「希望となり、勇気となり」 ももか

8月8日~10日

 海の前日から、えりさちゃんが、そしてえりさちゃんとバトンタッチするように、おとちゃんやまゆみちゃん、そして相川さんもなのはなに帰って来て下さって、古吉野が普段にもまして明るく温かい空気に包まれているのを凄く感じます。

 卒業生のみんな一人ひとりの存在が凄く大きくて、帰って来てくれることがこんなにも嬉しくて、胸がいっぱいになるのは何でだろう……普段会えないから、特別で嬉しい、というものではなくて、一人ひとりがなのはなを卒業してもずっと心の直ぐそばになのはながあって、どんな時もなのはなの価値観、利他心を判断基準に人と関わって、物事に取り組んでいること。摂食障害ありきの目標をぶらすこととなく持ち続けて、走り出している姿。私が言葉にすると抽象的に聞こえてしまうのですが、それを肌で感じて、それが本当に希望となり、勇気となります。

 目標があって仲間と共に走り続けている、だからこそ本当に生き生きとしているし、そのエネルギー源となるなのはなに帰って来て、みんなと一緒に過ごしている時間が本当に幸せなことなんだな、って、えりさちゃんたちの姿を見ていると凄く感じました。

 お昼の集合で、えりさちゃんの、アメリカで学んでいる公衆衛生学、アメリカの状況、これからアメリカでなのはなファミリーを開いていきたい、と思っているということ、たくさん話を聞かせてもらえた時間が何よりも嬉しい時間でした。
 えりさちゃんが日々アメリカで学んでいることが、なのはなで教えてもらったことと繋がっていること、それを誰かに話したくて歯がゆい気持ちでいること。レストランでも畑をしていて、その中でなのはなでやってきたこと。コンポスターで、野菜くずなどを発酵させて堆肥を作っていたり、日本の三角ホーを購入して社長さんも愛用してしてしまうくらい使っていたり、えりさちゃんの言葉一つひとつから、例え場所が国境を超え、アメリカと離れていたとしても、ずっと日々の生活の中になのはなを置いているんだなと強く感じたし、それを話すえりさちゃんが本当に幸せそうで、その姿を見たり、話を聞かせてもらうだけで、私も胸がいっぱいになりました。

 何よりも最後に、「アメリカになのはなファミリーを作りたい」その目標と、それに向かう過程について、話しを聞かせてもらって。
 この、人を上下で見て厳しく利己的な競争ばかりしてしまう世の中に生きづらさを感じて苦しんでいる人は、日本だけじゃなくて、アメリカにも、世界各地に沢山いる、私たちがなのはなで深く理解してもらって、傷を癒してもらって、希望を持ってこれからを生きていけるように。そんな場所を広げていけたら、もっと沢山の人の心が救われるはず。そのことに本当に言葉に表しきれないくらい希望を感じました。
 
 私はここ数日、お父さんに、自分のなのはなのでの立ち位置を認識した上で、人としてあるべき行動・言動を正しく教えてもらう機会が何度かありました。「直さないといけないところが、たくさんありすぎる」と言われてしまう程、本当に駄目だめだけど。それを絶対にそのまんま放置して、時間だけが過ぎていくということにはしない。教えてもらったことはもちろん、どんな時も利他心を判断基準に過ごしていきたい。 

 9月から学校に通わせてもらうことになるけれど、それも学校のための学校、勉強のための勉強、仲よしごっこのための人との関係じゃなくて、目標を持って、それに向かっていく中での必要な仲間集めであったり、材料として、勉強をしていきたい。なのはなで教えてもらったこと、神様が求める優しい世界、理想を常に目指して、変に出たりもせず、精一杯で頑張りたいです。

 今の私がここまで思うのは、おこがましかったら申し訳ないのですが。えりさちゃんやおとちゃんの話を聞いたり、2人の姿を見て、改めて強く思いました。
 医師は想像を絶するほど大変な患者さんと向き合うこともあるから、心身ともに強くたくましくないと耐えられない。そんな甘くはない。
 けど、私はもうこれ以上癒しも得られずに、誰にも理解されずに、一生を苦しく過ごす人が増えて欲しくない。どれだけ私が力になれるか分かんないけど、本当に私も回復して、そのプロセスも全部材料に、癒しを与えられる人になりたい。

 11日から8歳の女の子がなのはなに来てくれることを聞いて。今この世の中は小学生の時期から、依存とまではいかなくても、生きにくさを感じてしまう子がいる。その子はこれからなのはなに来てくれるから、絶対に大丈夫。未来がこれまでとは違う物になるはず。だけど、きっとその子以外にも、もっとたくさん幼い頃から苦しんで、必死に耐えている子がいるんだ……。
 救いを待っている人がたくさんいるのに、私は立ち止まったり、遠回りしたり後退しては絶対にいられない。1日1日を前進し続けて行きたい。

 卒業生のみんなが帰ってきてくれたことが言葉に表しきれないくらいうれしくて、これまで以上に前向きな希望が持てたし、たくさんのことに気が付かせてもらいました。

 話が飛んでしまうのですが、伸ばし放題にしてしまっていた髪を、お母さんがさっぱりと切ってくださって、実質的な意味でも軽く、心も軽くなった気がします。さくらちゃんやなつみちゃんの成人式を見てから、私も髪の毛を腰くらいまで伸ばしたい、って勝手に意気込んで、ずっと伸ばし続けてたのですが。お母さんが、
「重たそうだから切ったほうが良い」
 と私の髪を見ておっしゃって、切ってくださって、切った後になって、凄く気持ちがすっきりしました。

 私は、どこか長い髪にもとらわれてしまっていた部分があったのかもしれない。それに人それぞれに合った髪の長さがあって、私は今、お母さんが切ってくださったこの髪の毛の長さが凄くカチッとはまっているような感じがして、凄く気に入っています。それに、切った後、みんなが、
「今の長さが一番ももちゃんに合っているね」
「可愛いー」
 って口々に言ってくれて、みんなが肯定的な言葉をたくさんかけてくれて、お母さんパワーをいっぱい感じて、凄くうれしい気持ちになりました。
 
 相川さん、えりさちゃん、おとちゃん、まゆみちゃん…そして14日には、赤ちゃんと共に卒業生も帰って来てくれて。そのことが本当にうれしくて溜まりません。
 卒業生のみんながたくさんパワーをくれるように、私も、帰ってきてくれたみんながなのはなでパワーをチャージして、再び出発出来るように。それに11日に来てくれる子もなのはなで安心して過ごせるように。なのはなの空気を作る一人としても、ちゃんと自覚を持って過ごしていきたいです。
 凄く長くなってしまったのですが、読んでくださってありがとうございました。