10月10日のなのはな
蓋を開くと、海のように鮮やかな青が目に飛び込んできました。
そう、それは、鳥取県は境港の仲屋食品さんから届いた、天然のカワハギです。
「カ・ワ・ハ・ギ?」
鮭やマグロは名前と姿が一致しても、カワハギの実物を見るのはこの日が初めてでした。
「これが、カワハギ!」
おちょぼ口にクリクリとした瞳。そして、角度によって虹色に見えるような青いヒレ。
週に3回、仲屋食品さんから直送で私たちのもとへ、お魚が届くのですが、私はこの日、初めて魚の下処理に入らせていただきました。
今回のメニューは、カワハギの煮つけ。
台所の河上さんたちが、はらわたなどの処理をしてくださり、私は背びれと胸びれの処理や洗いなどの作業をしました。
ずっしりとした重みのあるカワハギ。
1尾でも、とても重量感がありました。そして、背びれと胸びれは包丁ではなく、手でピリピリと剥がすことができ、このまま、ひれを重ねて何か芸術作品を作りたいくらい、とても綺麗でした。
この日は全部で36尾の大きなカワハギが届き、午後の台所は怒涛の勢いで魚が捌かれていったのですが、その分、夕食は格別に美味しく感じました。
仲屋食品さんが、こうして新鮮で美味しいお魚を送ってくださり、みんなでいただけること、仲屋食品さんと、魚を通して繋がっていられることが、とてもありがたく、嬉しいです。
どうやら、明日はカジキマグロが届くようで、ここ最近のなのはなは、マグロ祭りと思えるくらい、美味しいお刺身をいただく機会も多いです。なのはなファミリーに来てから魚の概念が変わるくらい、仲屋食品さんの新鮮なお魚がとても大好きで、毎回楽しみにしています。
(ななほ)
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桃の収穫時期が過ぎ、来年の美味しい桃に向けての作業時期になりました。今日は桃の追肥準備で桃の木周辺の草刈り、草はぐりをしました。
肥料が雑草に行かないように、肥料が効果的に桃に伝わるように、また追肥後の中耕で管理機に草が絡まってしまわないようにするという目的の作業で、とても大事な段階なんだなと思い、気が引き締まりました。
午前中はあけみちゃん、りなちゃん、うたなちゃんと4人で作業をしました。あけみちゃんとりなちゃんが草刈りをしてくれている間に、私とうたなちゃんで、木の根本の草をカマで刈ったり、ポール周辺の草取りをしたり、それぞれ役割分担をして行いました。
役割分担をすると、草刈りが終わるまでの間に手が空くことがなく、時間の有効活用ができて嬉しかったです。2人の草刈りが終わるまでに、とスピード感を持って次々に進められた時間がとても楽しかったなと思います。
草刈りが終わった後は、草はぐりに入りました。2人が本当に奇麗に草刈りをしてくれたおかげで、その後の草はぐりがとてもしやすく、ありがたかったです。桃の木の下の草を取り残しがないように、丁寧にかつ素早く集めていく作業が本当に楽しかったなと思います。
4人でただひたすら、黙々と草を集めていった時間が、言葉は交わしていなくても暖かくて幸せでした。草を集め終わった後は、奇麗に円状に草が集まっていて、木の下がとてもスッキリしていて気持ちがよかったです。桃の木も気持ちよさそうに見えて、嬉しかったなと思います。
午後は午前の続きで、まりのちゃんとまちちゃん、うたなちゃんと4人でさせてもらったのですが、午前中で残ってしまった畑も奇麗にすることができ、キリ良く3枚の畑を終わらせることができました。あと1枚だけ残ってしまったことが、とても悔しかったのですが、3枚の畑を奇麗にすることができて嬉しかったです。
草が思った以上にあって、集める時は少し大変だったのですが、その後の奇麗になった光景を見ると達成感がとてもありました。
どの作業も次の作業に繋がる大事な作業なんだと、改めて思うことができ、今日1日、桃畑で作業できた時間が、とてもありがたかったです。
(あや)
