「桃の剪定」 りな

9月6日

 今日は、一日を通して、桃の剪定をあんなちゃんや、あけみちゃん、ふみちゃんと進めました。今日で、開墾26アールの畑を、白皇を残して全て回ることが出来て、開墾17アールの加納岩白桃に進むことが出来ました。

 今は、一人一本ずつ担当して、クリップを付けて、切る枝に印をつけ、あんなちゃんに見てもらい答え合わせをする、というやり方で進めています。自分で切る枝を考え、イメージして印をつけていく作業は、頭を使い、集中する作業で、難しくもあり、とても楽しいなと思います。その都度確認をして、あんなちゃんの考えと一致していると嬉しいし、間違っていても、どう考えて、枝を残す、あるいは切ったらよいのか、あんなちゃんの深い考察を知れることが、とてもありがたい時間だなと思います。

 あんなちゃんから今日教えてもらったことで面白いなと思ったことが、払子台木に継いだ木は、樹勢が強いということです。26アールの白鳳の樹をしているときに、
「この2本は払子台木に継いだ樹で、樹勢が強いから、他の木と違って、イレギュラーに少し強めに剪定してもよい」
 とあんなちゃんが教えてくれました。台木によって、大きくなってからの樹勢が違ったり、特徴が出るということを初めて知りました。

 樹が大きくなった今となれば、どの木が購入した苗木を植え付けたものか、どの木が、接ぎ木したものか、芽接ぎしたものか、全然区別がつかないし分からないけれど、確かに植え付けた時の特徴が、今もあるのだと思って、奥が深いなあと思いました。

 奥桃畑のゆすら梅も、台木にするために植え付けたものだとあんなちゃんが話してくれました。ゆすら梅を台木にすると、樹が小さくなる、わい性栽培が出来るんだと教えてもらいました。わい性栽培だと、一本の樹自体が小さくて、狭い面積にたくさん植えることが出来るのかと思いました。ゆすら梅から種を取り、台木として育てて、芽接ぎをして……年月はかかるけれど、とても夢があるなと思いました。奥桃畑のゆすら梅が台木用だということは知っていたけれど、その特徴や、意図は知らなかったので、あんなちゃんからお話を聞けて、今更ながら納得出来て嬉しかったです。

 今日はきくちゃんのお誕生日でした。きくちゃんとはあまり一緒の作業になったことはないけれど、お父さんの集合のお話から、ずっときくちゃんが答えを求め続けていたこと、希望を見続けていたことを知りました。そして、なのはなできくちゃんと家族になって、きくちゃんの前向きさや、治るという強い意思を感じて、そんなきくちゃんの姿から、私も勇気をもらったし、今を精一杯で本気で生きたいと思いました。

 きくちゃんが家族でいてくれることが、すごく嬉しいし、私も良い仲間でありたいです。