11月14日(木)「演劇練習 & この作業ならではの達成感! 玉ネギのマルチシート張り」

11月14日のなのはな

 ウインターコンサートに向けて、演劇練習が始まっています。
 主要役者のメンバーで集まって、1日、体育館で立ち稽古をしています。

 午後からは、お父さんに演劇を見ていただきました。
   登場人物の目線、身体の向き、舞台の使い方など……演劇の基本的なことから教えていただきました。お父さんに見てもらうと、そのすべての根拠を自分たちも知りながら、動きやすくなっていくことを感じました。

 お客さんが見やすいように、聞きやすいように、分かりやすいように、そのようにいつも、受け取ってくださる方を一番に置いて演劇を作っていくことを忘れてはいけないし、それが本当の『正しい演劇』なのだな、と改めて感じました。

 

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 今回の演劇では、登場人物たちが時代も国も異なる世界をいくつか行き来する場面があります。自分たちである程度の設定は考えていたのですが、お父さんの考えを教えていただいて、答え合わせをするように修正していくことができました。

 ある場面では、
  「ここに小屋があって、ここに畑があるんだ」
  「畑は客席のほうまで大きく広がっていて、この小屋から近いあたりにはすぐに収穫できる葉物野菜が植わっている。畑の奥は果樹やナッツが植わっているんだよ」
   と、話してくださり、そこまで具体的に考えられていたことに驚きました。それを踏まえて演劇をすると、自分たちでもその世界がくっきりと鮮やかになっていったし、「ああ、きっとそこに行ったら楽しいだろうな」と、自分にとって魅力的で、お気に入りの場面になっていきました。

 

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 なおちゃんをはじめ、役者メンバーで過ごす時間が楽しいです。立ち稽古をしているときはもちろんだけれど、ただ何でもない会話のやりとりでも、楽しいです。
  「きっと、この人物は、こういうふうに動くんじゃないかな?」
  「これが好きなんじゃないかな?」
   そうやって話し合って、自分たちのキャラクターを育てていく、膨らませていくのが、わくわくして、どんどん自分たちのものになっていくことを感じます。
   登場人物の気持ちや動きが見えてきて、もう、そのの魂が自分に入ってきている、自分が登場人物その人なんだな、と思えるような近しさを感じるとき、嬉しくなります。

 明日からはまた音楽合宿が始まります。土曜日には初めての通し練習が待っていて、少しでも精度の高い演劇を作っていきたいです。
   ホールに来てくださったお客さんに伝えることができる『あるべき形』を、いつも心がけて、練習を頑張っていきます。

(みつき)

 

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〈舞台背景の制作も進めています〉

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 その作業をした人しか分からない、達成感と満足感! ピンと張れたときにペアの人と、つい、にやけてしまいます。玉ネギのマルチシート張りは、玉ネギを植え付ける前の大事な作業の1つ。15人ほどで、コムスリー4枚の畑のマルチ張りをしました。

 その前に、かまぼこ形に作られた畝の上にある大きめの土の塊をならしていきます。畝の上がでこぼこになってしまうと、マルチシートを張ったときに、畝とマルチシートを密着させて綺麗に張ることができません。土の塊をほぐしつつ、テンポ良く鍬をスライドさせて畝をならしていきます。同じテンポで動いていくと、気持ちが整えられるような感じがしてきました。

 それから、畝の上にマルチシートをかけて、土で留めていきます。これが、土とマルチシートがぴったり密着して張ることができると、本当に気持ちがよくて、いくらでもできそうなくらい楽しいと思う作業でした。畝の上にかかったマルチシートを、私はまこちゃんと一緒に、両端に土をかけて固定していきました。

 

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「綺麗に張れないと、マルチシートが浮いてしまって、それが玉ネギにあたると、根を痛めてしまうよ!」
 まえちゃんが初めに話してくれました。マルチシートに開けられた植え穴が、ちゃんと空いた状態で、かつ土に密着させるようにピンと張ること! そのことを意識しながら、進めていきます。まこちゃんと、マルチシートの両端をピンと張ってから、2人同時に両端を張るようにして土をかけていきます。同時に土をかけてピンピンに張れたときは「やった! やった!」と2人で唱えるようにしていいながら笑い合いました。いかに早く綺麗にマルチシートを張れるか、そんなゲームをしているような感覚がありました。2人で声を掛けながら次の畝、次の畝と進めていくのが、楽しかったです。

 

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 4枚の畑のマルチシート貼りが終わったときは、黒いマルチがどれもピンと張っていて、太陽の光で少し眩しいくらい反射されていました。畑全体が1つの芸術作品みたいに見えて、達成感と、満足感がありました。今、ウィンターコンサートの舞台美術を進めている人が校舎の中でいるけれども、自分たちは、畑を使って舞台美術をしているような気分になります。

