11月10日(日)「コンサート演奏曲の合わせ練習 ――コンサートへ向かう気持ち」

11月10日のなのはな

 音楽合宿第7段、2日目! 今日はコンサートで演奏する楽曲のうち、これまで完成していた全曲の合わせをお父さん、お母さん、相川さんに見ていただきました。
 今の完成度を見ていただけて、修正箇所はその都度、練習して直していけた時間がとてもありがたくて嬉しかったです。

 Queenの『Who Wants To Live Forever』から始まり、次々と曲の合わせを行なっていって、今年のコンサート曲のラインナップはこれなんだと改めて思い、とても嬉しい気持ちになりました。

 

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 全て合わせをした後に、お父さんに修正箇所の練習を見ていただけた時間が、とても嬉しかったです。
 修正時間の最初に『You Take My Breath Away』のコーラス練習を見ていただきました。お父さんが地声ではなく、コーラスの声質で歌うことを教えてくださった時、地声とコーラスの声は本当に全然違うのだと思いました。お父さんがコーラスの声で歌ってくれた時に、口の前に置いていた紙が震えていたり、部屋全体が響いていたりするのが分かって、とても感動しました。コーラスの声で歌うと、全体の音のボリューム感が違ったものになってくることが分かって、これからの練習で、お父さんに教わったことをきちんと実践できるようにしていきたいです。 

 

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 その後は『Who Wants To Live forever』のダンスを見ていただきました。私は今日の練習の中で、この時間が本当に濃くて、大事な時間だったなと感じました。踊り方も見てもらったのですが、この曲を踊る際の感情、自分達が伝えたいものをお父さん、あゆちゃんに教えてもらえたことが本当に嬉しかったです。

 お父さんが、この曲はコンサートの始まりの曲で、今の世の中はこれでいいのか、どうやったら生きていけるのかと求める気持ちや、それに対する答えを、今から始まるコンサートでお見せしますというような気持ち、「自分達はこうやって生きていくんだ、回復していくんだ」という姿を見せる、という気持ちでパフォーマンスすることを教えてくれました。

 あゆちゃんが、今読んでいる本を書いた人の生きざまについて話してくれました。弾圧に屈さず、社会を良くしようとして戦っていた人のお話をしてくれた時、その人の生き方や考え方が本当に強くてゆるぎなくて、私も涙が出ました。例え、一人になったとしても自分の強い信念を持って、命をかけてでも最後まで戦い続けていたことに凄く胸を打たれました。
 摂食障害になった私たちもその人のように、より優しい世界を作り、変えていく一人でなければならないと強く思いました。

 

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 私はこれまで踊る時に必死すぎて、表情まで気がいかず、無表情になってしまっていました。また『Who Wants To Live Forever』の表す世界観があまりにも大きくて、一瞬だけれど永遠、永遠とは私達の今なのだという歌の解釈が難しく、何を伝えようとすればいいのか、どんな気持ちで踊ればいいのかまで考えることができていませんでした。

 ですが、今日のお父さんやあゆちゃんのお話を聞いて、なのはなでウィンターコンサートをする意味、どんな気持ちを伝えようとすればいいのかを知ることができて、本当に今日の練習の時間が嬉しかったです。コンサートを永遠と言えるものにすることが、とりもなおさず私たち自身が普遍性のある生き方を目指すことであり、一瞬を永遠にすることができるということなのだと思いました。

 自分も、より優しい世界を作る一人として、コンサートで伝えるべきものを伝えられるように、今日教えてもらったことを自分の中に入れて、練習を積み重ねていきたいと思います。

(あや)