8月14日(水)「なのはな縁日へ向かって & 河原地区の花火大会」

8月14日のなのはな

 赤、青、紫、黄色。
 縞柄、水玉、格子模様。

 色とりどりの水風船が、プールの中でひしめき合う華やかな屋台が、ヨーヨー釣り。
 本格的なヨーヨー釣りの楽しさをみんなに体験してもらうべく、約10日後に控えた縁日の準備を進めました。

 

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 ヨーヨー釣りは、メルヘンで可愛くて、ヨーヨーを膨らませたら、簡単に出来るものだと思っていましたが、空気入れと風船と水を用意して、ヨーヨーを膨らませようとしたら、あれ、水も空気も両方漏れていく……、ヨーヨーを釣ろうと思ったら、ヨーヨーから糸ゴムが抜けて、釣れない……。
 そして、紙縒りを縒ろうと思ったら、力加減が下手すぎて、紙がちぎれる。
 ボロボロのわたしは、(こんなんじゃ、ヨーヨー釣り屋さんになれない!!)と危機を感じ、まえちゃんたちと、食い入るようにお手本の動画を見て、猛勉強。

 紙縒りは、長さや素材、縒る回数で強度が変わるのだそう。
 みんなが面白いと思える難易度の紙縒りを確立できるように、要研究です。
 今日は、半紙で超ロング紙縒りを作り、強度を上げるべく、ボンド水をしみこませてみました。さらに、「これだ!」と思えるヨーヨーづくりのお手本を発見して、近々には実際に遊んでみる予定です。

 

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 屋台は、遊びを自分たちで考えて作るだけではなくて、屋台の飾り付けまで、お父さんお母さんと相談しながら作っていきます。
 ヨーヨーや紙縒りづくりを探求していくのも面白いのですが、コンサートで舞台美術をやっているまえちゃんと、山小屋のオーナーであった盛男おじいちゃんの山に似合う、屋台を作っていくのもすごく楽しみで、みんなが何度も来たくなるヨーヨー釣り屋さんができるように、準備を頑張りたいです。

(なつみ)

 

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 夏祭りへの出演が一段落し、つぎは、夏のビッグイベント、なのはな縁日へ向かっていきます。当日までまだ時間があると思っていましたが、縁日を開く8月25日も迫ってきており、なのはなでは、毎日すこしずつ準備を進めています。

 お化け屋敷チームでも、早め、早めの計画を前倒しで進めていて、今日は会場設営のためにまとまった時間をいただき、山小屋に行きました。往復で1時間弱、かかってしまうため、お弁当持参で、1日滞在することに。お盆休みの時期にも関わらず、我らが隊長の須原さんが今日も来てくださり、須原さん監修のもと、森盛庵を一気にお化け屋敷仕様にチェンジしました。

 前日に準備しておいた暗幕や脚立、その他諸々の道具を須原さんのボックスカーに積み込み、いざ出発。須原さん、さくらちゃんペアの荷物車と、つきちゃん運転の乗用車に分かれて向かいました。車内では、前回の縁日のお化け屋敷の話や、みんなのリアクションの話、どうしたらより怖く演出できるかで盛り上がっていました。

 

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〈なのはなファミリーが始まって間もなく、先輩たちが建てた森盛庵。縁日の日には、いったい、どんなふうに変身してしまうのでしょうか……〉

 

 お昼前に森盛庵に到着し、まずはじめに、中のベッドや机、ソファなどの家具を隣の芳子庵へ移動させました。芳子庵にはもともと、収穫した野菜がたくさん収納されていて、はじめは森盛庵の家具を置くスペースは無いように見えました。
 どんなに大きくて重い物も1つずつ分解して考えることを教えていただきました。まず部屋の扉を外すこと。2段ベッドを1段ずつにして、金具や底板を取り、縦にして移動させること。重い物を持つときは声を出して協力すること。分解するとそこまで重くなくて、1人か2人でも軽々と持つことができました。

 合計で4つのベッドに毛布やマットレス、大きなソファ、小さなソファが2つ、大きな重い机、5段くらいあるタンスなど、本当にこの大きさ、この数のものを収納できるのかと、正直、半信半疑だったところもありました。どう置くのか自分は全く想像ができず、須原さんの指示通りに動くことしかできませんでした。底板を取ったベッドを2段にして、その上にかぶせるようにして骨組みだけのベッドを掛けました。そうすると、1段分のベッドのスペースに、あら不思議、4つのベッドを収納することができました。あれも、これもと、どんどん家具を移動していき、まだ入りそう、これも入りそうと芳子庵がブラックホールのようでした。まさに、須原さんマジック。そう感じました。

