8月1日のなのはな
毎年8月1日に行われる「夏まつり作東」に、今年も出演させていただきました。
会場の作東中学校グラウンドは、たくさんの出店が並び、フラダンスや、勝田清流太鼓のみなさんの演奏など、様々なステージイベントで賑わっていました。
約2000人が集まる、大きな夏祭りです。
お父さんが、集合の時に、「デティールにすべてが宿るよ」と教えてくださいました。
ステージの上だけでなく、出はけの美しさ、ステージ裏で待機している表情、歩く時の姿……すべての心持ちで見せられるものが作られるのだなと思いました。
イベントの時だけでなくても、いつもそんな風にあらなければいけないなと思いました。
本番前、あゆちゃんが、私たちがお客さんに感じてもらいたい気持ちを話してくれました。
今の世の中で、生きづらくなってしまった私たちが、どうして、こうして表現するのか。
音楽やダンスで分かりやすく形にしているけれど、見てもらいたいものは私たちの、こう生きていきます、という志。
だれもが生きやすい、優しく新しいモラルを私たちが作っていく、そんな風に思いました。
理想だけを見て歩いて行ったら、くじけることはない。そんなふうに思っている仲間と一緒にいるんだと思うと、本当に心強く思いました。
それを感じてもらうには、やっぱり、一人ひとり、普段の私たちの意識の高さでステージを作らなければいけないのだなと思います。
なのはなファミリーのステージは午後7時40分より始まりました。
今回は、新しい曲目も加えたプログラムでの出演でした。
演奏最初の曲、『ビューティフル・ピープル』から、『ウリリ』『ハウ・ファー・アイル・ゴー』『オ・ヴァイ』と、それぞれ種類の違うフラダンスが続きました。
中でも『ウリリ』は夏のイベントにピッタリの軽やかなタヒチアンダンスです。
ダンスは、「メリケンキアシシギ」をモチーフにしたダンスになっており、竹を叩く原始的な音もはいった、パーッカッションとフルートだけの曲です。ダンサーの表情や動きは本当に可愛らしい鳥そのもので、私も大好きなダンスです。
お客さんの空気がとても暖かく、演奏し終わる度に大きな拍手がおこりました。
5曲目の『トゥエ・ポポ』は、この夏からの新曲です。
6人のダンサーといっしょにステージで歌いました。
衣装のティーリーフ風の小物は、すべて手作りで、つけているだけで、つくりあげたみんなを感じるような気持ちになりました。
ダンサーは、本番の直前に変わったところも、一番いい形で踊りたい気持ちで、最後までダンスを揃える練習をしていました。
後ろからは、バンドが背中を押すように演奏をしてくれていて、思いっきり楽しんで表現できたことが嬉しかったです。
後半の1曲に、『ナチュラル』がありました。
昨年のウィンターコンサートでも演奏した曲です。
普段はギタリストを務めている、まえちゃんがダンスをしている姿は本当に格好よくて、人を惹きつけるなと思います。
曲が終わると大きな歓声が聞こえてきました。
ちょっと個性的なダンスなのですが、楽しんでいただけた空気がすごく伝わってきて、ぞくぞくとする喜びを感じました。
9曲目は『トゥ・マッチ・ラブ・ウィル・キル・ユー』。
あゆちゃんの歌声と、なるちゃんのダンスが美しくて涙が出そうになります。
お客さんがどんどんと世界に包まれていくのを感じました。
ステージ裏で控えていたのですが、歌声が星空に響いて、胸がいっぱいになりました。
ラストの曲は『ホワイト・フラッグ』です。
私はこの曲が本当に大好きです。
今回の会場に合わせ、新しいフォーメンションを組みなおして踊りました。
「絶対にあきらめない、白旗なんてあげない」
この曲を踊ると、みんなの心が改めてぐっと繋がるような気がします。
私たちは、どんな困難にも逃げずに、真っすぐ人としての理想を求めて生きていく。その姿を見て、「仲間になりたい」と思ってもらえるような演奏にしたいと思って踊りました。
最後の曲まで食い入るように見てくださったお客さんに、たくさん力をもらった夜になりました。
最後、撤収の作業をしていると、夜空に大きな大きな花火が打ちあがり始めました。
夜空いっぱい、視界いっぱいに広がる花火は、自分がキラキラと輝く光に包まれているような気分になりました。
今までみた花火の中で一番美しくて、感動して涙がでました。
この花火のように、私も人の心を動かす生き方をしたいと思いました。
本当に最後までやる気と勇気をもらえたイベントになりました。
夏まつり作東で演奏させて頂けて、本当に有難かったです。
(まなか)