9月14日(土)「光田んぼで、もち米の手刈りと、はぜ干し! & 夏休み、再び!? バーベキューと縁日遊び大会の夜」

9月14日のなのはな

IMG_0783

 

 秋の一大イベント。そう、稲の手刈りの日です! この日は、なのはなファミリーのみんな揃って、光上田んぼで、もち米の手刈りをしました。

 実は、私は田んぼに入って稲を刈るのは初めて、と言いたいところなのですが、私は先日、あゆちゃんのコンバインの補助をし、何度か手で稲を刈っていました……。でも、みんなで一斉に刈るのは初めてです。

 私は初心者だったので、稲を刈る部隊。慣れている人は稲を藁でくくっていく部隊となり、進めていきました。手に持つのは、稲刈り鎌。鎌を使って、稲をザクザクと刈っていきます。鎌が新しいからか、稲が刈りやすいのか、本当にサクサク切れて、とても気持ちが良かったです。

 

IMGP9066

 

 かがんで刈り進めていくので、目の前に稲しか見えなくて、どのぐらい進んでいるのか、いま自分が田んぼのどのあたりにいるのか、全く分かりませんでした。途中、立ち上がって周りを見渡すと、刈り取った稲束がずらりと並んでいる光景が本当にきれいだったし、稲を刈るスピードが、思った以上に、はるかに速くて、「もう、こんなところまで刈ったのか!」と立ち上がるたびに思いました。

 刈った後ろから追いかけるように、稲を藁でくくってくれている人たちもいて、その姿が本当にきれいだったし、くくった後の稲もきれいにまとまっていて、ありがたい気持ちになりました。

 

DSCF8721

DSCF8713

DSCF8728

DSCF8705

DSCF8692

 

 どんどん刈っていって、いよいよ最後1列というころになると、まなかちゃんが「お疲れ様ー!」と言って撮影をしてくれて、よりラストという実感がわいたし、なんだか感動しました。最後の稲を刈り終わって、みんなで「やったー! おわったー!」と言い合う時、とてもうれしい気持ちと達成感がありました。

 

IMGP9074

 

 そのあとは、みんながくくってくれていた稲を、田んぼのあぜに運んでいきました。こんなにもきれいでピカピカの稲を運ぶのは、今までの人生でやったこともない作業だったのですが、一つひとつの稲に何粒もきれいなお米がついていて本当に感動したし、意外とずっしりしていて、運ぶのに少し緊張しました。みんなが運んでいる姿を見ていると、なんだかジブリの世界に飛んで行ったかのように見たこともないきれいさでした。

 

IMGP9091

DSCF8814

DSCF8829

 

 すべて運び終わると、最終段階!
 稲を干していきました。既に、きれいに稲が刈られていた光下田んぼにもうすでに支柱が立っていて、そこにみんなで干していきました。みんなで干しに行くと時間もかかるし、あぜを崩してしまうので、バケツリレーをして下の田んぼまで運んでいきました。

 

DSCF8839

 

「はい! はい!」という掛け声に合わせて、隣の人に、くくられた稲を渡していきます。その時間が私は1番楽しかったです。みんなで声を合わせて協力し、一体となっていくのがなんだか嬉しかったし、周りの人をよく見て、間隔が一緒になるように動いていくのが難しかったけど、その難しさが、とても楽しかったです。

 バケツリレーと言っても、ずっと同じところで渡していくのではなく、干す人が変わったり、干す場所が変わったりして、バケツリレーの列があっちにいったり、こっちにいったりしていて、全力で動かないとついていけなかったです。声もずっと出し続け、のどがカラカラになりました。でも、疲れたと思う暇もなく、時間があっという間に過ぎていきました。

 

DSCF8773

 

 そして、手前で渡していたりゅうさんが、「あと10束!!」と叫んだとき、もっと頑張ろう! と力がみなぎってきました。

 無事に、すべての稲を干し終わって自分の身体が休まったとき、やっと疲れたと感じました。でも、まったく嫌な疲れではなくて、むしろ、全力で動けて、ものすごくうれしかったです。自分一人では、なのはなに来るまでは、絶対にできなかったことが今この瞬間できていて、それがとても嬉しくて、達成感と喜びに気持ちでいっぱいになりました。

 

DSCF8846

 

 すべての稲刈りの作業が終わって、みんなで、「ばんざーい! ばんざーい!」と両手を上げて喜んだとき、みんなで協力し全力で動けてよかった、という思いは嘘じゃないと確信しました。

 この日は、新しい体験と、それに重なる新しい思いを感じられた1日でした。私は、それがとてもうれしかったです。これから、もっとたくさんの経験をして成長していきたいな。

(ゆうな)

 

***

 

「たくろうさん、しゅんきくん。ようこそ、なのはなファミリーへ!」。
 この日は、りゅうさんとあゆちゃんのご友人であるたくろうさんと、その息子さんのしゅんきくんが、なのはなファミリーに遊びに来てくれました。

