毎週火曜日と木曜日は、私の夜の一番楽しみな時間。心と身体が癒やされるとき。そう。藤井先生の、アコースティックギター教室と木版画教室です。
火曜日のアコースティックギター教室では、コンサートに向けて、『November』という曲を練習しています。
そして、今年から新しいメンバーも増えて、一緒にコンサートの一曲をつくりあげていけるのも、とても嬉しいです。
『November』の曲調は、ゆったりとした感じで、秋を連想させるようなハーモニーが特徴的です。
実際に弾いてみると、スライドや、ハンマリングなどの技法を使う場面もあり、ゆったりとした分、音のつなぎ目や、音の大きさが大切で、弾き方によって、感じもかなり変わってきます。
今、私は四ページある楽譜のうち、二ページ目の譜読みまでは進んでいるのですが、後半へ行くにつれ、難易度が上がっていくので、気合を入れて、三ページ目に取り組みたいです。
コンサートでは『November』と、もう一曲『Night in TAIPEI』という曲も、弾く予定です。
『Night in TAIPEI』は、『November』とは真反対のイメージで、リズミカルでテンポが良く、ついつい首をリズムに合わせて動かしてしまいたくなるほどの、とてもカッコイイ曲です。
初めてこの曲を聞かせてもらったときは、なのはなバンドのギタリストでもある、まえちゃんのイメージがとても強くて、すぐに、まえちゃんが弾いている姿が思い浮かびました。
このことをギターのメンバーに話してみると、皆おなじことを思っていたそうで、それも面白かったです。
ウィンターコンサートまで残り三か月と、あっという間の練習期間ですが、曲が弾けるように、これからも原曲を聴き込んで、練習していきます。
■一版多色版画
木曜日の木版画教室では、今回のテーマはフリーだったので、一人ひとり、自分が版画にしたいものを選びました。魚(イワシ)だったり、花(アジサイ)、虫(クモ)など、それぞれテーマが違うので、版画にあらわす特徴や味わいが変わってくるのが、見ていても、やっていても面白いです。
私は、花をテーマにヒマワリを描きました。下絵のときに、色をつけるかどうか迷っていると、藤井先生が、一版多色版画というものを教えてくださいました。
一版多色刷りは、大きな特徴として、一枚の版木を使います。そして、普通の版画であれば絵の線を残して彫るところを、この方法では線を彫り込みます。そして、絵の具の色を部分的に変えながら、何度も刷ります。そのため、版を複数つくる必要がなく、刷りに入るまでの工程は、サクサク進みます。
今は、刷りに入っているのですが、ここが一番肝心なところで、水加減や色の具合などが、作品の味を決めてしまいます。
水が多かったら、せっかく彫っておいた線に色が滲んでしまったり、水が少なすぎると、線が絵の具で潰れてしまいます。多すぎても少なすぎてもいけないので、ちょうどベストの水加減を見つけ、何度やっても同じ加減で刷っていくというのが、とても難しいところではあります。
ですが、回数を重ねるごとに確実にうまくなっていくのを感じて、それがすごくモチベーションにもなり、もっと良くしていこうと思えてきます。
二時間はずっと目の前の自分の版画に没頭していますが、終わったときに皆の作品の途中経過を見せてもらうと、日に日に形ができてきて、一つの作品ができるまでの過程を見させてもらえるのも、とても勉強になって、ありがたいなと思います。
山小屋便りを書きながらも、火曜日と木曜日がどんどん待ち遠しくなってきてしまいました。
まだ今は途中経過ですが、できあがったものも、ぜひ見てもらえたらいいなと思います。