9月13日のなのはな
田んぼで過ごした1日でした。
なのはなファミリーでは今、全部で23枚ある田んぼの稲刈りを進めています。
この日の午前は、お父さんが、4条刈りのコンバイン「モンローちゃん」で、3枚の田んぼを刈ってくれました。
お父さんのモンローちゃんが、田んぼの中を颯爽と走って行く姿が格好よかったです。お父さんが刈り始め、一列進み、田んぼの隅まで行ったとき、あけみちゃんが、
「3反の田んぼでも、お父さんのモンローちゃんだと近く感じるね」
と言ってくれて、(本当に近く感じる)と思いました。
それに、お父さんが出発したと思った瞬間に、もう4隅の角まで到着してターンしているその速さと、モンローちゃんの馬力を感じる走行音。あっという間にお父さんが一周して戻って来ました。バックして、少し斜めに刈って、またバックして前進、そしてまた勢いよく発進。モンローちゃんは、稲を踏まずにきれいにターンしていきます。
約3反の田んぼを3枚、お父さんが午前に刈ってくださって、その速さにライスセンターの人も驚いていました。
お父さんが稲を刈ってくれたあとの田んぼに、白い鷺が何羽も集まっていて、その光景も素敵だったなと思いました。
一方、同じ午前中に、光田んぼ下のもち米をあゆちゃんが刈ってくれていました。午後はそこに、明日の手刈りに向けて“はぜ”を立てていきました。
もち米の稲束をかけて干すはぜは、ヒノキの芯材を使って組み立てます。午後のはじめは横木を、2人で2本ずつ、肩にかけて運びました。
運んでくれるメンバーの肩に、「重たいかな」と言いながら木を乗せると、誰もが力強く笑顔で出発していく、その背中を見送っていました。最後に、ふみちゃんと両肩に担いで私も出発。田んぼに着くと、地上絵のようにきれいに、田んぼ一面に木材が並んでいました。
みんなではぜ立ての準備をしたあとに、まえちゃんが、はぜの立て方を教えてくれました。
まずは、なる足を土に打ち込んでいきます。長い芯材が2本、少し短い芯材が1本。3本にバランスよく負荷がかかるように打ち込むこと。短い芯材は、横木をのせるときに当たらないように方向を考えて組むことなど、まえちゃんが実演してくれました。盛男おじいちゃんから教えてもらったことを、まえちゃんが私たちに受け渡してくれました。
田んぼにいると、おじいちゃんから教えてもらったことや、おじいちゃんが作業されていた手つき、おじいちゃんの空気を感じます。おじいちゃんも一緒に作業をしてくれている気がし、おじいちゃんの温かさを感じ、嬉しくなります。
なる足の向きと、打ち込む場所を揃えることをみんなで共通認識し、それを意識してペアで立てていきました。
よしみちゃんとペアで、お互いにかけやで芯材を打っていくとき、よしみちゃんの叩く音が田んぼに響き、そのカンカンという音の気持ちよさに、ふたりで笑いあった時間も嬉しかったです。
すべてのはぜを立て終えた田んぼを前に、みんなで、きれいだねと顔を見合わせました。嬉しい気持ち、気持ちよさを感じながら終えた、はぜ立てでした。
明日の、家族みんなでの手刈りが楽しみになりました。
(どれみ)