8月3日(土)「海へ! 東浜海水浴場での1日」

8月3日のなのはな

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 待ちに待った海水浴! 前夜は、楽しみすぎて中々、寝ることができませんでした。
 8時に出発するため、今日の早朝作業はお休みで、みんな朝から出発の準備をしていました。須原さん、りゅうさん、大竹さん、ゲームの実行委員さんの先発組はなんと5時半に出発し、海で準備をしてくれていて、本当にありがたいなと思いました。須原さんが朝早くから、みんなが段取り良く着けるようにと連絡をしてくださったり、待ってくださっていたりしたことが、本当にありがたかったです。

 出発時刻が近づいてきて、一斉にバタバタし始めている様子が洋画の大家族の旅行のようで、大家族で今から海に行けるのだと凄く嬉しくなりました。

 無事、全員揃って出発! 車の中では、あゆちゃんが、今までの海水浴のときのお話やスイカ割りのこと、海がどんなに綺麗かなどを話してくれて、とても楽しかったです。

 

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〈車を走らせ、鳥取県岩美町の、東浜海水浴場へ〉

 

 また、車の中では水中の生き物というお題でしりとりもしました。意外とラッコ、カクレクマノミなどの王道の生き物はすぐには思いつかず、ほとんど魚の種類、特にマグロやタイの種類で回っていたのが面白かったです。
「また『い』ー!?」
 などとみんなで頭を悩ませながら考えた時間が暖かく、本当に楽しかったなと思います。お題がつくと、有名な生き物たちが頭からすり抜けていくのが、とても不思議で面白かったです。

 座席の列ごとにしりとりを回していたのですが、他のチームが悩んでいる時も一緒になって、その文字から始まる生き物が何があるかを一生懸命考え、思いついた時には、
「あれがあるよ! 美味しいやつ!」
 とヒントを出しながら一体となって遊べたのが、本当に楽しかったです。考えている中には、生き物ではなく、『いかのするめ』など調理後のものも出てきて凄く面白かったなと思います。 

 

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 そうしてみんなで楽しく過ごしているうちに、道路標識に目的地の名前が。みんなが、もうそろそろだよと教えてくれて、とてもわくわくしました。山を抜けると、そこには本当に綺麗な海がありました。透き通っていて、色もグラデーションがかかっていて、本当に素敵でした。近くにこんなに綺麗な海があったのかと、とても驚きました。車の中では歓声が上がり、みんなの楽しみが最高潮になったのが分かって嬉しかったです。

 

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 海に到着し、砂浜に降りてもやっぱり綺麗な海でした。早く入りたいなとうずうずしつつ、最初のゲームに突入です!

 最初のゲームは宝探し! お父さんが海の中にお宝を散りばめてくださって、それを一斉に探すというものです。みんなで一列に並び、合図で一気に海へ飛び込みました。今日も暑かったため、海に入ると凄く涼しくなり、気持ちよかったです。

 

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 宝探しだったのですが、私は海の波に逆らいながら進むのに必死で、お宝があった場所にたどりついた頃には、あけみちゃんやりゅうさんが両手いっぱいにお宝を持っていました。お宝は見つけられませんでしたが、ゆうなちゃんと一緒に手を繋いで、海へ入る最初の時間を楽しむことができて、とても嬉しかったです。みんなの海に進む勢いも凄まじくて、元気をもらえました。

 

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 お宝が見つかり、次は海での自由時間! 安否確認のチームのみんなと一緒に泳ぎに行きました。浮き輪を持って、みんなと一緒になって波に揺られ、くつろげた時間にとても癒されました。丁度いい波で、揺られていると気持ちがよかったです。場所によっては凄く冷たいところがあり、そこに行けた時はテンションが一段と上がりました。

 

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 海には、洞窟や岩などもあり、自分が映画の世界に入ったような気分になりました。洞窟がとても広々としていて、大きくて雰囲気が素敵で、洞窟に入った時には思わず歓声を上げてしまいました。ずっと過ごせてしまうくらい素敵だったなと思います。

 バディのみんながシャチの浮き輪に乗せてくれて、シャチに乗りながら海を進むことができたのも本当に楽しかったです。水面より少し上から見る海は、また違った綺麗さがありました。なのはなでの海水浴が初めてな私のしたいことや行きたいところを一緒にしてくれて、みんなの優しさが本当にありがたくて嬉しかったなと思います。

