【10月号⑩】「色づく喜びオーロラブラック 大成功! シャインマスカット」 よしみ

  
 オーロラブラックとシャインマスカットの収穫が始まりました。これまで担当の人を中心に、摘粒や誘引、摘芯など春からの手入れを進めてくれたり、シャインマスカットにかける袋は大勢で手作りしたものを使ったりと、みんなの力によって、こうして収穫まで繋がりました。

■オーロラブラック

 池上ブドウ畑にはオーロラブラックの木が四本あります。畑が斜面になっているからか、水持ちの良い一番下にある木には、他の三本の木よりもたくさん房がついていて、木自体も元気が良くて、そういった環境の違いで大きく木の成長に差が出るんだなあと改めて感じています。

 なのはなのオーロラブラックについては、今年、着色が上手くいかなくて、粒全てが綺麗に紫色に色づく房があまりできませんでした。原因はこの夏の異常な暑さだろう、とお父さんが教えてくださって、全国的にも色づかないまま熟すブドウが多かったそうです。
        
 でも、中にはとっても綺麗に色づいた房があって、そのオーロラブラックを収穫できたときは、本当に嬉しかったなあと思います。その一房は、りゅうさんとあゆちゃんにプレゼントさせてもらって、りゅうさんとあゆちゃんもすごく喜んでくれて、私も幸せな気持ちになりました。

 色づきは上手くいかなかったけれど、甘さは十分のっていて、みんなも「美味しかった!」と笑顔で声をかけてくれました。今年の改善点をふまえて、また来年の手入れに活かせるようにしたいです。

■シャインマスカット
  
  
 そして、なのはなに一本だけあるシャインマスカットの木。この木には、今年も百房近くのシャインマスカットがついています。

 今年は、シャインマスカットにかける袋をみんなで新聞紙で手作りしました。新聞紙でできた袋は、日焼けしないように日差しを遮り、害虫や害獣などからもしっかりとシャインマスカットを守ってくれています。

 新聞紙の袋を開くまで、どんなシャインマスカットができているのか分からないので、初めて袋の底を開いてシャインマスカットの姿を見たときは、ドキドキとワクワクでいっぱいになりました。

 今年は、全体的に粒が大きくてギュッと詰まった綺麗なシャインマスカットが多いなあと感じています。袋でしっかりと守られたシャインマスカットは虫刺されなどもなくて、一粒一粒がつやつやでした。そしてビックリするくらい甘い! 最初いただいたとき、その甘さに感動でした。

 初めて収穫したシャインマスカットを夕食のときに食堂に飾らせていただいたとき、みんなが「うわ~!! 綺麗!」「まるで宝石みたい!」と目をキラキラさせて言ってくれて嬉しかったなあと思います。

 こうして無事に収穫できて、みんなと一緒に美味しくいただけてとっても嬉しかったです。これからも、更に良いブドウが収穫できるように、しっかり学んでいきたいなと思います。