「里芋のなかの小人」 ほのか

9月18日

 今日から思いがけずではあったのですが、畑に復帰しました。
 意外と、動けたのですが、1日終わって、今両足で立つと足の裏が痛いくらいです。
 ウォーキング練習の時に、まこちゃんが言っていたことをみんな笑っていましたが、私はいつもそうなるのですごく共感しました。
 普通の疲れだと思うので、夜寝て、朝までに治ると思います。

 午前は歩く練習をして、改めて自分はすごく内股なんだと実感しました。もしかしたら今感じている膝のこきこきとか、足裏の痛みとかって正しく歩くことが一番治るために必要なんじゃないのかなと思って、すごく意識するようにしました。めちゃくちゃがに股で歩くくらいの意識じゃないと自分は内股になってしまうので、またそれで変な歩き方を覚えるんじゃなくて正しい歩き方を身につけたいです。

 その後、中畑ナスの追肥をして、グラウンドのネットを巻きました。久々の外作業がすごく暑くて、喉が渇きました。最後ネットを巻いているとき幻覚? 幻臭というか、ネットから麦茶の臭いがしました。みつきちゃんがリーダーでいてくれて、優しくて楽しい空気の中できたことが嬉しかったです。

 午後は発見畑の里芋の水やりをしました。久々すぎて、あれ発見畑ってあそこだよねっていうところからスタートしました。

 里芋のそばにいくと、里芋の葉と茎が大きくて太くて、触れるとしっかりとしたみずみずしい感触でした。しなやかで、強くて、人智を超えた存在を感じて、自分とか、人間がちっぽけに感じました。かがんで水をやっていると、里芋の背が高くて自分がすっぽり隠れるくらいでした。まるで自分が小人になったみたいでした。里芋ワールドの里芋ハウスが並ぶ森の中にいて、大きな葉と小さな葉は親子に見えました。里芋は水が好きだから、たっぷり、5000リットル以上やりました。

 あらかた水をやり終えてきて最後の方には、里芋のハート型の葉っぱが「ありがとう!」と言って笑っているように見えました。穴が開いた葉は歯っ欠けの笑顔に見えました。

 そうやって油断しているときに、補充を回ってくれていたまりのちゃんの「下の畑も行くよね」との声。私は、下の畑は斜畑で、今日やるのは発見畑と言われたからやらないと思っていました。まりのちゃんが確認してくれたところ、(斜畑も)やるつもりだったみたい、ということでした。時刻は16:50で、作業終了時刻まであと10分。あー、畑復帰して初日に勘違いしちゃったなあ、とちょっと落ち込こみました。

 まりのちゃんがどうしよう……と悩んでいたので、「私、やってもいいですか?」と言って夕食までの時間を使わせてもらって斜畑も水やりすることになりました。
 焦ったので発見畑ほどたっぷりとは水をやれなかったのですが、なんとかひととおり水を与えることができ、片付けまでできて、おいしい夕食を食べられて、今ほっとしています。最後までまりのちゃんが一緒にいてくれてありがたかったです。始めるときもペットボトルにお茶をわざわざ私とあやちゃんのために用意してくれていて、そういう気遣いも優しくて本当に嬉しかったです。

 今日はよく眠れそうです。明日もがんばります!