11月11日(月)「『I See Fire』演奏と振り付けが形に。出はけや演劇の練習もスタート」

11月11日のなのはな

「土の中から地上に手を伸ばすように。求めるように腕を伸ばして!」
 あゆちゃんが考えてくれた『I See Fire』の振りはシンプルだけど、みんなとどこまでも繋がっているように感じて、この振りが好きになりました。『I See Fire』はエド・シーランの曲で、落ち着いた曲調だけれども、絶対にぶれない芯やエネルギーがどこまでも続く曲に聞こえます。

 振りは、斜めの隊列を組んでステージの両側から歩き、交差をしたり、山脈をイメージした並びを作って、腕の動きを見せたりします。

 

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 サビでみんなが一斉に両腕を上に上げて、手の平を広げる振りがあります。腕は、自分から一番遠いところを通して上へ上へと伸ばします。一瞬でみんなの腕が上がって、また一瞬でみんなの腕や目線が下がると、自分たちが本当に糸で繋がっていて、見えない空間も繋いでいるように感じます。

 あゆちゃんは、みんなの規模やネットワークが広がるイメージ、と話してくれました。多人数でダンスをするとき、自分が動いているのではなくて、みんなで繋がって動く感覚があるのですが、それをこの時間で感じました。

 

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 全曲の合わせでは、バンドもダンスもコーラスも揃って行いました。こうやって全曲を合わせる時間は、演劇の通しが始まったら取れないだろうなと思うと、この1回の合わせが緊張しました。

 今回、初めて合わせをした『トードソング』はアップテンポでリズムが良くて、更にコーラスが入ると明るくて賑やかです。その中でダンスを踊ると、みんなのエネルギーを近くで感じて、嬉しかったのですが、私は、曲のスピードにダンスがついていけず、止めが足りない体操のような動きになってしまって、
(これは軽やかに、かつ、止めるところは止めれるように練習しないと!)
 と自分の課題を見つけました。

 

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 16日からは、演劇と曲をつなげた通しが始まります。夜にはその通しに向けての出はけの練習もしました。

 ダンスが上手くても、劇が良くても、出はけが綺麗でないと、劇で伝えたかったことが死んでしまうこと。出はけができていたら、より、お客さんに伝わるものになるし、出はけは、ただ出はけをするのではなくて、次のシーンを思いながら出ないと、劇がぶつ切れになってしまうよ。
 あゆちゃんが、初めにみんなに向かって出はけを練習する意味を改めて話してくれました。

 出はけでみんなを繋いでいくし、劇の空気も作っていく。自分たち一人ひとりの責任を感じるし、そうやって気持ちをどこまでも前に出して、プレーヤーであることは、みんなの空気を作っていくこと、仲間を守ることにもなるように感じ、しっかり自分自身の役割を果たしていきたいと思いました。

 

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〈バンドメンバーはこの日、『There’ll Never Be Good-Bye』『I See Fire』『トードソング』の初めての合わせをした他、夜には音楽室で、オープニング曲を集中的に合わせ、熟練度を上げていきました〉

 

 夜の時間から、演劇練習も始まっています。16日の通しに向けて、目標や自分の役割を明確にしながら生活していきます。

(ゆきな)

 

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〈古吉野なのはなの玄関前で、シュウメイギクが咲いています〉