 午前中は、ゲストの相川さん、たくろうさんにしゅんきくん、あきなちゃんもお迎えして、家族総出で手刈りをしました。

 しゅんきくんは、まだ小学校1年生ということなのですが、手刈りではみんなの中で颯爽と鎌を持ち、最初から最後までずっと手伝ってくれたり、時おり、大きなカエルを見つけては追いかけて、溝の中にサワガニやザリガニを見つけては嬉しそうに笑って捕まえていました。

 もう9月も中旬に入り、暦の上では秋ですが、しゅんきくんのそんな姿を見ていると、もう一度、夏休みがやってきたようなワクワクした気持ちになります。

 そんな、しゅんきくんへ。
「もう一度、楽しい夏の日を、なのはなファミリーで一緒に過ごしたい!」
 そう、もち米の稲刈りを終えた後は、バーベキュー&お楽しみ縁日遊びです!

 

DSCF8853

 

 空がほんのり、オレンジ色に染まってきたころ、中庭には7つのドラム缶が用意され、そこには太陽に負けじと燃え上がる炎と、煙。そして、汗をかきながらまさに「ファイヤー」の塊のように一生懸命、うちわで火起こしをする、りゅうさんの姿。

 私も火起こしの方へ向かうと、すっとしゅんきくんもドラム缶のほうに来て、一緒にうちわで煽ぐのを助けてくれました。
「しゅんきくん、上手だね。火起こししたこと、あるの?」と聞いてみると、ちょっぴり首をかしげて「う~ん、ないけれど……」と恥ずかしそうに笑っていました。

 そして、いつの間にか日も落ちて、私たちのお腹もペコペコです。
 さあ、バーベキュースタート!

 

DSCF8872

 

 牛肉、豚肉、スペアリブ、ウィンナーに、なのはな産の採れたてピーマン、ナス、カボチャに玉ねぎ。
 そして、なのはな産ミルキークイーンのおにぎり。早速、おにぎりに焼き肉のたれをつけて、焼きおにぎりにしてみました。

「う~ん、おいしい!」
 きっと、なのはなの子に「一番好きな食べ物は何ですか?」「一生の中で1種類の食べ物しか食べられないとしたら何を選びますか?」と質問したら、「なのはなのミルキークイーンです」と答える人がたくさんいると思います。

 そのくらい、たくさん動いた後に食べる、なのはなのおにぎりは格別です。そして、なのはな産のミルキークイーンは世界で一番おいしいお米だと私は思います。

 

DSCF8857

 

 私のいた場所は、ゲストの相川さんもご一緒だったのですが、相川さんも、
「普段は1人だし、バーベキューなんてすることないから、嬉しいね」
 と話してくださり、相川さんと色々なお話をしながらバーベキューできた時間がとても楽しく、賑やかでした。

 

DSC06118
〈あゆちゃんが、ブルーベリーをトッピングしたマクワウリ・スムージーも作ってくれました!〉

DSC06147

 

 お腹が満たされたところで、「こんばん輪~。ようこそ、輪投げヘ~!」
 もう一度、なのはなの夏がやってきた!

 そう、体育館でのプチ縁日遊び、開催です。
 山小屋での縁日遊びが終わって、(あぁ、この屋台ともまた1年会えないのか)と寂しさを抱いていた矢先に、あゆちゃんやりゅうさんからのサプライズ発表でこの、プチ縁日遊びが開催されることになりました。

 

DSC06150

 

 私が店番を担当した輪投げは、奥が深いゲームです。
 ルールは、輪を輪投げ台へ向かって投げ、棒にはめる、というシンプルなものです。得意な人は、9個ある輪のうちの5個をはめていたり、9点の棒に4本の輪を入れて「36点」という高得点をたたき出すもいました。

 はじめは「0点」という人もいるのですが、そんな人も、何回も何回も屋台に遊びに来てくれて、どんどん点数をあげていきました。

 

DSC06134

 

 ゲストの皆さんも「難しいな~」「どうか、入りますように」と言いながら輪投げを楽しんでくださったり、7歳のしゅんきくんは9点の棒に2本も入り、「18点」を獲得していました。

 

DSC06142

DSC06143

 

 そして、輪投げの隣には、射的のブースがあります。

 カチャ、パンッ!
 射的銃の威勢のいい音が体育館中に響き渡り、みんなの歓声や嘆声が聞こえました。

 

DSC06148

 

 山小屋縁日でも大好評だった、射的ブース。
 並んでいる的の一番上、中心に輝く小さなテントウムシの的は「8点」で、どの子も一度は狙いを定める人気者です。

 私は、6発の持ち弾すべてをテントウムシに賭けるつもりで射的をしました。
 1発目、右にそれて外れ。それから、2発目、3発目と外れてしまい、(もう諦めようかな?)と思った矢先、4発目で「バタン!」。見事、テントウムシの的が倒れました!