 ここで、玉ネギが定植されます。この畑で、定植される日が楽しみです。きっと、玉ネギたちもこの畑に来ることを楽しみに待っているだろうなと思います。

(ゆきな)

 

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 この日の園芸作業は、私にとって初めての、担当チーム3人での作業でした! 今までずっと(いつか3人で作業をしてみたいな)と思っていたので、凄く嬉しかったです。

 作業始めに、昨日種まきされた、菜の花の水やりをしました。桃の畑の周りにぐるっと蒔かれていて、咲くのがとても待ち遠しいなと思います。

 なのはなファミリーに来てから、今まで可愛い花だなとしか思っていなかったのが、「好きな花」とはまた違って「大事な花」という存在になりました。きっとなのはなファミリーにいるみんなにとっても思い入れがあるお花だと思うので、菜の花の種がまかれたことがとても嬉しいです。仲間が傍にたくさんいるような、菜の花が綺麗にパーッと並んで咲いている姿は想像できないほど素敵だろうなと思い、みんなと一緒に見られるように、水やりなどの手入れをしっかりがんばりたいなと思います。

 

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〈不織布をかけて保湿をしている、菜の花の畝です〉

 

 今日の作業は、カスミソウの定植でした! 定植をするためにまず畑の耕しから始まりました。さとみちゃんが、その場所に植わっている花を一つひとつ丁寧に教えてくれた後、何も植わっていなくて耕せる場所のポールやネットを回収しました。前に草刈りをしてくれた時の草も回収することができて、畑がとてもすっきりして気持ちがよかったです。

 畑の耕しは、さとみちゃんとゆきなちゃんがしてくれました。管理機をかける2人がとてもかっこよくて、私もいつか管理機をかけられるようになりたいなと思いました。園芸作業と聞くと細々とした丁寧な作業のイメージが強かったのですが、綺麗なお花を育てるために畝立てや耕しなど、力も必要なのだなと感じました。私ももっともっと力をつけられるようにがんばりたいです。

 畝立てをする時に、私はいつものように高畝を作ってしまっていたのですが、育てるものが違えば畝の高さも変わることに今日改めて気づきました。今まで理解していたつもりになっていたのですが、畝は必ず高畝、という固定観念が自分の中に入ってしまっていたなと思いました。その植物、野菜にとってはそれぞれどんな畑が一番いいのかを考えられるように、その野菜などをしっかり理解し、見るようにしていきたいと思います。

 

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 カスミソウを植える時に、さとみちゃんが、カスミソウを密植するとくさくなってしまうことを教えてくれてとても衝撃的でした。お父さんがコンパニオンプランツとして使えるのではないかとおっしゃっていて、プラスの方にも考えるお父さんが本当にかっこいいなと思いました。

 今回はしっかりとカスミソウ同士の間を開けて、綺麗に畑に植えることができて嬉しかったです。カスミソウは暑さにも寒さにも弱いということで、これからの寒さの中でもカスミソウが綺麗に育つようにがんばりたいなと思います。
 3人で暖かい、穏やかな空気の中で作業できてとても幸せな時間でした。綺麗なお花が育ちますように。

(あや)

 

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〈柿の収穫も行いました!〉

 

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 午後から、グラウンドで白大豆の唐箕がけをしました。

 先日、脱粒機を使って白大豆の脱粒を行いましたが、そのときに、小粒サイズの豆など何らかの理由で、脱粒機ではどうしても上手く脱粒できない白大豆があり、莢と一緒に混ざってしまったものが残っていました。

 機械がダメなら人力でやるしかない、ということで、今日はりなちゃんと一緒に唐箕を使って、白大豆を選別することになりました。

 私はこれまで小豆やササゲは唐箕がけしたことがあったけれど、白大豆を唐箕がけするのは初めての経験です。上手く豆だけ取れるのか、最初は少しドキドキしていました。

 唐箕を使うのも久し振りで、まずはりなちゃんと一緒に唐箕を引っ張り出してきて、「どうやって使っていたかな……」と2人で思い出すところから始まりました。

 

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 風の力で空の莢やゴミなどと、白大豆を選別するということは分かっていましたが、豆が出てくる場所が2つあって、その意味が最初は分かりませんでした。でも、少し使っていると、出てくる場所の1つは良い白大豆が出てくるところで、もう1つの場所は小枝とクズっぽい豆などが中心に集まるところだということが分かってきました。入り口の幅なども調節することで唐箕できる豆の選別基準が少し違って、やればやるほどコツを掴んでいけるのが、とても楽しかったです。

 2人で交代しながら、唐箕のハンドルをグルグル回して風を吹かす役割と、入り口から未選別のものを入れる役割に分かれて進めていて、ハンドルを回すとコロコロと白大豆が出口から出てくる光景が、まるで懸賞のガラガラを回しているみたいに見えてきて面白かったなあと思います。

 白大豆の唐箕がけが上手くいって、自分たちにとってまた1つ新しい成功体験になって嬉しかったです。

(よしみ)