「私たちそのもの」 みつき

11月19日

●私たちそのもの

 今日は1日を通して演劇練習をしていたのですが、夜にあゆちゃんに見ていただいたとき、自分の中でたったひとつの答えが分かりました。
 わたしは演技をしてしまっていて、動きや表情や目線がちぐはぐ、不自然になってしまっていました。

 あゆちゃんが一言、
「演技をしないでってお父さんが言うのはこういうことだよ。いつものみつきちゃんのままでいいんだよ」
 と言ってくれた時に、何かがぼろっと剥がれたような、肩の荷が下りたような、安心した気持ちでいっぱいになりました。

 もえぎくんもみつきちゃんのように、きっと明るくて陽気で、ちょっと抜けているところもあるけれど、愛されキャラなんじゃないか、だからもえぎくんをみつきちゃんが演じられるんだよ、そうあゆちゃんが話してくれて、涙が出ました。なおちゃんやそなちゃんも隣で笑っていてくれていて、わたしは本当に、こんなわたしだけれど、良いところも悪いところも丸ごと理解してもらっているなあと感じました。

 正しくなければいけない、間違えたくない、そのことばかりで頭がいっぱいでした。
 自分のままでいいとは思えませんでした。
 それも、脚本にある、「何者かにならなくてはいけない、という思いに迫られている」というセリフと、そっくり同じだったと感じました。
 わたしがもえぎくんで、もえぎくんがわたし。だからこのコンサートで、もえぎくんが抱える気持ち、ぶつかる壁も全部わたしと同じなのだと思いました。本当にこのキャラクター、主人公4人組は、わたしたちそのものだ、と身に染みて分かりました。
 そのことが嬉しくて有難くて、このもえぎくんの姿を通して、自分の中での疑問や迷いを解決させたり決着をつけて、成長していきたいです。変わっていきたいです。

 お父さんお母さんの答えが詰まっているこの脚本、その答えまで行きつくのを、本当に自分自身のこととして、しっかり向き合って、自分の中に入れていきます。