 やった~!
 それからは、3点のカブトムシとタマムシを2匹仕留め、14点を獲得。やっぱり、1匹でも虫の的に当たると、楽しさは倍増します。

 

DSC06112

 

 今回はウィンターコンサートのテーマでもある「昆虫」をモチーフにした縁日の屋台を作ったため、子どもたちやゲストの男性陣の方々にも、昆虫の的は大好評でした。

「クワガタゲット~!」
「次、オニヤンマをねらう」
「あ、蝶々とトンボの2匹とれた!」

 ウィンターコンサートの本番、勝央文化ホールに屋台を置いて子どもたちに遊んでほしいと思うくらい、昆虫の的も射的のブースも煌びやかに盛り上がっていました。

 

●●●

 

 そして、輪投げと射的を楽しんだ後には、チーム対抗、団体戦で行なう吹き矢大会が待っていました。

 鮮やかな的にはそれぞれ、点数が書かれてあり、バッタやカマキリなどは1点、セミは2点、タマムシは3点。そして、センターに光り輝くニジイロクワガタは10点で、その中でもクワガタのお腹にある風船に見事命中させることができたら、30点が加算されます。

 そして、すべての的に命中させてコンプリートできたら、10点のボーナス点を獲得できるというルールでした。

 どのチームもそれぞれ、作戦があるようで、吹き矢に自信のある子がセンターの風船を狙ったり、全員で風船を狙うチームもあったりと、自分がしていなくても見ごたえのある試合が繰り広げられました。

 みんなが作戦を変えてコンプリートを狙ったり、点数の高い的を狙ったりしている光景は、とても見ごたえがありました。

 

DSCF8967

DSCF8980

 

 そして私も、実行委員として集計をしつつ、自分のチームの試合に出場させていただきました。
 私は縁日の屋台の中でも、吹き矢が一番好きなのですが、「私、吹き矢、得意なほうだと思う」と同じチームのまちちゃんに伝えると、「じゃあ、ななほちゃんは風船を狙ってね!」と言われました。

 試合直前になると、
「1人で風船は難しいかもしれないから、るりこちゃんとしなこちゃんと3人で、風船を狙うようにする?」
 とまちちゃんが声をかけてくれたのですが、すぐさま、「いや、絶対に割るから大丈夫」と答えてしまっている自分がいました。

(何てことを言っているんだ……。本当に割れるのか? チームのみんなの運命がかかっているというのに……)

 まちちゃんにできるといった矢先、そんな不安に駆られましたが、できると信じて筒を構えます。

「それでは、1発目、お願いします」
 実行委員さんの合図と共に矢を吹くと、「バンッッ!」。1発で風船を割ることができました。すると、チームのみんなが満面の笑みで、「さすがだね」「やったー」と飛び跳ねて喜んでくれて、とても嬉しかったです。

 その後も3発あるうち、すべてを当てて、チーム全体では45点を獲得することができました。

 

DSCF9026

 

 けれど、強豪チームはたくさんいます。
 ゲストのたくろうさんも初出場にして的に矢を当てていたり、相川さんも前回と変わらず吹き矢がものすごく得意のようです。あきなちゃんは、山小屋キャンプに引き続き、1発で風船に命中させていて、ゲストの方々のやる気と熱意を感じました。

 また、ゲストのしゅんきくんや、9歳のまりかちゃん、4歳のゆりちゃんは、子どもラインから吹き矢に挑み、3人ともたくさんの虫を仕留めていました。

 しゅんきくんは大人メンバーの要求にこたえ、センターのニジイロクワガタの風船を割っていて、大歓声と拍手に包まれ、とても嬉しそうでした。

 

DSCF9029

 

 そして迎えた後半戦。私たちのチームは前後半で風船を2つ割れたこともあり、結果的に最高得点をたたき出しました。

 すべての遊びを終えた後は、輪投げ、射的、吹き矢の総合点数を集計して、結果発表です。
 私たちのチームは、輪投げや吹き矢では順調でしたが、射的では0点率が高く、(さすがに1位は、無理かな?)と思っていたのですが、蓋を開いてみると、7チーム中1位に輝きました。

 最初、1位で呼ばれた時は自分のチームだと気が付かなくて、普通に拍手していたのですが、同じチームの子たちが喜ぶ姿、そして隣にいた相川さんが私の方を満面の笑みで見てくださる姿を見て、「あ、私たちのチームか!」と気が付きました。

 一夜限りの、なのはな縁日遊び。バーベキューと遊びだけではなく、あゆちゃんがマクワウリスムージー屋さんも開いてくれて、もう一度、夏がやってきたような日でした。

 相川さん、たくろうさん、しゅんきくんに、あきなちゃんや、卒業生ののぞみちゃん一家もいてくださる中、家族みんなで遊び尽くした夜。悔いのない、夏休みのような1日を満喫することができました。

(ななほ)