「楽しかった1日」 まこ

10月9日

 朝は急遽、栗の収穫に行きました。つきちゃんと、いま帰ってきてくれている卒業生の子供たちが駐車場に来てくれて、カチカチ大畑まで2人を送っていきました。車の中で、「金時祭りがあるよ」と話しかけるとうなずくみたいにしてニコッと笑ってくれたのがすごく嬉しかったです。送り届けて、最初は栗林に行きました。

 昨日、雨で収穫に行けなかったので、栗は旬の時期なこともあって、とてもたくさん採れるだろう、とつきちゃんが、ほのかちゃんから聞いてくれていました。栗林の広い全面を見ているとも聞いたので(これは気合いを入れて採らないといけないぞ)と思っていました。
 今日も途中に真っ黒い身体の大きな牛が3、4頭くらい見えて、すごく嬉しかったです。

 着いてからワクワクし始めて、栗を拾い始めるともの凄く楽しくて、2人で良いから何時間でも全部拾いきれるまでしていたいと思いました。飽きないし、集中力とか見つける力が養われる気がしました。トングで硬いイガを掴むと「ガチッ」みたいな、何かがはまった! みたいな音がしてすごく気持ち良くて、ずっと拾っていたいなあと思いました。サクサクと進めるのも嬉しかったし、つきちゃんとペースを合わせて、迷路みたいな色々な方向に立っている木の間を畝間みたいに見て、自分の行く場所を見失わないようにするのも難しかったけれど、すごく楽しかったです。

 カゴに何杯ぶん採れたかは分からなかったけど、たくさんあって時間内にはイガを外しきれませんでした。時間の都合で中身のある栗だけを拾ってきたので、大きな目立つイガは明日の人に拾ってもらうことにして、置いてきました。少しだけイガを外して栗を取り出したのですが、それも、ものすっごく楽しくて、永遠にやっていたい……! と感じるくらいでした。その作業だけがもし入っていたら絶対に喜んでやります。

 分厚いグローブをはめて両手でイガをワシッと剥いて、大きくて綺麗な栗を「ポロン!」とカゴに出していくのが快感でした。エンドレスで出来る作業だと思っていました。帰りの車の中でつきちゃんと、「栗がありすぎて栗の目になってます」と言うと、「私も言おうとしてた! 栗の目だよねー」と笑ってくれたのが嬉しかったです。

 朝食のコメントでほのかちゃんが、「イチジクが300個採れました」と言っていて、驚きました。朝食後のABパターンで、ほのかちゃんに声をかけられて体育館に行くと、発泡スチロール箱3箱に大量に入ったイチジクが待っていました。栗林から帰ってきたとき、なつみちゃんが何個かは嫁入りに出してくれていたので、かなり減ってはいたけど、それでもすごい量で見応えがありました。6箱ぶん採れたと教えてくれて、雨が降ったり、しばらく行かなかっただけで一気に状況は変わるんだなと知りました。りんねちゃんが、まだ行けていなかった梅林と小畑、駐車場まで朝食後に収穫に行ってくれていて、ありがたかったです。

 午前中は何人かのみんなでナスの追肥に行きました。最初は中畑の追肥をして、今日は古吉野側に向いて追肥をしました。ペアで、1人が撒いて1人がてみを持って行く方式でした。私はあやちゃんとペアでさせてもらいました。1てみで、竹の3本ぶん、2スパン撒くと言われたのですが、最初から最後まできちんと、あやちゃんが言われた通りに牛肥を決められたスパンに、余っていそうでもきっちり撒いていて、その決められたことを当たり前に素直にしていることが本当にすごいなと思って、私には足りない所だし、見習わないといけないとすごく思いました。10人ほどいてくれたので、みんなであっという間に終わらせる事が出来ました。カチカチ大まであゆちゃんが送ってくれました。

 カチカチ大でもあっという間に、速いスピードで進んでいきました。途中で牛肥が無くなったので中畑に行くことになったのですが、肥料を広げる所まで出来て嬉しかったです。みんなに、やっとこさ作業のスピードが追いついてきた気がするので、これからももっと頑張りたいです。

 中畑に戻って、カチカチ大と同じように肥料を手で広げていきました。のりこちゃんとペアでやって、良いくらいのところで2回とも行き着けて、ヘルプにも行けて、サクッと時間内に終わって楽しかったです。その後は吉畑手前ハウスの1つ後ろのハウスでなつみちゃんたちが畝立てをしていたので合流して、みんなで新しい野菜の畝を作ることが出来て嬉しかったです。ほうれん草が植わると聞いて、育てるのも収穫も楽しみです。

 午後からはアセスメント演奏がありました。のんちゃんとパートナーの方に見て頂けてものすごく嬉しかったし、何年も続いてきたダンスを、私たちもきちんと見て守って行けたらなと、卒業生の夕食のコメントで思いました。のんちゃんもすごく素敵な方だなあと思って、またウィンターコンサートでダンスを教えて下さるのかなと思ってすごくワクワクしています。

 演奏の後はさくらちゃんたちと、子供たちみんなで体育館外の整理や、納屋下までロールを運ぶ作業をしました。たくさんあったけど、2時間で全部終わらせることができました。今来てくれている、卒業生の上の子は12歳の男の子ですが、ペアでさせてもらったとき、何も言われなくてもスッと重い物を持って綺麗に運んでくれたり、ずっとみんなの中で作業しているのを見て、もの凄く大人だなあと思ったり、当たり前だけど全く私には出来ないことだなと思って、感心していました。

 整理や片付けが終わった後は中畑のナスの剪定に行く人と、籾摺り機倉庫の籾の移動をしました。ライスマンの右側にテントがあって、その下に大量の籾があって、それをどんどん軽トラに移し替えて行きました。須原さんとさくらちゃんから指示をもらって、ほしちゃんとうたなちゃんは籾が入っている囲いの中でてみに籾を入れて、どんどん軽トラに移し替えていってくれていました。

 私は打ち出の小槌みたいな形の長い棒で、籾が溢れないように軽トラの荷台に広げていく動きをひたすらやりました。初めてそんな作業をして、(色んな作業があるんだなあ)と思っていました。さくらちゃんとまみちゃんは、いっぱいになった籾を運ぶために須原さんと連係をとって、素早く軽トラをもう一つの方に乗り換えて、運んでくれました。すごく楽しかったし、須原さんがいつもたくさんの、見たこともない難しいことをたくさん知らないところでして下さっているんだなあと少し知ることができて、良かったなと思いました。

 夜は、なつみちゃんが時間を作ってくれて、演劇の練習をしました。「声量を今の5倍くらいでいこう」とか「ドスの効いた声で」と教えてくれて、やりやすかったです。

 明日も頑張りたいです。