 

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 洞窟を抜け、岩があるところに行くと、今までよりも深い場所がありました。りなちゃんとゆずちゃんとお互いずっと手を繋ぎながら泳げた時間が嬉しかったです。足が着かない場所は少しひやひやしましたが、それでも凄く楽しかったなと思います。

 岩の周辺では、魚がいるという声がたくさん聞こえてきました。まさか魚がいると思っていなかったので、とても心が躍りました。ゴーグルをつけて潜ってみると黒い縞々の黄色い魚が数匹。凄く優雅に泳いでいて気持ちよさそうで可愛かったです。

 

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 別の場所で、ほのかちゃんとゆうなちゃんと岩に座っている時、魚が私達の足の周辺をずっと回っていて、本当に貴重な体験ができて嬉しかったです。2人と一緒に「こっち来た!」「足をつつかれた!」と興奮しながら喋れた時間が、とても楽しかったです。ずっと足の周りを回っていた魚たちが、凄く可愛かったなと思います。 

 

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 あゆちゃんが、水族館みたいな場所があるよと教えてくれて、覗いてみると少し閉じた空間に海藻や魚がいるのが見えました。もぐらなくても分かるほど海が透明で、魚だけでなくウニもいて本当に水族館みたいでした。

 大竹さんがウニを持ってきてくださって、触らせてもらうと、ウニが動いているのが手から伝わってきて感動しました。とげとげしているので、少し怖いなと思う気持ちがあったのですが、動いている感覚が不思議で楽しかったです。大竹さんとも一緒に泳いで、魚を見て、海を満喫できて凄く楽しかったなと思います。

 

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〈この日は、いつもウィンターコンサートの舞台背景や照明を助けてくださっている、大竹さんも海遊びに駆けつけてくださいました!〉
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〈大竹さんが撮影してくださった、ゴンズイの群れです!〉
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〈アメリカのシアトルから、卒業生のえりさちゃんも帰ってきてくれて、一緒に海へ行くことができました〉

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 十分に満喫して、綺麗な海と山の景色を見ながら、みんなで美味しいお弁当を食べた後は、楽しい楽しい午後の時間です!

(あや)

 

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 海といったら……スイカ割り!! ということで、人生初のスイカ割りを、絶景の海を背景に行ないました。

 チームは全部で6チーム。目隠しをして、誘導の人の声に従って動いてスイカを早く、確実に割ったチームの勝ちで、トーナメント方式で行ないました。
 私は2回戦目の出番で、初めはみんながスイカを割っている姿を見ていたのですが、ぱっかーーん! と水しぶきが飛ぶほどきれいにスイカが真っ二つに割れると、本当にすがすがしいなと思うほど、見ていても気持ちが良くて、自分も割ってみたい!と心から思いました。

 

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 自分の出番になって、あゆちゃんが声で誘導してくれたのですが、あゆちゃんの声がとても大きくて、聞きやすくて、あゆちゃんの声の通りに頑張って自分なりに動きました。

「そこで棒を振って!」
 といわれて思いっきり振ってみました。そしたら、ばきっと棒が真っ二つに割れて、スイカは残念ながら割れませんでした。悲しかったのですが、他のチームのメンバーが頑張ってくれて、勝ち進むことができました。

 

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〈須原さんがスイカを割った一撃にも大歓声が上がりました!〉

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 そのあとのトーナメントは、名人戦に変わって、各チームから1人のみの参加で、割る時は片手で棒をもって割るというルールに変わりました。私は、自分のチームからは、あゆちゃんみたいな上手な人が出るのかなぁとのんきに考えてたら、あゆちゃんが、
「ゆうなちゃん、さっき割れなかったから出なよ! ゆうなちゃんならできるよ」
 とすごく勧めてくれて、なんと名人戦に私が出ることになりました。他のチームからはものすごく強そうな人たちが選抜されてて緊張で動けなくなりそうでした。

 

