気持ちのいい青空の日、勝央町の大きな秋祭り、「金時祭」が開催されました。
会場の勝央文化ホールや図書館周辺には、一面にお店が出ており、たくさんのお客さんでにぎわっていました。メインステージはとても大きく、椅子もたくさんあって、大きいお祭りに対して、わくわくする半面、こんなに大勢の人の前で踊るのか、と凄く緊張したことを覚えています。
■網笠
勝央音頭保存会の一員として、『ふるさと総踊り』に出演させていただきました。夏の夢のような天神涼み以来、もう一度みんなで浴衣を着て踊れる機会をもらえたことが嬉しかったです。
金時祭では、赤い裾除けを着け、編笠をかぶった形で、夏とは違った着物の着方になって新鮮でした。
小さい頃、笠をかぶって踊っている人達が、とても奇麗だなと思っていたのですが、まさか自分が笠をかぶって踊りをすることがあるとは思っておらず、本当に嬉しかったです。
勝央音頭保存会の方々が、裾除けを出す長さを見てくださったり、たすきを結んでくださったりして、ありがたいなと思いました。勝央音頭保存会の方々が保存会を残し続けてくださっているから、私達も踊る機会をいただけているのだと改めて感じて、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。
控え室から会場に向かうまでの間、みんなの笠から少し見える赤い口紅や笑顔がすごく綺麗で色っぽくて、素敵で、これからみんなで踊れるんだと胸が躍りました。
会場に着くと、いろんな方が挨拶を返してくださったり、応援してくださったりして嬉しかったです。会場の真ん中で輪になって踊るため、見られている時間が長かったり、形の違いが目立ってしまったりするので緊張していたのですが、お客さんの雰囲気に癒され、心が落ちついていきました。
■感覚を研ぎすませて
時間になり、ふるさと総踊りが始まりました!
今回は二か所から、広場へ向かって、それぞれの列が出て、途中から輪の形になっていくという動きでした。踊りながら等間隔の円にしていくのが難しかったのですが、自分の感覚を研ぎ澄まして前後を意識し、綺麗な円を作ることができた時はみんなの気持ちが揃ったようで、とても気持ちがよかったなと思います。
振りで上を向くと、青くて綺麗な空が広がっていて、その中でみんなと輪になって揃えながら踊れたことが嬉しくて、とても豊かな気持ちになりました。
お客さんの中には、間近に来て、撮影をされている方や、真剣に見てくださっている方がいらっしゃり、本当に嬉しかったです。
『勝央ヤットサ節』『勝央音頭』を踊り、最後の『四つ拍子』では、地域の方や応援組のなのはなのみんなも一緒に踊れることができて嬉しかったなと思います。
気持ちいい天気の中、お揃いの浴衣と笠で、輪になって踊れて、日本人でよかったな、と強く思った、ふるさと総踊りでした。