9月17日(火)「永禮さんチームの稲刈り物語 & 大根の種まきニュース」

9月17日のなのはな

 空の青と、稲穂の黄金色の中を進む、オレンジ色のコンバイン。昨日に続いて、この日も永禮さんが来てくださり、諏訪神社方面の田んぼの機械刈りをしてくださいました。

 昨日はコンバインの不調と天候で思うようにはかどりませんでした。今日はそのリベンジも兼ねて、どうか1日、コンバインが順調に動いてくれますように、と祈る気持ちでスタートしました。

 1枚目の諏訪上田んぼは、上、中、下と段々に田んぼが続いていて、永禮さんが乗るコンバインがその中を進んでいきます。稲穂を隔てて見るその景色は、オレンジ色のコンバインが黄金色の海の中を進んでいるようでした。さらにこの日は空もきれいで、青空と稲穂と稲の緑に挟まれたコンバインが鮮やかにくっきりと映えて見えて、とてもきれいでした。

 

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 永禮さんが操作してくださり、コンバインが真っ直ぐに真っ直ぐに進んでいきます。わたしとなるちゃんはその後を追って、稲刈りがスムーズに進むように補助をして回りました。コンバインの後ろを追っていると、きれいに刈り取られた株と、次に待つ稲穂の列が条に沿って、真っ直ぐに伸びています。3条刈りのコンバインは、大型コンバインに比べると、決して速くはないけれど、1株1株を確実に刈り取っていきます。爪と爪の間に吸い込まれていく稲穂を見ていると、コンバインが稲を食べているみたいで、生き物みたいだなと感じました。

 

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 永禮さんがコンバインに乗りながらも、カメラを向けると笑顔で手を振ってくださったり、補助をしたときに、「ありがとう」と毎回声をかけてくださり、エンジン音で声は届きにくいけれど、永禮さんとなるちゃんと3人で心で意思疎通ができているようで嬉しかったです。

 

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 田んぼの外周を2周すると、大体、コンバインのタンクがいっぱいになりました。ある一定の量を超すと、「いっぱいになってきましたよ」と知らせるブザーが鳴り、刈り取られた籾をコンテナへ移します。コンバインに付属した2メートルほどある筒が、軽トラに積まれたコンテナへ伸びて、口が開くと、勢いよくコンバインに溜まった籾が流れ出てきます。籾の山に手を触れたり、両手いっぱいに籾を掴んでいると、とても豊かな気持ちになります。これが毎日いただくお米なんだと思うと、1粒1粒が本当に大事だと感じました。

 

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 この日は朝から本当に暑い日でした。わたしたちもこまめに水分をとり、暑さを凌ぎました。夕方に夕立の予報が出ていると聞き、2枚目の諏訪中田んぼは絶対に夕方までに終わらせようと集中して進めました。暑さもピークに達した頃、永禮さんが乗るコンバインが最後の残す2条を刈り終えたときは、思わず、万歳をしてしまいました。

 稲穂があると、そこまで広く感じない田んぼも、刈り終えて真っ新になると、あれ、こんなに広かったんだと思うから不思議でした。

 

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 16時頃、黒い雲が近づいてきて、いかにも怪しげな空でした。でも、(どうか、雨が降らないで)と祈っていたら、その思いが空に届いて3枚目の諏訪4田んぼまで入ることができ、田んぼの約半面を刈り終えて、この日の稲刈りは終了となりました。

 

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 1日中、永禮さんとなるちゃんと田んぼにいたのが、本当に一瞬の出来事だったようで、とてもとても楽しい稲刈りでした。
 帰り際、永禮さんが、「また明日も来ますね」と言ってくださいました。明日は諏訪方面で残す田んぼを刈り終える目標になっています。連日ですが、永禮さんが来てくださることがとても嬉しいです。明日もこの調子で、コンバインも順調に動き、最後まで稲刈りが進むように、わたしもできることを頑張りたいです。

(るりこ)

 

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 もみ殻と培土の下に、キラキラのピンクの種。
 そして、何と驚くことに、その種から、すでに根が顔を出している?!
 白い根から「こんにちは」と聞こえそうなほど、穏やかな様子で、まだ5ミリほどだけれど丈夫で良い根が出ていました。

 昨日、みんなが種まきをしてくれた大根の種。
 保育園前畑の長い4畝と、短い2畝の合計6畝に、2条で種をまき、これからは、早朝と夕方に水やりをして、この高温で、せっかく根や芽を出した大根が枯れないように、手入れをしていきます。
 それに加え、種まき2日目の今日は、まえちゃんが、この暑さに耐えられるように紗をかけようと話してくれて、どれみちゃんとしなこちゃんと一緒に、白い紗をかけました。

 残暑が厳しい9月の半ばですが、苗がこの暑さを乗り切って、頑張って大きくなってくれたらいいなと思うし、そのためにも、ちゃんと自分たちが野菜の気持ちになって、必要な手入れをしていきたいです。

(なつみ)