8月22日(木)「縁日の形が目に見えて―― 出店とやぐらの準備 & 夏の冒険 小魚とエビを求めて」

8月22日のなのはな

 なのはな縁日の当日が迫っている!
 この日、最低限の野菜の収穫や手入れをしてからは、担当にわかれて精力的に縁日の準備を行ないました。

 

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 射的チームは、美しい蝶やカブトムシなどの形をした的を、すべて描きあげようと意気込んで絵筆を握り、吹き矢チームは星型の飾りを大量に作って、机の上に黄色や銀色の星空を生み出していました。ヨーヨー釣り、金魚すくい、輪投げなどのチームも、それぞれの遊びで使う道具や掲示物などを作ったり、テストをしたり。
 制作物が目に見えて充実してくると、賑やかなお祭りの気分もにわかに高まってきます。

 

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 それと同時に、定植したての地這いキュウリが暑さによって弱ってしまったことに気づいた畑リーダーの号令のもと、急いで寒冷紗をかぶせに行ったり、この日も大収穫できた野菜のしょうやくをしたり、収穫が終わった桃の樹のネットを回収したり、と協力して作業を進めました。

 

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〈6年生教室では、セロリの芽が出揃い、双葉が開いてきています〉

 ところで、みんなに秘密で動いている「お化け屋敷研究会」メンバーは、山小屋の森盛庵へ行き、お化け屋敷の本格的なセッティングを進めました。これまで、古吉野で音楽室の戸口に「立入禁止」の張り紙をして作りためていた制作物を森盛庵へ搬入し、設置やテストを行ないました。

 

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 この日の作業で、肝となったのはライティングでした。サイズは違えども、まるで、ウィタ―コンサートの前にホールで行う、舞台照明の仕込み作業のよう。ライトにかぶせるフィルムは何色がよいか(そして何枚重ねるのが一番いい?)、どこから照らしたらよいか、全体の暗さはちょうどよいか……。限られた時間のなかで緊張感あるセッティング作業です。

 

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〈内容はまだ秘密。須原さんと研究会メンバーこだわりのお化け屋敷を、どうぞお楽しみに〉

 

 一方、山小屋前のスペースには、須原さんとさくらちゃんが、やぐらも建ててくれました。柱には、お化け屋敷チームの手が伐りだした竹も結わえ付けられており、青々とした葉が涼感を誘います。

 

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〈山小屋の前に建ったやぐら。当日は紅白幕や提灯を飾り、この周りで盆踊りを踊ります。そしてこの広場には、お父さんや、河上さんや台所チームメンバーによる、美味しい食べ物の屋台もならびます〉
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〈遊びの出店がつらなる山道への道にも、竹の門が立ちました〉

 

 ところで、涼感、といえば、この日は川へ繰り出した人もいるようですが――。

 

***

 

 3日後には山小屋縁日が待っている………それに向けて、私たちは準備を進めています。今回、私は金魚すくいの出店担当で、今日は同じチームであるまりかちゃんと、『金魚すくい』看板を作っていのたですが。作っているところで、(はっ!)と思い出しました。

 今回、金魚だけでなくて小魚やエビも一緒に入れたい、と話していたということを。近くの川にいるか、いないか、分からないけれど、行くなら今日しかない。
 ということで、急遽だったのですが、どれみちゃんも笑顔で「いこう!」と引き受けてくれて、まりかちゃんと3人で、川へ生き物探しへ出かけることになりました。網とバケツを両手に、ワクワク・ドキドキ気分で出発です。

 これまでここ周辺を歩いて来て、水路や川で、エビや小魚を、私はたくさん見つけていました。その記憶をたどって、今日はその内の3か所をまわりました。

 1か所目は滝川横の水路へ……よーく、よーく見てみると、なにやら小さな生き物がすいすいと泳いでいるのが見えます! 腕をぐんとのばして、その生き物を迎え入れるように網を使ってすくうと、とれました。中でぴちぴちっ、と可愛く飛び跳ねるエビたち。
 まりかちゃんも一緒に挑戦です。けど、ちょっと深くて手が届きづらいよう。

 

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 ではでは、続いてのスポットに行ってみよう。次は、毎日、水やりのタンク補充で訪れる場所、ここではまさかのエビパニック! 網ですっとすくえばあっという間にたっくさんのエビ・エビ・エビ。まりかちゃんも大興奮で、「エビたくさんとれちゃったー!」と。ここは最大のエビスポットのようでした。バケツ一杯にエビさん。

 

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〈エビ、捕まえた!〉

 

 小魚さんはどこにいるかな……一番、魚がいる可能性の高い滝川へ最後は向かいました。
 ここは、私がなのはなに来たばかりの頃の暑い夏、たっくさん遊んだ思い出の場所、そこへまりかちゃんたちと一緒に行けること、それだけでも凄く嬉しい気持ちになりました。

 

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 川辺へ降りて、長靴を脱いで、水に足を踏み入れると。気持ちいいー、思わず泳ぎたくなってしまうくらい、川の流れといい、温度といい、凄く気持ちが良かったです。
 そんなすてきなスポットには、小魚がたっくさん! ここにも、ここにも、あそこにも、小さな魚が伸び伸びと気持ちよさそうに泳いでいるのが見えました。

 金魚と一緒に、こんな可愛い魚たちが、縁日の日に泳いでいるところを想像すると、ますます胸が躍ります。バケツ一杯の小魚を一緒にすくっていると、「泳いでいい?」とまりかちゃんの口から、まさかの発言。返事をするまもなく、もう既に上半身まで川の中、満面の笑みのまりかちゃん。そんな笑顔が可愛くて、それにそんな姿に、懐かしい気持ちにもなって、ほっこりしました。もう十分、川と生き物を満喫。

 

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 バケツ一杯の、エビと小魚を連れて………まりかちゃんも「初めてエビとれたー!」「川、気持ちよかったー!」と、とっても嬉しそうに話してくれて、私まですっごく嬉しい気持ちになりました。

 このエビと小魚さんたち、縁日で金魚と一緒に泳いでくれるといいな。縁日の日がとっても楽しみです。

(ももか)