【8月号⑦】「ピーマンとゴーヤに 心を映して」 さくら      

 
  
 畑グリーンピースチームです。「グリーンピース」というチーム名はチームメンバーのよしみちゃんが名付けてくれました。緑の豆のグリーンピースを育てるチームではなく、チームの担当野菜が、ピーマン・ゴーヤ・オクラ・太ネギ・レタス・唐辛子と、株や収穫する実が緑色なことから「グリーン」(唐辛子は鷹の爪で赤色ですが)、ピーマンの「ピー」が入れたかったということと、平和の意味を込めた「ピース」を合わせて、グリーンピースという名前に決まりました。

 ピーマンは蕾ができて花が咲くときから、その蕾が実になったときの状態が決まっているそうです。株が元気で調子が良い時は、ぷっくりとした白色の蕾で、肩がぷっくりと張ったピーマンが想像できて、本当にこのときからどんな実ができるか決まっているのだなと思いました。

  

  
 今、ピーマンは形が良く艶のあるものが採れていて、それはその実が蕾のときの状態が良かったからだなと思います。この記事を書いている七月末は、気温が高く雨の降らない日が続いています。肥料や水を切らさないようにできたらいいなと思います。

 七月下旬からはゴーヤも採れ始めました。収穫が始まり、毎日、下町川のピーマン・ゴーヤの畑に行けることが嬉しいです。ゴーヤは前年からの反省で、実が傷まないよう蔓や実をネットにかけて、地面につかないようにしています。

 沖縄願寿という品種にしては実の大きさが二十センチ~二十五センチ程で小さく、肥料が足りていないのかと思っていましたが、畑のリーダー会議のときに、株の成長段階が人間で言うと大学一年生くらいで、まだ大人でない株で大きな実にならないことは当たり前だ、とお父さんが教えてくださいました。

  
  

 利他心の「他」の中には野菜も入る、ということをお父さんが話してくださいました。私はなるべく人の手を取らないで自分で済ませてしまうほうが良いと思っていました。

 やりたい手入れがあることが、大変な気持ちにさせることだったら、一人で済ませてしまうほうが良くて、迷惑をかけずスムーズに物事が進むように、と思っていました。だけれど、そうではなくて、野菜は、みんなの共有財産です。畑も、回復のための表現の場で、野菜は自分たちの気持ちを映すと教えてもらいます。一番効率が良くて野菜・畑が喜ぶ手入れができるように、みんなで協力していきたいです。