「1つの港となって」 ななほ

8月16日

 今日は念願だった、バナナハウスのビニールはぐりと晩白柚の袋掛け・摘果・枝吊りができました。
 バナナはこの異常気象の暑さで、少しバナナハートの先端が枯れてしまい、当初予定していた80本よりも、大分収量が少なくなってしまったのですが、それでも、今ついている小さくて可愛らしい実を大切に、収穫まで結び付けていきたいです。

 それに、暑さ対策でビニールもはぐることができたし、バナナの葉や株も、いくつか間引きして風通しを良くしたので、この調子で上手く、バナナが肥大していったらいいなと思います。

 また、残念なお知らせばかりではなく、嬉しいお知らせも2つありました。

 1つは、バナナハートがもう1株からも、出ていたということです。スクーリング期間中で、バナナハートの出現に気づくのが遅くなってしまい、花が咲いている写真を撮れなかったのは残念なのですが、その株からも20本ほど、収穫できるのではないかと期待しています。

 南国のバナナにとっても、今の暑さは生命の危機を感じるほどに暑いのかと思うと、地球温暖化や異常気象と農業は本当に深くかかわっているのを感じるのですが、どうか、美味しいバナナが育ってほしいです。

 2つめは、バナナのことではなく、晩白柚のことになるのですが、今年、晩白柚は人工授粉が大きく成功し、1株に26玉の実がつきました。

 さすがに、1株でそれほどの量の実をつけては、晩白柚もかわいそうなので、3玉ほど摘果してあげたのですが、摘果した晩白柚を半分に割ってみると、もうすでに小さな晩白柚の実ができていました。(少し食べてみると、ほんのり甘く、でも、後味は渋みが強く、晩白柚らしい香りがしました)

 晩白柚は本来、自然に受粉するのですが、なのはなではハウスで育てていることもあり、やっぱり人工授粉を確実にした方が結実がいいなと感じます。

 バナナは今年、初めて実をつけましたが、晩白柚はもう確実に実をつけるようになってきていて、そんな安定感や生命力の強さに助けられています。

 この時期は特に、どの野菜も果樹も、暑さ対策と水やりが大切な時期なので、私も一緒に夏の暑さを乗り切りたいです。

 

・今日、嬉しかったこと

 嬉しかったこと1つ目は、まりかちゃんとブルーベリーの収穫をしたことです。

 私はブルーベリーの収穫がとても大好きなのですが、まりかちゃんも前半は虫が嫌で中々、収穫はできなかったのですが、私が、「みて、こんなに美味しそう」「あ、すごくいいブルーベリーだね」と言いながら収穫していると、最後のほうは、「私もとる」「あれ、楽しいかも」と言いながら、一緒に収穫をしてくれました。

 これからしばらく、私たちはブルーベリーとミニトマトの収穫、ペパーミントの水やり、嫁入り、畑の細々作業という流れで朝の作業をすることになっているので、次回は最初から一緒にブルーベリーの収穫を楽しめたらいいなと思います。

 また、みんなの流れの中で嫁入りをしていると、まりかちゃんは、ものすごく、ものすごく、野菜のラベル貼りが速くて、まりかちゃん自身も「ラベル貼りモード」に入っていました。

 そんな風に、なのはなの活動が遊びのような楽しさも持ちながら、それに集中する楽しさ、一生懸命にやる楽しさ、効率の良い楽しさを、まりかちゃん自身も感じられるような機会を、たくさん作っていけたらいいなと思います。

 そして、嬉しかったこと2つ目は、まりかちゃんと畑からの帰り道、地域の方に、「あなたたちも、なのはなさん?」と声をかけられたことです。

 まりかちゃんがあまりにも小さかったから、その方も、なのはなの子なのか、近所の子どもたちなのか不思議に思ったのだと思うのですが、
「新しく8歳の子が私たちの仲間になったんです」
 とお伝えすると、とても嬉しそうに、
「それは良かったですね。みんなと一緒に頑張ってね」
 と声をかけてくださりました。

 その後も、
「最近、小さな子どもを連れた子や、赤ちゃんを連れた子も見たけれど、もしかしてなのはなさん?」
 と聞かれたので、卒業生の子が産休や育休をなのはなで過ごしていることをお伝えすると、その方が、「それは、とてもいいことですね」と笑顔を向けてくださり、改めてこんな風に地域の方にも受け入れられているありがたさを感じたし、なのはなファミリーが1つの港となって、卒業生たちが子どもを連れて帰ってきてくれる環境があることが幸せだと感じました。
 
 嬉しかったこと3つ目は、夜に、たけちゃんハウスへ行き、生まれたばかりの赤ちゃんのミルクの作り方やおむつ替えの仕方などを教えてもらったことです。こんなに小さな赤ちゃんに触れる機会は滅多にないことと思うのですが、私も月曜日にたけちゃんハウスにお泊りして、赤ちゃんのお世話係をできるのがとても楽しみです。

 たけちゃんハウスへ行くと、たけちゃんとたいちゃんが大喜びで、「え~、なんでみんな来たの~!」と嬉しそうに、ちょっぴり恥ずかしそうにたけちゃんが飛び跳ねていたり、たいちゃんも色々な場所を案内してくれたり、たけちゃんとたいちゃんのおしゃべりが止まらなかったりと、2人の姿から嬉しい気持ちがたくさん伝わってきました。

 なのはなファミリーのすぐ近くに、たけちゃんとたいちゃんの住むお家があって、たけちゃんもたいちゃんも毎日会っているけれど、やっぱり、お家になのはなの子が来てくれるというのはものすごく嬉しいんだなと思い、今度、お泊りに行く時は、たけちゃんとたいちゃんともたくさん遊びたいなと思います。

 もう消灯なので、ここまでにします。おやすみなさい。