9月20日(金)「玉ネギの種まきマラソン、スタート & 赤い裾除けに、菅笠をつけて。勝央金時祭へ向けた踊り練習」

9月20日のなのはな

 食事の時にみんなが集まる食堂では、そのシーズンに初収穫できた作物を置いて、みんなに報告を兼ねてみてもらうのが通例となっていますが、この日、真ん中のテーブルに置かれていたのは……宝石のペリドットを思わせる、つやつやとしたシャインマスカット。丸く膨らんだ栗の盛られたお皿。どちらも、ひと目見たみんなから歓声が上がるほど立派でした。旬のものがいつも奇麗な姿で穫れたり、食卓にのぼることに豊かな気持ちになります。

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この日は、山の桃畑の一角にある栗が先駆けて熟れ始めており、一度目の栗拾いにも出かけました。

 

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 今日から始まった、玉ねぎの種まきマラソン。
 蒔きたい粒数は、2万粒。

 まずは、苗床を作るべく、畝たての作業から始まりました。

 

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 ここ数日、晴れが続いていたこともあり、トラクターで耕された畑は、一度、鍬で土を上げるだけで、さらさら、ふかふかの土が、こんもりと畝の上に上がります。
 ペアになって、1人がざっと土を上げ、もう1人が畝間に残った土をさらっていくと、畝と畝間が奇麗に出来上がって、最後に、かまぼこ型に均して高畝を完成させました。
 木の棒で、畝の上のでこぼこを修正し、そこに10センチ間隔で、三条の溝をつけて、玉ねぎの苗床、完成。

 

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 いよいよ、種まきの作業に入ります。
 種を入れるトレーに、まえちゃんが1人につき1袋ぶんの種(20ミリリットル)を入れていく光景は、大盤振る舞いで、4人分、つまり、4袋開けても、まだ未開封の袋があるところを見ると、2万粒が相当な数であることが、良く解りました。

 種まき培土と、種の入ったトレーを持って、2センチ間隔でコツコツ、種を置いては覆土を繰り返しました。1畝にかかる時間は、4人で45分。
 それでも、トレーの中の種は一向に減らず、「種、全然減らないね」というまえちゃんの言葉に、種まきメンバー一同、共感の笑いが起きました。

 そして、もしかしたら、このままでは畑が足りないかもしれないということで、対策として、種の間隔を1.5センチに変えることと、新ハウスの前の空きスペースに、もう一つ苗床を作ること、さらに、かまぼこの超高畝を少しなだらかにして、3条だった溝を、4条に増やすことにしようと、まえちゃんが話してくれました。
 条を1条増やすだけで、種を蒔ける量が1.5倍になり、それだけで、だいぶん蒔ける量が増えるのは、トレーの種の減りを見ていても感じました。

 

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 黒い、ごつごつした3ミリほどの種が、条に沿って一列に等間隔に並んでいる光景は、なんだか少しアリの行列を見ているみたいで可愛かったのですが、何分、種の数が数なので、みんな、集中して、無心で種を置いていき、なんとか、種まきマラソン1日目で、畑の半分を蒔ききり、覆土、もみ殻、水やりを終えることができました!

 

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 しかし、畑の半分を蒔ききったと言っても、2万粒蒔くまで終われないのが、玉ねぎの種まきマラソン。
 明日も、芽が出ることを祈りながら、種を蒔いてきます!

(なつみ)

 

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 夢のような道中流しをさせてもらった、勝間田天神涼みから2か月。勝央音頭保存会では、次の本番である勝央金時祭りの出演に向けての練習が行なわれました。

 始めに、勝央音頭保存会の方々から、浴衣の着付けを教えていただきました。今回は着方が異なり、下に赤い裾除けをまき、その上から浴衣を着ます。さらに浴衣を上に二度上げして、裾除けの赤色が見えるように着るという着方でした。赤色の部分が奇麗な割合で出るように、上げたときの折り目の形が奇麗になるようにと気を付けながら浴衣を上げることがとても難しそうだなと思いました。

 先生が見せて下さった浴衣姿は、奇麗な三角形に赤色の部分が出ていました。前回とは違い、赤い色が入るだけで一気に雰囲気が変わり、華やかさが増すのだなと思い、驚きました。先生が私たちに分かるよう、何度も何度も繰り返して着付け方を見せてくださったことが、ありがたくて嬉しかったです。
 前回の着方と異なる部分が多いので、本番スムーズに着られるように、今日教わった着方を復習して覚えていたいなと思います。

 

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 次に、とても楽しみにしていた菅笠の付け方を教わりました。阿波踊りなど有名な踊りで笠をつけながら踊っている姿を見て、奇麗だなと憧れていたので、今回、笠をつけて踊れることが本当に嬉しいです。 

 笠と赤い紐がマッチしていて、とても可愛いなと思いました。踊っている最中にずれてしまわないように、顎紐をきつくするところが難しかったなと思います。紐をきつく結ぶことも大切なのですが、特に大切だったのは髪のお団子の位置でした。お団子をストッパーにして、笠をかぶるので、前髪の生え際に作っているのではないかと思うほど頭の頂点で結ばなければいけません。お団子を高い位置にし直して、笠をかぶってみると本当にストッパーとなってくれて、頭を動かしても、まったく上がってきませんでした。

 頭の後ろで紐をクロスし、顎のところでリボンをキュッと結んだら完成です! 顔は笠に隠れて見えないのですが、横から見たときの雰囲気や、顔が良い具合に隠れているのが本当に可愛くて素敵でした。笠をつけたみんなを見ると、みんな凄く似合っていて、ちらっと見える表情がとても素敵だったなと思います。

 

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 憧れの笠をつけて、踊り子さんになったような、胸が躍る気分のまま、次は四つ拍子の練習が始まりました。今日は太鼓を演奏してくださる方や歌を歌ってくださる先生と合わせて踊らせてもらいました。太鼓の音がホールに響いて、先生方の生演奏のなか踊っていると、一気にお祭り気分になったなと思います。演奏がとても素敵で、本番も踊らせてもらえることがとても嬉しいです。

 私は四つ拍子を練習したことが一度しかなく、少し不安な気持ちがあったのですが、先生がポイントを教えてくださって、みんなと踊ることができて嬉しかったです。笠をつけていると前が見えないため、周りの人を感じて距離をうまく取ったり、足元に気を付けながら踊ったりすることが難しかったなと思います。笠をつけて踊ることに慣れていないのですが、前がきちんと見えているかのように踊れるようになっていきたいなと思いました。

 

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 生演奏がとても贅沢で、いつまでも踊っていられるような気持ちになりました。最後の礼やはけの練習もして、本番のイメージが掴めたことも嬉しかったです。みんなと揃って奇麗に見えるように、また練習をがんばりたいなと思います。

 笠をつけて踊らせてもらえて、とてもわくわくした時間でした。本番も笠をつけてみんなと一緒に踊れることが嬉しいです。たくさんの人に奇麗だと思っていただける踊りができるように、金時祭りに向けて練習をし、気持ちを作っていきたいなと思います。

(あや)