10月6日(日)「3つのキーワードから生まれたステージ ―― お父さんのお誕生日会!」

10月6日のなのはな

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 ウィンターコンサートに向けてのダンス、衣装、演劇の演出、キャラクターなどのアイディアを、来週がお誕生日のお父さんにプレゼントしました。

 オープニングは、オリジナル曲。歌とピアノの弾き語りでした。
 真っ直ぐに伝わってくる歌詞が素敵な曲で、なのはなの仲間の気持ちを、みんなで分かち合いました。みんなが共感できる気持ちだからこそ、優しい気持ちに包み込まれるような雰囲気でお父さんのお誕生日会が始まりました。

 

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 次の舞台は、「風車、蜂、ファーブル」のキーワードで制作したチーム。
 舞台中央に設置された、手作りの大掛かりなドームと、黄色と黒のコントラストが目に鮮やかな、蜂の衣装が印象的でした。
 Queenの『Under Pressure』は、数年前のコンサートのエンディングの曲でした。以前のコンサートの振り付けがそのまま再現されて、立体的に目の前に広がりました。7、8人のチームで生み出されたこの形が、これから全員のダンスになるのだと思うと、これから今年のコンサートに向けてみんなで作っていくのが楽しみになりました。

 

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 洪水、金貨、蟻。
 育ちの良い王子と、働き蟻たちの演劇がメインの出し物。役には立てなかったかもしれないけれど、働き蟻たちの力になりたいと思って行動した王子の気持ちが嬉しかった、というセリフが印象的で、じんわりと温かい気持ちになるストーリーでした。脚本を作ったなおちゃんやチームのみんなの人柄がそのままにじみ出ているようで、こういう優しさが私は大好きだな、と思いました。

 

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 コロッセオ、月、触覚。
 コンサートに出演したい虫たちの戦いの演劇と、管楽器を持ったマーチングにダンサーが加わった演出の曲『il vent d’oro』。私もこのチームに参加させてもらいました。

 

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 ディベートで戦うコント風の演劇をしたい、男性と女性が体の真ん中で分かれている衣装を着て、両方の性別を演じたい、管楽器の演奏に振りを付けてコンサート曲にしたい、何か使えそうな今までになかった装飾品を作りたい、など、チームのみんながやってみたいことを全て詰め込んで作り込んでいきました。

 

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 最速の虫ギンヤンマ、防御力のクロカタゾウムシ、猛毒のクロドクシボグモ、身近なカメムシ、美しいモルフォ蝶、雌雄モザイク蝶。それぞれ特徴のあるキャラクター作りを楽しんで練習しました。どうしたら良い演技になるか、あるべき形を目指して、お互いに本音で意見を出し合い、協力し合った時間がとても楽しかったです。

 私は、バンドで演奏することが多いので、演劇もダンスもほとんど経験がありません。慣れないことで覚えるのは大変でした。でも、そういうこともお互いに理解したうえで一緒に練習してくれているんだな、ということを感じました。まさか自分が振り付けを2,3日で、一応の形ではあるけれど1曲覚えることができるとは思っていませんでした。

 

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 ダンサー2人とポーズをとる2人に、管楽器を持って踊ったのは3人。コンサートではアンサンブルメンバーが生演奏をしながらマーチングをする予定なので、このチームの2人とは今日までの練習だったけれど、私は辛抱強く振り付けを教えてもらったことで、このチームにとても愛着がわいてしまいました。

 コンサートに向けて、小さな芽がいくつも、いくつも発芽したように感じました。

(さとみ)

 

 

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 それぞれのチームの色がたくさんあり、魅力が盛りだくさんな前半終了後。『We Will Rock You』の音楽に乗り、お父さんに近づく、迫力ある演出で、後半、第2部の始まりです!

