
10月22日のなのはな
小松菜の種まきや、野菜と果物の収穫など、畑作業に励んだ午前中でした。
夜から雨天になる予報でしたが、14時頃から雨が降り始めたため、午後は室内で、ウィンターコンサートに向けて音楽練習をしました。
始めは、体育館で発声と柔軟・体操と筋トレ、そしてウォーキング練習です。
筋トレでは、ダンスを踊る時に欠かせない下半身の筋力を鍛える為、普段はスクワットをしているのですが、今日は、コンサートのオープニング曲『Who wants to live forever』の中で、隊形移動の場面で使う振りを、体育館1往復分、動いて練習しました。
ダンスや、ステージで魅せる歩き方をする時、身体を休める瞬間は一瞬もない、とあけみちゃんが話してくれます。隊形移動で使う振りは、腹筋や背筋を使って背筋を真っ直ぐに立った状態で、片足を90度に曲げたところから、瞬時に上半身を屈めて、高低差を見せる動きがあります。
私は上半身を屈める時、つい背中が丸まってしまう癖があります。この振りは、曲中では、4歩分の移動だけで使う動きですが、今日は20メートル分くらい、この振りで動く練習をしたことで、背筋の力を意識して背中を伸ばす感覚を、少し掴むことができた、と感じました。
また、ステージで魅せる歩き方の練習では、皆で大きな円を作り、『Bones』というロック調の曲に合わせて歩く練習をしました。これまでは、「1、2、3」と、ゆっくりの手拍子に合わせて、歩く1ポーズずつ止まりながら、動きを身体に入れる練習をしてきましたが、今日は3つのポーズを繋げて歩き続けました。
曲の後半には、足先や、お尻の筋肉など、身体が疲れて力が入りづらくなったり、じっとりと汗をかいていました。こうして、皆と、コンサートに向けて身体や気持ちを、毎日鍛えていける過程が、必要で嬉しいなと思います。
その後は、1時間ほど『Bones』のコーラスとダンス練習をしました。
近頃、コンサートで演奏する他の曲を練習する時間が多く、コンサートの練習初期に覚えたこの曲の、コーラス隊の振り付けを忘れてしまっている箇所がありました。
コーラス隊は、集中して振りを思い出したり、揃える練習をしました。
両手を身体の横につけて、「Don Don Don…」と、ベースの音に合わせて、効果音のように歌う場面があります。上下に動かす振りから、一瞬で両手を後ろに戻す練習をしていた時、前から見てくれていたあけみちゃんが、「見ている人に、動きの変化が分かるように、手を45度の高さまで上げてから、一瞬で身体の後ろに持って行こう」と話してくれました。
その他にも、手の角度、指先の力の入れ方など、一人ひとりの、癖をあけみちゃんが伝えてくれて、皆と揃えて行く時間が、今の私達にとって必要で、嬉しい練習だったなと思いました。
そして、16時からは全員での楽器演奏『Smooth Criminal』の練習をしました。
サックスパートは、楽譜の暗譜や、タンギングの面で、個人練習が必要だね、と話し合い、40分間は個人練習を進めました。
16時40分からは、体育館で合わせをしました。
あゆちゃんが指揮をしてくれたのですが、あゆちゃんが、
「サックスパートは、主旋律を演奏する時、音が硬いな……。今は、門番のようなイメージの音になっているけれど、この時は、攻めの気持ちで吹こう」
と、話してくれました。
タンギングをしっかりしよう、テンポに遅れないようにしよう、と、譜面上のことや、自分の出す音に意識を向けてしまうと、その気持ちが、音に表れてしまうのだな、と感じます。あゆちゃんが教えてくれたことを意識すると、自分の音がどうか、という評価を気にする気持ちではなく、演奏が楽しい気持ち、もっと良い音を出したい、という思いが出て来るのを感じました。
あゆちゃんが、
「良くなったよ。原曲を聴き込んで、今はどのパートが主旋律なのか、次のメロディーはどのパートが主旋律を吹くのか、もっと理解しよう。そして、音を切らさずに、直前まで伸ばして、次のパートに繋げていこう」
と、話してくれました。
あゆちゃんの言葉から、私は演奏の1つのパーツだけれど、欠かせない存在でもあること。それは皆も同じで、次のパートを吹く人に繋げて、皆で演奏を作っていくんだなと思いました。
もっと、原曲を聴いてイメージを強く持ったり、演奏することを楽しんで、伝えたい気持ちを強く持って、吹けるようになりたいと思いました。
(さとえ)