「答えを見つけて」 うたな

10月14日

 コーラス三昧の日でした。最初、「死ぬ気で覚える」というワードを聞いたとき、おおげさな表現で、だからとりあえず一生懸命やれば大丈夫、と思っていました。でも、コーラスの内容が前やったものより格段に難しくて、しかも踊りながら歌うものばかりだから、難易度が上がっていました。実際にやってみても、5曲を1日で音入れするのがやっとで、少し時間がたつとやったはずのことさえ忘れてしまっていました。だから本気で取り組む姿勢がないと、本当にできない、と感じました。

 また、コーラスの練習中も、自分が甘い、と感じる場面が何度もありました。ふみちゃんやまなかちゃんなど、近くに歌える人がいると、自分で音を覚えようとするよりも、その人たちの声をあてにしてしまう自分がいました。またピアノのリード音があると、一発で音を当てようと思えていないことも分かりました。自分ひとりであっても歌えるくらいではないと、とてもじゃないけど踊りながらはできないと思います。

 これらのことから、何曲も完璧にコーラスを歌いきることは普通に過ごしていたらできないことだと気づきました。本気を出して、本気でコンサートに向かうことが求められていると思います。
 自分が思っている「一生懸命」は、すぐにくじかれるほどもろかったです。みんなの姿を目に焼き付けて、ついていくとともに、自分が作り上げていく意識をもっていたいです。

 お父さん、お誕生日おめでとうございます。
 2か月半前、ここに来ることを渋っていた私が、今ここで変わろうとしているのが不思議な変化だと感じます。お父さんが積み上げてきた構造や人たちがいるから、私は信じてここまで生きることができました。

 心も身体も限界だったと、それをわかってくれたことが、救いでした。自殺未遂もしたし、毎日死ぬことしか考えていなかった状態でここに入ったけど、なのはなで生活すると違いました。明日が怖くて仕方がなかった毎日が、明日楽しみなことがある日も増えて、そんな日常が自分に訪れるなんて考えもしなかったから、感謝しかありません。

 お父さんに何が返せるか分からないけれど、時間はかかると思うけど、自分で答えを見つけていきます。お父さんが大好きです。どうかこれからも末永くお元気でいてください。