10月19日のなのはな
「一宮鵜の羽フェスティバル」出演を翌日に控えた、この日の日中はあいにく、雨が降る予報がありました。それでは、雨が降る前に。朝、出演メンバーは会場へ場ミリへ、そして古吉野のメンバーは野菜の収穫や水やりへ。場所は分かれるけれどスピード感を持ち、目標を達成することのできた朝でした。
朝食の間にも窓の外は雨が降り、ときおり雷の音も低く聞こえました。音楽合宿 第4弾、2日目はそんなドラマチックな始まりでした。
練習はまず基礎メニューから始まります。発声練習、筋トレ、ストレッチ、そしてステージで美しく歩くためのウォーキング練習を行ないました。
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疾走感があって、聞いただけでもエネルギーが湧いてくる曲『The Fairy Feller’s Master-Stroke』。この曲のダンスの振り入れが始まります!
このダンスは、衣裳がそれぞれ赤、黄色、緑、青を基調としたグループで分かれていて、その4つのグループが、それぞれ違ったダンスをくるくる回していきます。4つの色がテンポ良く入れ替わって、遊園地のようなカラフルで煌びやかなダンスです。しかも、テンポが速い。
以前のコンサートで先輩たちが踊った映像を見ると、(この曲を踊れるのだろうか……)と少し不安になりましたが、スケールの大きいこの曲を踊れると思うと気合いが入りました。
私は青色のチームで、メンバーも青色が似合いそうなメンバーに思いました。振りはとてもコミカルで、口に手を広げて当てたり、耳に手を当てて噂話を聞くような可愛い振りがあったり。振りは、あけみちゃんが中心となって、4チームの振りをそれぞれ区切って教えてくれました。4チームが別々の振りで、更にこの曲は同じチームの中でも、また振りが違う人がいて、自分と同じ振りの人はいないのではないか、と思ってしまうほど、みんながそれぞれ別の振りを担当します。
なので、本当に自分が担当するダンスに責任を持たないと、全体がバラバラになって、このダンスの面白さがなくなってしまうなと思いました。
今回は、後半の半分の振り入れをしました。頭の中は、混乱が起こって必死な面があるのですが、そうであっても必ずできると思って、練習していきたいと思いました。
午後には、『Who Wants To Live Forever』のダンスを、あゆちゃんに見てもらいました。何回か合わせはしてきたのですが、さらに細かく、正確にできるようにカウントや、フォーメーションを詰めていきました。フォーメーション移動をしているときに、立ちたい位置とほんの少しずれてしまうということが起ってしまうのですが、あゆちゃんが、それはそこに立つという意志が弱いこと、その場所に立つイメージが弱いことを教えてくれて、ダンスは身体だけではなくて心もフルで遣うのだなと改めて感じます。とても、自分が鍛えられるなと思います。
その後のバディー練習では、私は、ゆずちゃんチームで『Who Wants To Live Forever』の振りを、更に身体に入れていきました。私は、どうしても回転ができない、身体がぶれてしまう! と悩んでいたのですが、バディーのみんなが、
「回るときに前と後ろで見るところを決めると回りやすい」
「反時計回りのときは、回って後ろを向いてからは右足重心にするとやりやすい」
と回転のコツを出し合って、それを実践できた時間がとても嬉しかったです。コツを意識しながらやってみるごとに、(あっ、やりやすくなった!)という部分が増えて、自分でも少しずつそのコツを掴んでいることを感じました。
少しずつ、少しずつですが、毎日、これができるようになった! ということが増えてきています。毎日が積み重なるような日々を、明日もみんなと過ごしていきます。
(ゆきな)