
9月15日のなのはな
サマータイムが終わり、少し畑も落ち着いてきたところ、ウィンターコンサートまで、のこり3か月ほど。コーラスやダンス、演劇練習がいつ本格的に始まってもおかしくありません。コンサートには、楽器のビッグバンド演奏も必須です!
この日、楽器練習の時間があり、私の所属しているトランペットパートでも、メンバーが揃っての練習をすることができました。みんな、少し久しぶりの練習にドキドキしている様子です。
トランペットを含め管楽器は、口の筋肉がとっても重要です。普段から話したり、食べたり、と口を使っているようでも、実際にトランペットを吹いていると、普段はどれだけ口の筋肉を使っていないかを痛感させられます。特に今回の演奏曲『スムース・クリミナル』は、音階が、悲鳴を上げてしまいそうなくらい高く、曲に入る前に、必要な音を出す練習が必要不可欠なのです。
口の筋肉が衰えていませんように、音が出ますように、と願う気持ちで一杯。きらりと輝くトランペットを手に、一列に並んで、さっそく練習開始です。

まずは基礎練習から。低いドから高いドまでロングトーンで上がって、下がって。スラーで、上がって下がって。タンギングで区切った音でも、そして最大音量、最小音量でも。のんちゃんが1回1回、改善点を教えてくれたり、良くなっているところを伝えてくれたりしながら、一回一回を着実に積みあがるように、引っ張っていってくれました。
基礎練習が進むに連れて、少しずつみんなの音にまとまりが出てくるようになるのを感じました。コンサート当日には、トランペットパート内だけでなく、ほかのパートともピッチを揃えて、一体感のある演奏ができるように、これからも毎回の基礎練習を大切に、みんなともっともっと基礎を磨き上げていきたいです。

「よかった……思ったより口が衰えていなかった……」
顔を見合わせては、ほっと胸をなでおろします。
しかし、そんなところに『スムース・クリミナル』の壁が。みっちり2時間。楽譜を前に、個人練習開始です。私今回、トランペットの中でも2パートを吹かせてもらうのですが、楽譜を見ればほとんどが、高いミやファ、ラ、とこれまで吹いたことのない音域の音符がズラリ……前回の練習は、比較的音が低い始めの一フレーズも、ゆっくり吹くのが精いっぱい。という感じでした。私は今回で『始めの1フレーズと次のフレーズまでは吹けるようにしたい!』と思っています。
何回か繰り返し練習したら、ゆっくりなテンポで曲を吹き始めます。区切って、高いミが掠れてばかりでなかなか思うように出られなくても、とにかくあきらめずに吹き続けます。
すると、ふと突然出ました! これまでドから順番に上がっていかないと、掠れた音しか出なかったのが、出るようになりました。そして、それからも何度も吹き続けたら、少しずつ掠れた音からはっきりとした音が出るようになっていき、やがて続けて出せるようになって行きました。それが、嬉しくて、うれしくて。
しかし、この難しいフレーズを6回ほど繰り返す場面では、3回ほど演奏したら、今はもう口が限界を迎えてしまって、吹き切ることができません。もっともっと練習して、吹けるようになりたい! 今回前回よりは確実にレベルアップしたけれど、コンサートでみんなとお客さんに聴かせられる演奏にするには、まーだまだまだまだ練習が必要です。けれど、前回までは難しすぎて、コンサートまでに吹けるようになれるとも思えませんでしたが、今日凄く希望が持てました。練習したら、絶対に大丈夫。
とにかく、少しずつでも、できるようになっていくことがうれしい!
よしみちゃんやなつみちゃんは、より先を練習しています。そんな2人の姿を追って、吹き続けます。今日の練習の最後は、なつみちゃんと少し合わせてみることもできて、さらに楽しさが増しました。

2時間の個人練習終盤には、もう口の筋肉が限界突破。けれど、そんなこと一切気にならないくらい、トランペットを吹くこと、少しずつ曲を吹けるようになっていけることが嬉しくて、楽しくて、仕方がありません。
これからも、どんどん上へ上へ上達していけるように、夜の時間を作って練習したり、日中に練習の時間があれば、それを大切に、基礎から曲まで確実にしていきたいです。そして、みんなでコンサートで最高の演奏ができますように……。
(ももか)
