8月5日のなのはな
落花生の土寄せ……。
河原小畑で育てている落花生。クローバーのような可愛らしい三つ葉を茂らせて、大きく育っています。
落花生の株元を見てみると……茎から何かが伸びている! 黒くて細長い針のようなものが、にょきにょきと地面へ向かって伸びているのです。
これが『子房柄』。この子房柄が土へと潜り込んでいき、やがて子房柄の先に実をつけていってくれます。つまり、土がたっぷりあればあるほど、潜り込みやすい。
潜り込めば、きっと実をつけてくれます。
お父さんが、落花生の株の前で、お手本を見せてくださいました。スコップでたっぷりの土をすくい上げて、株の真ん中に、ドサッ。
それは、もはや土寄せではなく「土乗せ」。株が潰れてしまうんじゃないか、と目を覆いたくなるような、今までの豆類や芋類などの土寄せでは考えられないやり方です。
けれど、落花生に実をつけさせるため……!! わたしたち、心を鬼にしますよ。
スコップで、土をたっぷりとかけていきます。初めはおそるおそるだったのが、一度覚悟を決めてしまえば、楽しくなってきて、かければかけるほど、わくわくしてきました。あら、「大丈夫かな?」という不安はどこへやら、「これでもか!」と挑戦的になっているわたしたち。
土で覆われて、葉先が少しだけ見えている落花生。土の重みで花が開くように葉茎が外側へ倒れこんで、子房柄がすぐにでも潜り込めるように見えました。
「ここからまた起き上がってくるから大丈夫だよ」
と、お父さんが話してくださいました。
落花生、なんて強いんでしょう。
冬になって、落花生を収穫するとき、きっと今日のことを思い出すのだろうなあ、と思います。
落花生をみんなと大収穫できますように!
(みつき)