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〈名人戦は、棒を片手持ちで勝負!〉

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 緊張でドキドキしながらも始まって、あゆちゃんの声の通りに正確に動いていざ、割る時!! 棒の先に何か当たった感覚がありました。それを感じたのと同時に、あゆちゃんの歓声も聞こえて、目隠しを取ると目の前のスイカが少し割れていました。きれいに真っ二つにすることはできなかったけど、割ることができて、ものすごくうれしかったです。

 あゆちゃんが、
「スイカを割ることができると、楽しさが倍増するよ」
 と言っていて、本当にその通りだなと思ったし、割るという体験を周りのみんなにしてもらって、よりスイカ割りを楽しいと思ってもらえるようにするあゆちゃんの優しさが、本当に、本当に、かっこいいなと思いました。

 

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 はじめ私はスイカを割れなくて、悲しかったけど、あゆちゃんが、
「初めてのスイカ割り、絶対割ろう」
 と言ってくれて、割らせてくれて、楽しさを共有してくれて、本当にうれしかったです。あゆちゃんの優しい心に感謝したいし、自分も他の人に、優しさから楽しさを共有できるような人になりたいと強く思いました。

 このスイカ割りで、楽しさを感じられたうえに、少し成長できたような気がします。来年は絶対、スイカをきれいに真っ二つにしてやります!!

(ゆうな)

 

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〈今回の名人戦で優勝した、なのはなスイカ割り名人は、えりさちゃんでした!〉

 

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〈みんなで割ったシュガームーンの黄色いスイカと、マクワウリの甘さが広がり、身体がこころよく冷えました〉

 

***

 

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 さて、最後の種目は「砂のオブジェ作り」。
 今回のテーマは、『昆虫と、その住処』です。
 さあ、30分間という短めの制作時間のなかで、ビーチに昆虫を出現させるぞー!

 

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 わたしたちのチームは、蜂を作りました。
 実行委員さんが渡してくれた蜂の写真を見てみます。しかし、蜂などの昆虫は小さくて細かくて、身体の構造も分からないところがありました。ああ、いったいどこからどう作ったらいいのか……。

 監督の須原さんが、スッと砂に下書きをしてくださいました。その線に沿って、深く深く砂を掘っていくと、みるみる蜂の胴体が浮き出てきました!

 蜂のぷっくりとした腰まわり。そこにまちちゃんがスコップでしま模様を描いてくれました。最後に、蜂といったらコレ! お尻には針も付け足しました。

 

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 そのほか、
「羽根は血管のような模様をしているんだ」
「もっと身体はくびれていた方が良い」
 と、監督の須原さんの言葉を聞いて、どんどんと蜂が蜂らしくなっていきます。

 

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 もう少しこうしたら、ああしたら……。まだまだ手を加えたいところは山ほどあるけれど、ここで制作時間が終了! みんなで、それぞれのチームの作品を見て回りました。

 

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 巣穴から這い上がってきたアリ。あごが立派なクワガタ、菜の花畑を飛ぶチョウチョなど……。どのチームも、昆虫の特徴や良さを捉えて、表現されていました。
 大竹さんチームのセミの作品は、胴体に小さな貝殻で付けられた模様があって、羽根も細かく作り込まれていました。隣には、セミが一生を過ごす木の切り株も作られていて、ここが海だということを忘れてしまいそうでした。

 

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 こんなに本気で砂遊びをするのはすごく楽しいけれど、その分、海にさらわれて消えていくのが、惜しいのです。みんなと作るものは、ひとときの魔法のようです。

 種目は終わったけれど、まだまだ遊び足りないー!
 みんなと、再び海へ泳ぎ出します。ちょっぴり温かくなったり、冷たくなったり、身体を包み込む海の水が気持ち良かったです。身体を預けて全身で浮かんでいると……もう、眠ってしまいそう。

 頭だけを出して、同じように揺られているみんなを見ていると、どの子も笑顔。あちこちで、キャッキャと楽しそうな声が聞こえてきました。

 

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 自分よりもはるかに大きくて広くて果てしない海が、心をやわらかくほどいてくれます。もう少しここに居たい、こうしていたい。みんなが同じように感じて、思い思いに海と触れ合っているなかに居ると、すごく幸せを感じます。

 夏、一番といってもいいくらいに楽しみにしていた日が、この海水浴の日。海にお別れを告げてから、海水浴場を後にしました。
 わたしの顔はまだ火照ったまま。ああ、楽しかった!

(みつき)