 後半、トップバッターを飾ったのは、「太陽暦」「トンボ」「迷子」がキーワードのチームです。踊りのみで太陽暦が誕生した様子を表現していて、その発想が本当にすごいなと思いました。個人的に「太陽暦」を入れるのがとても難しそうだなと思っていたのですが、両端ではかにちゃん達が太鼓を叩いて盛り上げていたり、りゅうさんのソロダンスがあったりして、「太陽暦」のテーマが入った明るく神秘的なパフォーマンスでした。

 

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『Smooth Criminal』の曲で3人のトンボさん達がセンターで踊っている姿が、とても格好よかったです。特にトンボさん達の衣装がスタイリッシュで、かっこよさと可愛さを兼ね備えていました。黒に緑の衣装がメリハリがあり、頭にはトンボの目がついていて、コンサートのステージにいたら、絶対にとりこになってしまうと思いました。
 ダンスのみの演出だったのですが、劇を見たと思うほどの充実感で、本当に素敵だったなと思います。

 

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 続いての出番は、私達。「ブドウ」「古城」「ゼウス」のチームです! 私含め、コンサート未経験のメンバーが4人もいて、みんな緊張でドキドキでした。幕が開いていく間、内心は心臓がばくばくしていて、顔が熱くなって緊張や不安でいっぱいなのが自分でも分かりました。

 お話が進んでいき、ついに自分のセリフの番。練習したり、アドバイスをもらったりしたことを思い出しながら、演じました。正直、セリフが飛んでしまうのではないかと心配していたのですが、セリフも飛ぶことなく、無事キャラクターになって演じられて嬉しかったです。みんなが心配していた早着替えも成功して本当に安心しました。

 

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 凄く緊張したものの、みんなの前で演じることは楽しいのだと知りました。演技をしている中で、自分ではなくなるような、別の誰かになるような、そんな感覚が少ししました。これからコンサート練習を重ねていく中で、もっと分かるようになっていくのがとても楽しみだなと思います。
 ちさとちゃんが作ってくれた土台の台本に、みんなで一生懸命考えながら作り上げたキャラクターやお話を、みんなの前で披露させてもらえた時間が本当に嬉しかったです。 

 

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 お次は「死神」「鏡」「噂話」のチームです。キーワードから不気味で怖い死神が出てくるのかなと思っていたのですが、出てくる死神のキャラクターがポップで面白い、想像を裏切られるものでした。死神が鏡から出てきて、この世に退屈していたり、自分だけのことを考えていたりする人を虫に変えてしまうというストーリーが面白さもありつつ、少しホラーを感じて、本当に面白かったです。

 虫に変身した後の衣装が蜂や蛍そのもので、とても可愛かったなと思いました。本当に死神さんのキャラクターが面白くて、最初から最後までずっと目が話せませんでした。

 

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 お誕生日会のフィナーレを飾ったのは「地図」「コノハムシ」「貴族」のチームです! AIがある生活の中で人間の欲が暴走していくストーリーに、お話の展開がたくさんあって、見ごたえ満載でとても面白かったです。未来の世界は本当にこうなってしまうかもしれないと少し恐怖をいだきました。

 

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 役者のみんなが膨大な量のセリフを覚えているのが本当に凄くて驚きました。1週間前に脚本が完成したと聞いて、1週間でそんなにセリフを覚えたのかと本当に驚きでいっぱいでした。
 AIや、途中で入れ替わる人が台車に乗って出てくる演出が面白かったです。場面がころころ変わるので、あっという間だったなと思いました。

 

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 コノハムシの衣装は、スカートがマントに使われているなど本当に可愛くて、(私も着てみたい!)と思いました。「擬態、擬態、擬態」とコミカルな動きで出てくるコノハムシが本当に愛らしかったです。
 1つのコンサートを見に行ったのかと思うほど、心が満たされました。

 

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 どのチームも衣装や脚本が魅力的で、全部もう1回見たいほどです。たくさん着てみたい衣装がありました。ストーリーに利他心や、みんなで何かをすることの楽しさなど、たくさんのメッセージがこめられていたのも胸がいっぱいになりました。

 お父さんのお誕生日をみんなでお祝い出来た時間がとても幸せでした。ここからコンサートに繋がっていくのだなと思い、本当に楽しみです。

(あや)