今年、なのはなではじめて、唐辛子を育てています。原一畑と原二畑に、唐辛子が植わっています。株はピーマンにそっくりですが、実のつき方が独特です。茎の先端に集中的に実がたくさんついて、空に向かって突き出てきます。
はじめて実がついたのを見たとき、赤ちゃんの指先みたいに小さな実が上に向かって出ている様子が、何とも言えず可愛くて、じっと見てしまいました。
実をつけはじめてから、ものすごいスピードで大きくなっていって、空に突き出た実がぎゅうぎゅうと伸びていきました。その様子が、目ににぎやかで、見ているだけで楽しい気持ちになります。こんなにたくさんの実をつける唐辛子のパワーが本当にすごいと思いました。
唐辛子の実は、最初は青くて、小さなピーマンみたいです。完全に赤くなったら、収穫です。収穫したばかりの唐辛子は、みずみずしい感触で、爽やかで少し尖った香りがして、かじったら美味しそう、と思いました。収穫したての唐辛子は、まだ少しピーマンらしさがあります。
今、毎日のように、収穫かごにいっぱいの唐辛子がとれています。夜に、担当チームで集まって、乾燥させるために唐辛子を洗って拭く作業をしながら、同時にチームの担当野菜について話していて、その時間が毎晩のお楽しみになっています。

洗っても洗っても、収穫かごの中の唐辛子がなかなか減らなくて、こんなにたくさんの唐辛子がとれているんだと、豊かな気持ちになります。
洗った唐辛子は、通気性を良くして干しています。しばらく干していると、水分が抜けて、少し皺がついて、スーパーで見るようななじみのある唐辛子の見た目になってきます。
唐辛子を担当している、グリーンピースチームのみんなと、試しにひとかけら、食べてみました。想像していた以上に辛くて、驚きました。ほんの小さなひとかけらなのに、身体がかあっと熱くなるくらいに辛くて、この小さな実に秘められたパワーが本当にすごいなと思いました。
唐辛子は、お米の虫除けに使えます。この辛さなら、虫は逃げていくだろうと思います。もちろん、お米の保存だけでなく、料理にも良いアクセントになりそうだと思いました。
今も、コンスタントに収穫かごにいっぱいの唐辛子がとれていて、これから唐辛子がなのはなで活躍するのが、楽しみです。