
9月18日のなのはな
みんなで体育館に集まり、ウォーキング練習を行ないました。はじめに集まったとき、ウォーキングをすると聞いてはいたものの、具体的に何が始まるのだろうとドキドキして待っていました。
今日は、姿勢というよりも、正しい足の使い方の練習が行われ、お父さんに足をしっかりと使って歩くことを教えていただきました。
正しい足の使い方とは、次の足を踏み出す時に足の指を使って蹴るというもので、足の指というのが重要なキーワードでした。正しい歩き方をすると身体の歪み、心の歪みなどが正されることも教えていただき、歩き方はとても重要なのだなと改めて思いました。
体育館に4人ずつ並び、早速、ウォーキング練習が始まりました。私は一番最初にウォーキングするチームでとても緊張しました。足の指に力を入れて思いっきり床を踏むということが自分ではできていると思っていても、力の入れ具合が弱くなってしまって凄く難しかったです。普段自分は足の指を使って歩いていると思っていましたが、力が弱く、思いっきり踏みしめられていないなと思いました。
歩いている時に、お父さんが、「足で地面をつかむように」と言ってくださったのですが、足で地面をつかむというのが、全神経を足の裏に注いでいても難しくて、足に力を入れて歩くのはとても労力がいるなと感じました。お父さんの手拍子に合わせて歩いてみると、次々に歩いていく中で力が弱まってしまったり、意識がそれてしまったりなど、歩くのが速くなればなるほど難易度が上がるなと思いました。
他のチームの人のウォーキングも見させてもらいました。見ることでどのような使い方が正しいのか、足の角度などが分かりやすくなり、見せてもらえた時間がありがたかったです。ふみちゃんのウォーキングが、足の指に力が強く入っていて、ピンとしていて、とても奇麗でした。理想の足の使い方はふみちゃんのような足の動きなのだろうなと思い、私もふみちゃんのように足を使えるようにがんばりたいです。
あゆちゃんが、正しい歩き方を自分のものにしたら一生ものだよ、と言っていて、本当にその通りだなと思い、私もこの機会に正しい歩き方、足の使い方を習得して、奇麗に歩けるようになりたいです。奇麗な姿勢で奇麗に歩くことは本当に難しいことだなと感じるのですが、奇麗な姿勢で歩くと気持ちまでシャンとしたり、正されたような気持ちになったりして、良いことがたくさんあるなと思います。
これから1週間、歩き方強化週間になりました。常に奇麗に歩けるか、ドキドキするのですが、コンサート練習がいよいよ始まるのだなと実感し、とても楽しみだなと思います。コンサートを良いものにできるように日々意識をして、正しく足を使って歩けるようにがんばりたいです。
(あや)
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池上桃畑の奥に、1本だけひっそりと植わっているポポーが、収穫できました。今年は春に、『取り木』という、樹を増やすための試みをしていて、枝を少し傷つけていたので、今年は収穫する実が少なくてもいい、と思っていたのですが、樹が頑張って実をいくつか付けていて、無事に収穫に繋げることができて嬉しかったです。
ポポーは熟れてきたら、自然落果するので、収穫は樹の下に落ちた実を拾います。とても分かりやすい収穫基準です。けれど、そのわかりやすさとは裏腹に、毎日コンスタントに収穫に行かないと、地面に実が落ちているので、虫に食われてしまったり、傷みやすいです。実際に毎日、樹を見に行ってみると、新たな実が落ちていて、見つけたときは、とても嬉しい気持ちになります。今日は、うたなちゃんやまりかちゃんも一緒に池上桃畑まで来てくれて、一緒に収穫できました。
春に仕掛けた取り木は、全部で23か所ありました。望みは、23か所から根が出ることでしたが、それには至らず、少し反省もあります。でも、1か所、縛っていた紐を取って中を見てみると根が出ているのを発見しました。
取り木、というのは、挿し木とよく似ているのですが、挿し木と違うのは、枝の一部分から根を出してから枝をカットするところです。挿し木は樹から穂木をカットして、地面に挿して活着させる方法ですが、ポポーは挿し木で増やすことは難しいようで、取り木に挑戦しました。取り木は、樹に付いている枝から根を出す方法で、本当に魔法のようだなと思います。
手術のように、小刀を使って枝の皮を一部剥き、包帯をするかのように、湿らせた水苔を巻いて縛ります。なぜ根が生えるのか、という原理は調べて分かった気になっていたけれど、実際にそこから根が生えるとは、想像が難しく、どうやって根が生えるのだろう、と思っていました。
どんな根が生えるのだろう、と少しハラハラドキドキしながら、そのまま放置していました。
時々開けて確認してみるも、根のようなものは出てきていなくて、全部失敗だったかなと諦めかけたけれど、最後の最後で、一番高い枝に仕掛けた箇所を見てみると、太い根が一本生えているのが見えました。
想像では、細い根が無数に生えてくるのかと思っていました。けれど、生えてきた根は、細くなく、太くてがっしりしていて、枝を掴んでいるように見えました。種から芽を出した苗の、太くて頑丈な、直根とそっくりでした。これは根だ! と確信できた時、すごく嬉しかったし、樹のどこまでも生き延びようとする生命力が、強くて大きくて、凄いなと思いました。

そして、今回の結果で、取り木をした箇所が、比較的低くて垂れ下がっている枝に仕掛けたことがあまり良くなかったのだなと気が付くことができました。良い枝を選ぶことがとても重要だと思いました。高くて、直立していて、養分を吸い上げる力の強い枝ほど、スタミナがあるし、何としてでも養水分を吸い上げようとする力が強いから、根も出してしまうのだと思いました。それが分かっただけでも一つの成功だと思いました。
収穫もあと残り少し、樹に残っているので、穫り遅れないようにしたいなと思うし、取り木も、これからの経過を慎重に見ていきたいなと思います。
(りな)

