11月9日(土)「ウィンターコンサート脚本第一稿、読み合わせの日! 動き出した物語」

11月9日のなのはな

 ウィンターコンサートの脚本第一稿が完成しました。
 合宿第7弾初日のこの日、脚本の読み合わせをしました。

 前夜、配役が発表され役者に脚本が配られました。
 いよいよ、物語が始まる。
 ここまで作ってきたダンスや演奏に、演劇という表現のピースがついに加わる。
 コンサートに向けてさらに気持ちが高まる空気がありました。

 

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 今年のテーマのひとつ、昆虫の世界。
 どう生きていけばいいのか、わからない。
 私はナニモノになったらいいのか、わからない。
 大人になり自立していくことへの焦りや不安。
 意味の分からない苦しみを抱える主人公は、昆虫の世界を旅する中で、ひとつの答えを見つけていきます。

 

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 普段何気なく目にしている昆虫、そして植物たちは、自然界の中でどう生きているのか。
 その進化の過程や、生存戦略。人類と昆虫の関係。
 私たちにも関わり深い『農業と昆虫』についても話は広がっていきます。

 今回脚本を書くにあたって、昆虫について様々な資料を集めました。
 そこで知った『危機』は、数十年後、数百年後の未来の話ではなく、今現在私たちが感じている危機でした。
 なのはなのウィンターコンサートの物語は、私たちにとって常にリアルで切実なものです。
 今年の脚本で語られる物語、そこで鳴らされる警鐘も、本当に日常に迫っている問題なのだということを強く感じました。
 本気で考えて、本気で取り組まなければいけない。
 物語として終わらせるのではなく、今日にもできるところから実行しなければいけない。
 そういう気持ちになりました。

 

 

 ここまで読むと、とてもシリアスで重いお話に思えてしまうでしょうか?

 ところが、物語はとてもカラフルで、明るさや力強さがあります。
 主人公たちは、とあるアイテムを使って時空を超えた旅をします。
 旅の先では、数センチ・数ミリの昆虫たち、さらにはミクロの生物たちが彼らを迎えます。
 危機を伝えながらも、明るさや力強さを失わないのは、自然界で生き抜き、子々孫々種をつないできた生物たちの力なのかもしれません。
 生きるも死ぬも同じ地平にあり、個として生きるのではなく、深く広い無限のつながりを持ち、生きている、と感じる虫や動植物たち。
 そんな生き物の一員である自分(人間)も、本来は生きる意味に迷いなく、役割を見定めてまっすく強く生きられるのではないか、そんな風にも思いました。

 

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 大人として、自立して生きていくということは、どういう生き方なのか。
 主人公が見つけた答えは、私たちが摂食障害から回復し自立していく道そのものです。
 お父さんが書き上げた物語は、他の誰でもない、私たちが表現することを待っている。
 そう思っています。
 私たちの声で、私たちの思いを乗せて伝えたとき、物語は魂が宿り、生き生きと、そして真実味をもった物語となります。

 脚本の読み合わせの後、お父さんが脚本にあった答えを、より分かりやすく解説してくださいました。
 頭での納得で終わらせず、これから本番までの練習の過程で、この物語を何度も何度も表現していき、心に染みこませていきます。

(なお)

 

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 合宿では、これまで練習してきたダンスや楽器演奏のブラッシュアップ、そしてコーラスパートでは新たに『Why Worry?』の歌を覚えました!

 

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