10月23日(水)「村上さんの、第1回 振り袖の着付け教室 & 第47回瀬戸内版画展へ」

10月23日のなのはな

DP2Q0025

 

 毎年、成人式に振袖の着付けをしてくださっている村上さんに、着付けを教えていただきました。

 着物には、紋付きや訪問着など、それぞれの格があり、その場に合ったものを着ることや、帯揚げは表裏と上下があり、下から上へ撫でたときにザラザラした向きにすることなどのお話をしてくださいました。

 私は、着物は七五三や成人式に着せてもらったことがあるくらいで、普段は触れることがありませんでした。重ね襟、帯揚げ、帯締め、襟芯、帯枕、コーリンベルトなど、必要なものを目の前にして、その名前を知ることで、より深く着物の文化に触れる入口に立っているように感じました。今までぼんやりと着物や振袖、と認識していたものが、鮮やかに世界が広がっていくように感じました。

 

DP2Q0019

 

 今日は第1回目で、肌襦袢と裾除けを付け、タオルで補正をし、長襦袢を着せるところまでを教えていただきました。
 あゆちゃんと私で、お互いがお互いのモデルになり、着付けをし合いました。
 ここまでの手順で、この後の着付けのし易さが決まる、ということで、大切な工程だな、と思いました。

 裾除けは、身体に巻くときに紐の付いている両端をやや上にして、一度折り返して結ぶこと、補正で襟周りに付けるタオルは、端をずらして凸凹を作らないようにすること、長襦袢は正中線を合わせて、ずらさないようにするために襟を持って片襟ずつ前を合わせることなど、一つひとつの手順に、綺麗に着付けるための理に適った手付きや扱い方があるのだな、と思いました。

 

DP2Q0016

DP2Q0015

 

 いざ、自分でやってみると、手の持っていき方や力加減が難しいな、と感じました。また、何より肌着、補正、長襦袢どれか一つを取っても、着付けるポイントがいくつもあり、手順を覚えるだけでも大変だな、と思いました。

 村上さんが見せてくださるお手本は、皺なく、着崩れのないように着付けるために、着物の扱いが大胆でもあり、それなのに、繊細にあるべき所に綺麗な形で収まっていき、仕上がりも本当に綺麗でした。あゆちゃんが、「ちゃんと着付けてもらうと自然と姿勢が良くなって背筋が伸びる」と言っていて、私も同じように思いました。

 

DP2Q0029

 

 今度の成人式に、なのはなファミリーで成人を迎える子は5人います。5人の着付けがスムーズに気持ち良く進められるように、少しでも自分にもできることを増やしていきたいと思いました。

 村上さんが、「自分自身の練習にもなるので嬉しい」と仰ってなのはなファミリーのために機会を作ってくださることが、とても嬉しかったです。

(さとみ)

 

***

 

PA230019

 

 なのはなで版画を教えてくださる藤井先生が『瀬戸内版画展』のことを教えてくださったのは、2か月前ほど。版画教室に参加している子が、版画展があることを教えてくれて、密かに興味を持っていました。その版画展に、藤井先生の版画教室に参加している子を中心に、行かせていただきました。

 版画展は藤井先生だけではなく、瀬戸内版画会に参加されている方々の作品も飾られています。私が知っている木版画以外にも、いくつかの種類の版画があって、それがとても興味深くて、新鮮に思いました。

 藤井先生も版画展に来てくださって、作品の一つひとつを丁寧に解説してくださって、嬉しかったです。藤井先生の版画は6点、展示されていて、水仙やポピー、アジなどの作品があって、どの作品からも温かみを感じました。

 

PA230007

 

 その中で彼岸花の作品が印象に残っています。黒いバックの中に淡い朱色の彼岸花が浮き立って見えて、少し儚く、でも真っ直ぐ凜と立つ彼岸花の姿が綺麗でした。茎の部分が淡いエメラルドグリーンで花の方にいくほど、朱色と色が混ざった2色のグラデーションになっていて、その繊細な色使いに、版画もグラデーションを作ることができるんだ! という発見と、その柔らかい色使いに藤井先生のお人柄も感じて、温かな気持ちになりました。

 

PA230002

 

「版画で、背景が一番難しい!」
 藤井先生はそうおっしゃいました。彼岸花の背景は黒で、木版画なのに、板目もないぐらい黒く刷られています。(木版画だけど板目が見えない?)と作品を見たときに少し疑問に思ったのですが、藤井先生が作品を刷るときに強く強く擦りつけて木目や紙の白さが残らないようにしたんだ、と話してくださいました。藤井先生から、作品を作るときのエピソードをたくさん聞かせていただいて、版画は繊細だけれども、いろんな工夫ができて面白く、ワクワクするなと思います。

 

PA230016

PA230014

 

 展覧会には他の方の作品も飾られていて、その中でも、驚いたのは点だけを使った版画です。紙を使った版画では、仏像が1ミリよりも小さい白い点の集まりだけで描かれていて、その細かさに驚いたし、こういうやり方の版画もあるんだと意外でした。

 銅版を使った版画もあって、それは銅版を彫って、インクを塗ってから一度拭き取ると、彫ったところだけにインクが残っているから、その上に紙を載せてプレスしたら、線の部分が色が付く版画になるんだ、ということも教えていただきました。藤井先生から版画の新しい世界を教えていただいて、版画って知れば知るほど面白くて、奥が深いように感じました。

 古吉野に帰るときは、いろんな作品を見て心が満たされるような感覚がありました。版画のことをより好きになった1日になりました。

(ゆきな)

 

***

 

20241023_155854
〈アンサンブルメンバーはウィンターコンサートへ向けて、「動物の謝肉祭」より『化石』や『カンガルー』などの楽曲を練習しています!〉
20241023_155709
〈テンポの速い『化石』の難しさに、思わず笑ってしまった一同です〉

 

***

 

夕方には、野菜や果物の収穫へ出かけました!
この日穫れた作物の一部をご紹介します。

PA230076
10月後半ですが、肩の張った、艶のある大きなピーマンが、まだまだ収穫できています!

PA230072 (2)

 

PA230081
とっても大きなショウガも穫れました!

20241024_085446

 

20241024_092816
地這いキュウリも収穫期です。こんな肌寒くなってきた季節にキュウリを穫れるのが嬉しいです。20センチほどの大きさになったものを、ツルを踏まないよう気をつけながら収穫していきます。地這いキュウリを育てている畑では、田んぼの緑と、空の青が美しい景色のなか、楽しく収穫できています。
PA230032
この頃は日中に暖かく、雨が定期的に降っていることもあり、イチジクはこの日、約300個が収穫できました。樹を見ていると、これから穫れそうな実がたくさんついていて、今後も良い収穫ができたら良いなと思います!

PA230021

PA230028
〈樹になっているイチジクに、蜜のしずくがついていました〉