7月29日のなのはな
大豆の花が咲き、ササゲのつるが伸び、豆類が成長の大切な局面を迎えているこの頃は、早朝や夕方の作業時間に、水やりや誘引などの手入れを進めています。
ササゲは先日、支柱を立ててネットを張っており、伸びたつるの誘引をしています。
そして白大豆と黒大豆は、大切な花を咲かせており、咲いた花を落としてしまわないよう気をつけながらホースを引き回して水やりをしています。滝川横畑の黒大豆は、この日から開花しました。まるで小さな、小さなブローチのような薄紫色の花です。
大豆類は、花が咲いた時期に水をたくさんやることで、収量が増えます。そのため、エンジンポンプとホースを使い、日替わりで畑をまわりながら水やりを行っています。それでも、雨がふらず、真夏の太陽によって乾いた土へ、どんどん水が吸い込まれていく様子を見ると、もっとたくさんやれたらよいのに、ともどかしくなります。
大豆には先日、メガツイン-P56(亜リン酸とカリの含まれた肥料)の液肥を葉面散布しました。効率よく、できるだけたくさんの水をやり、冬には、脱粒機から大粒の豆がたくさん出てくる光景を見られますように。
また、この日は1日を通して、ジャガイモ掘りも行ないました。3月に植え付け、土寄せなどの手入れをしてきたジャガイモですが、残念ながら今回は芋のつきが良くなく、思った収量は得られませんでした。しかし意気を合わせながら、決して見落としをしないように、そして傷をつけないように、手早くジャガイモを掘り上げていく作業時間は、面白かった、と作業へ行ったチームが教えてくれました。
今回収穫したのは、メークインと、赤いアンデス、デストロイヤーです。リベンジの気持ちを込める秋ジャガイモの種芋は、これらのなかから選び出し、植え付ける予定です。
長靴をしまう玄関から外へ出ると、鉢植えから飛び出した、つやつやとした茎葉。これは一体?
実は、先日おみやげで頂いたマンゴーをみんなで食べたあと、ひそかに種をとっておいて、発芽させた人がいました。包丁で傷をつけた種を水に浸して芽出しをしたのはおよそ1か月半前のことです。マンゴーの実がとれるようになるには8年の歳月が必要だといいます。この樹は未来の誰かに甘い立派な実を食べさせてくれるでしょうか。今は水やりなどをしながら大切に育てられているマンゴー、1つめの難関は冬越しです。
暑い盛りの昼間は、全体の集合時間で、日々の作業や生活のなかで感じた疑問や、成長と回復のために知りたいことについて、お父さんとお母さんに質問をしたり、少人数でのハウスミーティングをし、みんなで心を耕しています。
また、夜には、夏まつり作東の本番へ向けたダンス練習も精力的に進めています。