 荷物を一通り運び終わる頃、「お弁当準備」の号令が掛かり、みんなで小休憩。
 つきちゃんが準備してくれたお茶がキンキンに冷えていて、お弁当もお茶もすごくおいしくて嬉しかったです。食べながら、お化け屋敷のお店の名前をどうするかという話になりました。私が提案したのは、ネットから拾ってきた、ありがちでいかにもお化け屋敷っぽい名前で、今ひとつぱっとしませんでした。
「もっとシンプルにするか、逆を行くか」
 と須原さんに教えていただいた、その瞬間、誰かが、ぱっと、「ハッピーハウス……」と呟きました。「それだ!」満場一致でお店の名前を「ハッピーハウス」に決定しました。

 

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 おいしいお弁当でエネルギーチャージした後は、いざ会場の設営へ。
 私は、すにたちゃんと、窓という窓を黒マルチとガムテープで覆うという任務を命じられました。出入り口のガラス戸を覆うのに、端から端まで隙間無くぴしっと覆わなければいけないけれど、扉を開けたり閉めたりすることも考えなくてはいけなくて、はじめはカーテンに黒マルチを張る作戦でいきました。ところがカーテンとマルチの幅が合わなかったり、カーテン布とガムテープの相性が悪く、すぐ取れてしまい、うまくいきませんでした。逆にマルチとガムテープの相性がすごく良かったので、ガムテープは表面にざらつきが無く平らな面なら、よく接着するのかもしれないと思いました。そこでカーテンにつける作戦を中止して、外側からガラス戸にマルチを張る作戦に変更しました。アルミサッシはガムテープと相性が良く、張ったらはがれず、ぴしっと張ることができました。

 一番苦戦したのは、遮光です。中から見て、0.1ミリでも隙間が開いているとそこから光が漏れてしまい、そこから差し込む光が案外目立つので困りました。穴という穴を塞いで、仕上げに下から付いていたカーテンをもどせば、完璧に遮光状態に。黒いガムテープで隙間を埋めていきながらなおちゃんと「完全犯罪・密室」と呟いて、同時に笑いました。

 その間にさくらちゃん、えつこちゃんペアと、のんちゃん、つきちゃんペアは、お客さんが進むルートを作っていました。家具を出してお弁当を食べたときはすごく狭く感じて、「ここ、お化け屋敷になるのかな」と心配していた部屋が、暗幕の壁をつけて迷路みたいにすると、不思議なことに道が長く、広く感じました。先が見えないから、ゴールが遠く感じるのかもしれないね、とみんなで話していました。長さを測って、あらゆる工具を駆使してあっという間にエクセル線で暗幕の骨組みを作るさくらちゃんが、すごくかっこよかったです。

 

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 自分たちも夢中で遮光に専念しました。
 どんどん視界が暗くなってきて、試しに電気を消してみるともう真っ暗で何も見えませんでした。シミュレーションも兼ねて、一周するのに何分かかるか計りながら、みんなで歩くことになりました。

 ここに、○○があって、で、ここで○○をして……と、驚いたリアクションを取りながら進みました。最初のほうで、誰かに肩の辺りを叩かれたような気がして、振り返るとなおちゃんとすにちゃんがいて、でもたたいたような仕草はしていませんでした。そのときは、本能が、考えるなと言っていたような気がして、深く考えなかったのですが、後から聞くとすにちゃんは叩いていなかったそうです。なおちゃんも叩くわけがないし……ぞわっとしました。きっと、誰かの手が当たった、ということにしておこうと思います。

 今日で、おおよそのルートが完成して、後は細かな準備物を制作したり、お化けの練習をしたりするだけとなりました。私も作る物がいくつかあるので、後はその制作物を完成させるためにひっそり、こそこそと勤しもうと思います。これからもしっかり準備して、クオリティの高い、楽しい怖~いお化け屋敷にしようと思います!

(ほのか)

 

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 夜8時半、響いた音、空の向こうに見える光。古吉野なのはなの前の坂道へ出ると、夜空に大輪の花が咲きました。
 毎年恒例の、河原地区の打ち上げ花火です。
 打ち上げる場所が見え、打ち上げている方々の声も聞こえる、花火大会。
 赤や青や緑の光が大きく弾けたり、金色の光がずっと長く枝垂れ柳のように降りていったり、光線が勢いよくロケットのように飛び上がったり。心臓を震わせる大音響とともに繰り広げられる、夜空のショーを眼前に、みんなで何度も歓声を上げました。

 金色の花火がいくつも重なって光り、黒い空にじんわりと余韻が残るなか、拍手をし、「ありがとうございました」とみんなで叫ぶと、
「また来年!!」
 と、花火師の方が大声を返してくださりました。嬉しく、あたたかい気持ちを胸いっぱいに感じた夜でした。

 

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