11月7日のなのはな
この日の朝は冷えました。いつもの服では、朝の収穫のあとの寒さに、少し冬が心配になりました。でも、そんな寒さが吹き飛んでしまうような、にぎやかな追肥ツアーに午前は参加しました。
カチカチ大と中畑のナス、それにピーマンの追肥をしました。ナスやピーマンの追肥は、今季は今日含めてあと2回だそうで、大好きな追肥を味わってきました。
いつもは牛肥をペアの人に届ける役だけど、今日は牛肥をまいていく役をしました。株元に牛肥を当てないように、量が一定になるように、いろいろ気を付けることがあって、でもスピード感をもってやるのが、難しいけど本当に楽しかったです。
ナスは、おわりの株も出てきているけど、まだまだ頑張ってくれています。ピーマンは今日も4コンテナとれたほどに元気です。夏野菜がこんな季節でもまだとれているのがうれしくて、追肥も効いて喜んでくれるかな、と思います。
みつきちゃんや、やよいちゃんの指示も分かりやすくて、人の配置も適切で、リーダーをできることが本当にすごいなと思います。そんなリーダーさんたちが野菜をしっかり見ているからこそ、今も夏野菜が元気なのだと思います。いつかのとき、みつきちゃんが、野菜の声を聴くことができると教えてくれたことを思い出しました。
*
午後は、大根の手入れに入りました。今日は第4弾のまだ小さな大根の畝の不織布を回収し、土寄せ、草敷き、ネット掛けをしました。はじめは、まちちゃんと草敷き用の草を用意するため、栗林に行きました。噂に聞いていたとおり、栗林の草はクローバーが多くて柔らかかったです。草敷きは根切り虫対策として株のまわりを囲うように敷くのですが、根切り虫が大根にたどり着く前に、これらの草を食べてお腹いっぱいになっていただきたいです。
草敷きでは、みんなでスピードを競いました。あけみちゃんが提案してくれて、速かった人のやり方を真似するという考え方がすごくいいなと思いました。すにたちゃんが、すごく速くて、でもしっかり敷けていて、やっぱり、できることを全力でやるすにたちゃんはいつもかっこいいなと感じます。
ネット掛けは、1畝が長かったことと、土のコンディションがすこし良くなかったこともあり、かなり時間がかかりました。でも作業の合間にふと周りを見渡すと、黙々と作業するみんながいて、一つひとつの声掛けに応答する温かさがあって、夢中になることができました。時間は過ぎてしまったけど、すべての作業を終えることができて、大きな達成感がありました。
作業が終わった後に見た、オレンジ色の夕焼けと、それに黒い雲がかかった空がとてもきれいで、疲れたあとにみんなで空を見られた時間が幸せでした。そういった何気ない瞬間に、このメンバーで過ごせる日常がうれしくて、一緒にコンサートに向かっていけるのがありがたいと感じます。
(うたな)
***
今日は魚の日!
……と思いながら、午後、台所に向かいました。
仲屋食品さんから届くお魚は、その季節の旬のものを送って下さるけれど、今日は何かな、と、これから出会う魚への想像を膨らませていました。
そして出会ったのは……
「鯛」でした。
発泡スチロールの中に、50センチはありそうなフィーレが10切以上ありました。
河上さんに、処理の仕方を教わりながら、のぞみちゃんとしなこちゃんと、出刃包丁を持って鯛に向かいました。
身は柔らかく、一部を持つと、とろんと落ちてきました。
腹身の部分の骨と膜を落として、切り身にしていきました。
最近は、よくカジキマグロを頂くことが多く、その処理もよくさせてもらっていたけれど、鮪とは違い、鯛はすっと包丁が入って、歪みやすく、切るのにもコツがいるなあ、と思いました。
皮も白く、キラキラとしているように見えて、新鮮なんだな、と目で見て感じました。
鯛、というとあまり間近で見たことはなかったけれど、こんなに大きいんだ、とまた新たな発見がありました。
切り身にできたものがずらっと並んでいるのを見ると、豊かな気持ちになります。
毎回、魚をさばかせてもらうのは、いい経験になって、ありがたいな、と思いました。
今回は、塩焼きにして頂きました。
頂いた感触は肉厚という感じで、すごく美味しかったです。
今日は、とっても寒い日だったけれど、鋭気が養われたようで、コンサートに向けての練習も頑張ろうという気持ちになりました。
(ほし)