11月5日のなのはな
「今年は、7000株くらいあるんだよ」……えーーっ!!
聞いて驚くその数は、なのはなの冬を支える大根の株の数。
保育園前畑の全面に蒔かれた種は、無事に発芽し、今では、畑の一面が緑色に染まっています。
しかし、よく見ると雑草も元気よく伸びてしまっている! 肥料もやらなくちゃ!
……そんな今日は、大根デー! 1日を使って、この広い大根の畑で手入れをしました。
まずは草取りです。
大根の周りを覆っていた草は、思いのほか、ふわふわとした草でした。まるで撫でるようにして手を動かして、簡単に草を取っていくことができました。
続いて、大根の間引きをしました。
2粒まきをして、どちらも揃って発芽し、競い合うように大きくなってくれた大根を抜いてしまうのは、ちょっぴり惜しいような気持ちになりました。けれど、みんなで、
「この間引き大根も、おいしく頂こうね」
と話しながら、残されたひとつの大根に、
「どうか大きく育っていってね」
と、祈りながら間引いていきました。
大根の葉が花のようにまあるく開いて伸びていて、草取りですっきりした畝の上が、さらにすっきりとしました。
さて、まだまだ手入れは続きます。続いて、牛肥の追肥をしました。
ここでは気分を変えて『チーム対抗・追肥競争』を開催しました。チームで分かれて追肥をしていくと……。みるみるうちに畝肩に牛肥が施され、牛肥をまいていく子たちが、どんどんこちらへと迫ってきます。それぞれの分担でスピーディに急ぎ動くのも、みんなと立てた作戦通りに進んでいくのも、楽しくて気持ちが良かったです。
運動会気分で、楽しくあっという間に追肥が終わりました。
さあ、ここからはクワを片手に、土寄せとネット掛けをしていきました。
白い根がちらりと見えていた大根を、ぐらつかずにしっかり伸びていってもらえるように、クワでしっかりと土を寄せていきました。
最後に、隙間なくネットを土で留めていったら、大根の手入れは、すべて完了です!
「終わった!」
大きな大根畑で、みんなの大きな笑顔がこぼれました。
運命なのか、今日は大根デーでもあり、大根の担当をしている、あけみちゃんのお誕生日でもありました。
今日1日、心の中にあったのは、あけみちゃんの笑顔。大好きなあけみちゃんへの気持ち、そしてそんなあけみちゃんへの気持ちが、大根への気持ちにもなりました。
「あけみちゃん、きっと喜んでくれるね!」
最後にはそう言って、みんなで気持ちよく大根の手入れを終わらせることができて、本当に嬉しかったです。
(みつき)