「税理士試験5科目目、本試験へ」 のん

8月5日

 ついに明日出発、明後日が本試験になってしまいました。税理士試験5科目目、法人税法。正真正銘のラスボスです。ボリュームも難易度も最大、最高です。

 ここまで長かったような、一瞬だったような、不思議な感じです。簿記2級を、なのはな簿記部7期生のみんなと受けて、大学への復学を蹴って税理士試験の勉強を始めました。ボーイングチームの先輩たちが残してくれた日記を、なおちゃんや、さやねちゃんが渡してくれて、読んで励みにしながら手探りで始まった1級。

 合格したあと、恒例なんだというエアー乾杯を6年生でやって、さやねちゃんがボーイングチームのみんなが使っている、という万年筆と、大原のパンフレットを渡してくれました。

 初めての税理士試験、簿記論、財務諸表論。初めての理論暗記に手を焼きました。試験会場がある高松までさやねちゃんがついて来てくれて、試験会場を案内してくれて、そのままさやねちゃんは遅くなるだろうに日帰りで帰っていきました。切符の買い方を忘れてて、1人じゃ危なかった、と思いました。

 合格発表が郵送なのを知らずに官報だけ見て落ちたと思って凹みました。夕食のブリの照り焼きが大きいのは神様からの慰めかなと思いました。ところがよく見たら5科目合格者以外は郵送だと分かって、無事合格していました。

 簿記続きだったので、次は気分を変えて簿記が分からなくてもできるという相続税を。なおちゃんが、相続税は裏ボスと呼ばれていることを教えてくれましたが、本当にこの年はひやひやしました。1回もA判定が出なくて、最後の1か月はこんなに勉強したことがないくらい勉強して、でも、本試験では「やらかした!」と思って、落ちたと思いました。落ちた前提で、2科目同時受験になってもいいようにと始めた事業税。

 相続税の結果が郵送されてきて、開けたいけどお父さんたちが畑に出ているようで、開けられなくてやきもきして、実はこっそりライトで透かして見てしまった合格の文字(もう時効かなと)。

 スプリングコンサートで4月まで半泣きでコンサート練習をして、それからちゃんと勉強し始まった事業税。ボリュームを軽くしておいて助かりました。

 そして、このままではだめだと思って1年遊んだ去年。自分はまだ駄目駄目だということがよく分かりました。そして始まった法人税。とにかくボリュームが大きい。それでいて、間違いやすいような覚えるべき細かいところが多くて難易度が高い。経験者コースと合流してみると、経験者の人のレベルが高い。

 A判定は出ていません。3月末から4月ごろから火がつき始めて、それは私にしては早かったけれど、こんなにぎりぎりまで、夏祭りのダンス練習を、メインになってガッツリ出ていたりするのは初めてじゃないかと思います。累計したら、どの科目より勉強してる気がするのに、他のこともやっているから、あんまり勉強した気がしてないのが今回です。

 こんなので大丈夫か、と思う気持ちもあります。けれども、時間を戻してもらっても、やっぱりこうなるだろうと思います。起きたことは全て良かったことと思って、今の自分で試験を受けてきます。この1年が甘かったり、受からないほうが良いなら受からないだろうし、受かったほうがいいなら受かるのだろう、というぎりぎりのラインに立っていて、本当に、あとは神様の采配に任せるだけ、という感じです。

 勉強をしていて、私はずっと、良い結果を出して、周りに評価されるため、認められるために勉強をしてきたんだと思いました。だから、できないことが怖かったし、分からないことが怖かった。でも、本当なら、自分の足で立つための力にするための勉強なんだと思いました。そう思ったら、分からない不安で真っ暗で見えなかったところが、未来の力になるものなんだと思ったら、希望を感じました。この試験が、私が自分で立つための一歩に、あとに続くかもしれない誰かの希望に、なりますように。

 頑張ってきます!!