「秋の風景をみんなで作る」 ゆきな

9月15日

*稲刈りのこと

「秋の風景をみんなで作ってください」お父さんが話してくださった言葉に、秋の景色はそこにあるのではなくて自分たちで作ることができることが、考えてみたらそうだけど、私にとってそこの言葉が新鮮で、嬉しいと思いました。

 昨日の午後は稲の手刈りをしました。ゲストで相川さんや、りゅうさんのお友達のたくろうさんや、お子さんのしゅんき君も来てくださいました。大人数の力で手刈りができて、心の中は穏やかな満たされた気持ちになりました。

 あゆちゃんが見本で稲を刈り取ってくれたとき、ザッ、ザッという音が響いて、(あぁ、手刈りが始まった)と嬉しくなりました。

 稲を刈る人、稲の束を縛る人に分かれて稲刈りはスタートです。稲を刈るみんなは、30分強でもう光田んぼ上の半分を刈っていて、みんなのスピード感に驚いたし、自分自身も稲を縛ることに集中していたので、時間がワープしたような感じでした。

 稲の束を縛るのは、親指や人差し指の力を使って痛くなるのですが、それよりもみんなで稲刈りをする人の温かみの方が嬉しくて、みんなと黙々と稲を縛っていました。

 稲刈りチームが稲刈りを終わって、そのメンバーたちが束ねた稲を光田んぼ下側の畦に集めてくれました。半分のみんなが稲を運ぶ中で、たくろうさんやしゅんき君も稲を運ばれていました。目をキラキラ光らせて、しゅんき君がカエルを夢中に探していたけれども、たくろうさんが「運ぼう」と話されて、稲の束を肩にかつぎました。その姿を見て、しゅんき君が「ぼくも」と一言。片手とお腹で稲を挟んで2束を、たくろうさんの姿を見ながら運んでいる姿が可愛らしくて、心が和んだ場面でした。

 稲を結んだみんなも最後には稲をはぜまで運ぶバケツリレーに入りました。お母さんも、相川さんもりゅうさんもみんな揃って、子供たちも応援して、この風景はどこにもないだろうなと思うぐらい温かくて、誰も1人じゃなくて、優しく思いました。

 こういう世界、こういう場所を作れたらいいな、作りたいな。みんなを見たときに思いました。同じ気持ちがあれば、こうして集まって、血縁関係のあるなしも関係なく、こんな風な気持ちを共有できるところを作れたらいいな、作りたいな、ふとそんなことを思いました。

 稲刈りが終わって、はぜにも全ての稲がかかって、みんなでやりきったという感じました。ずっとこの景色やあたたかさを感じていたような気がするのですが、ちゃんと自分の中におさめておこうと思いました。
 ちーちがふみちゃんに、たけちゃんがあけみちゃんに肩車をされて、幸せそうに笑っていて、私まで嬉しくなりました。

 夜の会も、たくさん遊びました。
 時間が無いので、ここまでにします。