8月29日
かのんちゃんやまりかちゃんがみんなの中で笑っている姿を見ると、とても嬉しい気持ちになります。
かのんちゃんがなのはなでの生活に真っすぐに向かって、少しでもよくあろうとする姿がとても綺麗だし、私も少しでも、かのんちゃんが過ごしやすい環境を作りたいと思います。
また、まりかちゃんも少しずつみんなの中で畑に出たり、一緒に掃除をしたりできるようになってきて、これまで見ているだけだったものが、段々と楽しそうだから少しやってみるという風に変わってきているのを感じます。
昨日はまりかちゃんがお父さんに畑の相談をしに行くところへ私も同席させていただき、改めて、今のまりかちゃんの感じている違和感や畑に出たくない気持ち、甘えたい気持ち、少し基本的な生活習慣がちゃんと守れないという気持ちは全部、過去のまりかちゃんが苦しんできたことと繋がっているんだなと感じました。
まだ心の傷を受けた時期から、数年しかたっていないから、まりかちゃん自身もたくさん苦しかったこと、嫌だったことを覚えているし、それらの苦しかったこともすべて消化して、解決して、まりかちゃんが少しでも早く楽になれたらいいなと思います。
畑も本当は楽しめるだろうし、いつもお父さんが話してくださるように傷ついてきた子は全力を出すのが怖い、疲れるのが怖い、自分の中にいざという時に自分を守れるだけの力を残しておきたいという気持ちから今は、それも苦しさがとれたら、心の底から何をしても楽しむことができるようになるだろうなと思いました。
また、私自身もまりかちゃんにどこまでしっかりいうべきなのか、判断に迷う場面もあったのですが、お父さんが、「態度で伝わると思うよ。自分自身が試されているつもりで、態度でダメなことはダメと伝えたらいいよ」と教えて下さり、とても分かりやすかったです。
まりかちゃんがまだ小さいため、ハッキリと言葉で伝えることに少し抵抗があったのですが、基本的な歯を磨く、髪の毛や体を洗う、服を着替える、トイレに行ったらペーパーを使うなどはしっかりと伝え、生活習慣が身についていけるようにしたいなと思うし、唾をつけるとか、涎を私たちの服で吹く、人の服を舐める・噛む、スキンシップをとりたがるなどの、少し行き過ぎた行動等は、私たち周りの大人が対応する態度でまりかちゃん自身が、「これはしていいことなのか、ダメなことなのか」を気づけるようにしていきたいです。
なのはなファミリーでは深い理解のあるお父さんとお母さんもいるし、たくさんのお姉ちゃん、色々な人がいて、お父さんも、「ななほが注意したとしても、他でいくらでもフォローが利くから大丈夫」と教えて下さったように、この人数や環境が本当に強いなと思います。
たけちゃんやたいちゃんがたちが育っていくのもそうですが、まりかちゃんのように年の小さな子がなのはなで育つというのは、いくらでもフォローができるという面でもすごくいい環境だなと思うし、本当にそれはなのはなファミリーのような場所でしかできないことだなと思います。
まりかちゃんがなのはなで育っていく姿、問題を解決して、本来の能力や力を取り戻してこれから、成長していくということは、まりかちゃん自身にもプラスのことだし、私たちにとってもあるべき環境や姿の在り方、子どもとの関わりを学ばせていただく機会になるんだなと思い、私自身もメリハリを持ってまりかちゃんとの関係を築いていきたいし、まりかちゃんがなのはなで育の姿からもたくさん勉強させていただきたいなと思います。
また、普段も畑に行きたくない時や何か罪悪感のようなものを感じている時(畑に出ずに絵本を読む、シエスタをせずに遊ぶなど)にはまりかちゃんが必ず指しゃぶりをしてしまったりしていて、これは時間と共に解決していくだろうと思うのですが、少しでもまりかちゃんが心の底から安心できるような環境を私も作っていきたいし、それらが今後、どのような過程を経て解決されていくのか、私もお父さんとお母さんの姿から勉強させてもらいつつ、まりかちゃんと一緒に解決していけたらいいなと思います。
追伸:あゆちゃんに、私がちゃんと掃除や作業を楽しんで向かっていたら、まりかちゃんも掃除や作業を楽しんで向かうようになることを教えてもらいました。
たけちゃんがお母さんについていくように、私の普段の生きる姿勢がまりかちゃんに伝わるから、まりかちゃんがついていきたいと思うくらい、楽しんで掃除や作業に向かうこと。
私はこれまで台所関係の当番に入っていたため、まりかちゃんと掃除の当番に入るのは今日が初めてだったのですが、「掃除したくない」「遊びたい」といいマツリの所に行ってしまったり、1人でふらふらと気が付いたらどこかに行ってしまっていて、どうしたらいいか難しいなと感じていました。
結果的に朝の掃除は私がまりかちゃんに、雑巾の洗い方や拭き方を伝えつつ、同じ当番の子たちと掃除をして、途中からまりかちゃんも雑巾がけを始めたのですが、すぐにどこかへ行ってしまいました。
お昼も同じく廊下掃除だったのですが、今度はどうして掃除をするか、なのはなで掃除をする意味、私が掃除をしたい理由を伝えると、5年生教室の角に隠れてしまいました。
でも、まりかちゃんの表情から私の気持ちは伝わったし、まりかちゃん自身も掃除をみんなとした方が良いこと、掃除をする意味は分かっているだろうなということを感じて、まりかちゃん自身もやろうと思えばできることを分かっているなということを感じました。
今日は気持ちが伝わればいいかなという思いだけでいたのですが、掃除の最後の方になって、「何したらいいの?」とまりかちゃんの方から声をかけてくれたのが嬉しかったし、さりげなく、靴箱の掃除をしたり、掃除の手順やゴミ捨ての場所なども伝えることができました。
明日はきっと、ぐずぐずモードに入ることなく、スッと掃除も一緒にできるのではないかと予測しています。そんな風に、ちゃんと伝えれば伝わるし、まずは私が掃除を楽しそうにする姿を見せることが大切なのだと思いました。
私の姿、生きる姿勢がまりかちゃんに伝わる、まりかちゃんの行動になるというあゆちゃんの言葉が厳しくも、本当にその通りなのだと思います。
私もまりかちゃんと真正面から向き合うことを恐れずに、例え、一時的に嫌われてもいくらでも、なのはなファミリーではフォローがきくし、もうすでにまりかちゃんは私のことも好きでいてくれるので、まりかちゃんが「こんなお姉さんになりたい」と思えるような正しい姿、あるべき姿を見せ続けていきたいです。