9月3日のなのはな
桃の秋季剪定が始まっています。この日は、清水白桃の樹の剪定を進めました。
4人で剪定を進め、1人につき1本の樹を担当し、まずは、自分でここを切ると思ったところに印をつけて、あんなちゃんに見てもらいました。
秋季剪定をすると、樹冠内部への日当たりが良くなるため、翌年の結果枝が充実することが資料に書かれてありました。
今の時期は、花芽を充実させるために大切な時期なので、小枝が多く茂っているところは、日が当たるようにするために、ある程度、剪定したいとあんなちゃんが話してくれて、今の時期から、翌年の実をつけるために準備が進んでいるのだと思いました。
収獲も終盤を迎えましたが、収獲が終わったと思ったら、すぐに来年に実をつけるために、また桃の樹は準備の段階に入るのだと思うと、桃の樹は、ずっと働き続けているのだと感じました。
1本の樹を目の前にして、ここを切ろうと思うところに印をつけていきました。
まっすぐに伸びている徒長枝や、重なりあっている枝、作業性を考えたときにやりづらそうな枝に印をつけて、たくさんある枝から、剪定する枝を見つける、あるべき形を見つけていくのが難しくもあり、楽しいです。
自分で印をつけたら、あんなちゃんに見てもらいました。
私の場合、印をつけたところは剪定して良くて、あとは、骨格枝と側枝があるうちの側枝もみていけたらいい、ということを教えてくれました。
桃の樹の骨格を作っている枝と、そこから枝分かれしている側枝。その側枝があまりにも伸びてしまっていたり、重なりあっている側枝は剪定をすること。
私の勉強不足なところもあって、側枝を見られていなかったことに、あんなちゃんの言葉から気が付かせてもらいました。
剪定に入る度に、自分が知らない言葉や、調べてみようと思うことがあり、剪定が終わったらそのことについて調べてみて、一日、一日、少しずつだけれど、自分のなかで桃のことについて理解していきたいです。
今日も、測枝をみることや、一気に枝を落としてしまうと、冬に栄養が行き過ぎて徒長枝がぐんと伸びてしまったりするから、一気には落とさないことなど、自分のなかに、次へ向けて意識するところや、考えられることが増えていくことが、とても嬉しいです。
桃の枝を切ると、桃の枝が柔らかくて弾力があり、その弾力から桃の樹の生命力を感じます。
1本の樹の剪定が終わり、樹全体を見てみると、すっきりとした枝葉の間から木漏れ日が差していました。
翌年に向けて、桃の樹が準備をしている今、私も、桃がつぎにつける実も誰かの笑顔に繋がるように、今、剪定をという手段で力になれるよう頑張りたいです。
(ふみ)
***
もうすぐ15時半……さあ、畑へ行かなくちゃ!
少し涼しさが感じられるなか、作業が始まりました。
まず向かったのは、下町川のピーマンの畑です。
ピーマン畑では爽やかな香りが漂います。『コンパニオンプランツ』として、ピーマンの隣に植えたバジルも、元気に成長してくれています。
しかし、ちょっと元気すぎるような……。隣のピーマンの株を飲み込んでしまいそうな勢いです。
ということで、バジルの剪定をしました。
剪定と言っても、手に持つのは草刈り鎌!
ピーマンと同じくらいの背丈まで伸びたバジルの茎を束ねて持って、ちょっぴり豪快に刈り取ります。
バジルの茎はかなり固く太くなっていて、手で折ることはできないほどです。植えたときは、セルトレーで育つ小さな苗だったのに…。上へと伸びて、摘心をすればいくつも数を増やして、白い花を咲かせていきました。
ピーマンの隣で静かに、けれど驚くくらいに大きく育ったバジル。そのたくましさや、バジルってこうやって育っていくのだと、ピーマンと一緒に成長を見ていけることは、おもしろいなあと感じました。
つんつるてんになったバジルが、これからどうやって伸びていくのでしょうか? もう少し、みんなであの爽やかな香りと味を楽しみながら、残りの夏を過ごしていきたいです。
続いて、河原小の落花生の畑に、草取りに行きました。
ここでも手に持つのは、草刈り鎌!
この間の雨や、秋が近づいてきたことで、雑草も過ごしやすくなっているのだろうなあ……そう感じながら、みんなと手を動かし続けました。
でも、落花生を見ていて、嬉しかったことがあります。みんなであれだけ土を寄せたはずなのに、まったく気にもしていないように、起き上がろうと大きく茂っているのでした。
普通だったらそのまま萎れたり枯れてしまうだろうけれど、逆に大きくなって、喜んで伸びていく落花生は、本当にたくましいなあと感じました。
子房柄を伸ばして、その先に実を着ける準備も万端です。
強くたくましく育っていく野菜たち、それぞれのそのキャラクターを見ていると楽しくて、わたしも頑張ろうと思えます。
あっという間に18時になって、午後の作業の終了時刻です。すっかり暗くなるのが早くなって、サマータイムの時間も残りわずかであることを感じます。
また明日も早朝作業から、頑張るぞ!
(みつき)