8月12日のなのはな
暑さが続いているなかにも、ときおり吹く風に、どこか秋の気配を感じるようになり、桃は、晩生品種の「おかやま夢白桃」などの収穫がはじまり、鳴く蝉の声にも、夏の時間の移り変わりを感じます。そして野菜の育苗では、この日、冬野菜の主力の1つである、セロリの芽出しと種まきを行ないました。
セロリは、なのはなで栽培している野菜のなかでも5本の指に入るほど、発芽をさせることが難しい野菜です。けれど収穫がはじまれば、サラダにも、炒め物にも、スープにもなり、繰り返し新鮮な茎葉を穫ることができる、頼もしい存在です。まずは湿らせた布に、丁寧に等間隔に種をならべたものを、水に浸して冷蔵庫で吸水させます。そして種まきのときには、200穴のセルトレーに培土を詰め、ピンセットで1粒ずつまいてゆきました。
今回から育苗には白いセルトレーを使っています。黒いセルトレーよりも地温の上昇を防ぐ効果があり、温暖化の影響で気温が上がっている今、育苗をより確実に進めるため、白いセルトレーを使うことにしました。
6年生教室には、スタンドライトで煌々と照らされた育苗棚。冷房をつけ、温度管理をしています。セロリが順調に発芽するように祈って、皆で、部屋の扉はいつも丁寧に閉めるようにしようと話しました。
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原1畑に原2畑。少し奥まった畑に植わっているのは、なのはなで今年から新しく育てているトウガラシです。
今日は、水やりで土が崩れて現れてしまった根を隠すために、土寄せを行いました。
私は、実はトウガラシの畑へ行ったのは、今回が初めてでした。畑へ行くと、整然と白いスズランテープで誘引されてトウガラシが並ぶ畑が、とても涼しげだと感じました。
今日は、ゲストの相川さん、お仕事組さんのなるちゃん、よしえちゃん、と、とてもスペシャルなメンバーと作業しました。振替休日で、こうしてお仕事組さんたちとも作業できることが、すごく嬉しかったです。
なるちゃんが、先行して畝間を管理機がけしてくれて、フカフカになった畝間の土を、鍬で畝の上に上げていきました。土を上げて、しっかり根を隠せたと思います。
トウガラシは水を欲している様子で、土寄せもできたので、明日の水やりをたっぷりできたらいいなと思いました。
まだ青いけれど艶やかなトウガラシの実が、上を向いて房のようになっていました。これから赤く色づいて収穫できるようになるのが、とても楽しみです。
夏の暑さもだんだんと弱まり、早朝、夕方には心地よい風に吹かれることもあります。畑作業もやりやすくなっていくことが、とても嬉しいです。
(りんね)