9月22日(日)「過程こそが、コンサート ―― 『Smooth Criminal』を形にする! 第1回音楽合宿」

9月22日のなのはな

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 さあ、始めよう。音楽合宿第1弾が、ついにはじまりました。音楽合宿の2日間のスケジュールと、目標と課題などを書くためのステップアップシートに、『さあ、始めよう』と、書かれていました。
 なのはなファミリーのウィンターコンサートは、本番当日だけがコンサートなのではなく、コンサートに向かう過程こそが、コンサートです。コンサートがついにはじまったのだと、とてもわくわくした気持ちになりました。

 最初に、体育館に集まって、今年のコンサートで演奏する予定の曲を聴きました。1曲目は、QUEENの楽曲『Who Wants To Live Forever』です。お母さんが好きな曲だと教えてくれました。1曲目から、鳥肌がたって涙がでそうになりました。これを、みんなと演奏できるんだといううれしさと当時に、高いレベルで表現できる気持ちを作るんだと、緊張感も高まりました。
 今年の候補曲は、どの曲も、色彩豊かで、非日常的な世界観で、心が躍りました。これからみんなで作っていくんだと、気持ちが引き締まりました。

 

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 今日は1日、
「『Smooth Criminal』を本気で合わせができるまでに持っていく」
 という目標で、楽器練習をしました。この目標を聞いたとき、私はどきっとしてしまいました。これまで基礎練習に力をいれすぎて、曲の練習があまり進んでいなかったからです。
 心を鬼にして、意地でも形にするんだと、午前と午後の4時間半で猛練習をして、最初から最後まで通せるようになりました。

 

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 音楽室に移動して、全パートが集まったとき、緊張が高まりました。あゆちゃんが指揮をして、一音目を吹いたとき、鳥肌がたちました。なのはなの『Smooth Criminal』が産声をあげて、これからみんなで育てるんだと、鳥肌がたちました。

 

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 演奏を終えたとき、あゆちゃんが拍手をして、みんなでほっと喜び合いました。短期間でも、私たちが本気を出せばできるんだと、そのことが自信になりました。
 それから、もっとレベルの高い演奏になるように、あゆちゃんに教えてもらいながら、何度も吹きました。この曲は、主役の顔ぶれが、「次は私よ」「次は私」というふうに、次々と変わっていくところがあって、そのメロディーの受け渡しを厳しくはっきりと合わせる、ということを、あゆちゃんが教えてくれました。

 

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 自分の楽譜の白紙になっている部分も、音は吹いていなくても、メロディーを聴いて、前の人のメロディーを聴いてから、次は私ですよと、くっきりと自分のメロディーを吹くこと。
 私は、音を吹くことに必死になってしまって、他のパートの音を聞けていなかったけれど、それでは本当の音楽にはならないと、思いました。自分が自分が、となるのではなく、利他心を持って、みんなでひとつの音楽を表現できるように、楽器に向かいたいです。そうすることで、もっと視野広くなるかもしれないと、思いました。

 あゆちゃんと楽器を練習していると、その音楽の奏で方を通して、普段の生活での大切な心持ちも、教えてもらっているように感じます。だから、あゆちゃんとの音楽練習の時間が大好きです。

 また、音を前に出すときには、自分の近くで大きく吹くのではなく、遠くに向かって大きな音を吹くことを、教えてくれました。そのことを意識して、音を前に出すと、心が開放的になりました。

 

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 トロンボーンパートでは、ひとりだけが前に出て、他の人はあとをついていく、というのではなく、横並びで吹く、ということもアドバイスしてくれました。私は、そのアドバイスを聞いたとき、お父さんが、
「高いレベルで埋没することが、良い回復をする上で大切だ」
 と話してくれたことを思い出しました。
 自分1人が個性を主張するのではなくて、みんなで、高いレベルで、ひとつの音を吹けるように、これから練習をしたいです。そうすることで、もっと新しい世界が見えてくるかもしれないと、楽しみな気持ちになりました。

 課題がたくさん見つかったけれど、だからこそ、これからが楽しみです。1日1日を、大切に過ごします。

(えつこ)