7月28日(日)「次のイベント、夏まつり作東へ向かって リハーサルの日」

7月28日のなのはな

 なのはなの夏。ときには農家として作物を育て、ときにはダンサーとしてイベントへ出演する毎日で、私たちの日々は色濃く充実しています。今年から感染症拡大防止対策が緩和され、地域のイベントや夏祭りの催しが賑わいを取り戻してきました。

 今年の8月1日に開催される、「夏まつり作東」への出演が決定し、今日はそれに向けたリハーサルを古吉野なのはなの体育館で行いました。

 

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 今回、私は、最初の演目である『Beautiful People』を踊ることになりました。
 この曲は比較的踊り慣れている曲とはいえ、もっと、みんなと振りも気持ちも揃えること、特に出はけは堂々と足取りを軽くする必要があると実感しました。
 以前あゆちゃんが、
「ダンスはポーズの連続で、一瞬、止めがある。その瞬間にぴたっとはまって、それがみんなと揃って気持ち良いと感じなくてはいけない」
 ということを教えてくれました。その言葉を聞いてから、「ぴったりはまる瞬間」というものがわかってきたような気がします。リズムゲームにグッドとパーフェクトがあるように、グッドではなくてパーフェクトを目指さないといけないと思いました。

 

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 1曲目でその後の流れが決まってくること。大人数で一斉に華やかさを前に出して、2000人を超えるお客さんを、ステージへと出ていく姿だけで圧倒させること。そうでなければ、やる意味がないよ、と、あゆちゃんが教えてくれました。

 正直、出はけはダンスより難しいと感じます。ダンスより、これが理想という形がコピーしにくいというか、自分の中で再現するのが高度なことです。お父さんから、出はけのときの足音など、細かい部分でも表現する、見せる意識を忘れないようにと教えていただきました。確かに、そういう細部が抜けていたり雑だったりすると、一気にお客さんが現実に戻ってしまったり、せっかく表現した物を台無しにしてしまう場合もあるなと思いました。舞台に立つ上で、一挙手一投足が善し悪しを決めてくるのだなと感じました。

 2曲目からは、みんなのダンスの見学をさせてもらいました。2曲目は『ウリリ』です。この曲は「メリケンキアシシギ」という鳥がモチーフの曲なのですが、本当に踊っているみんなが鳥そのもので、何度見ても鳥肌が立ちます。ちさとちゃんの綺麗なフルートの音色から始まる、最初の静かな雰囲気からアップテンポに変化するのも聴き応えがありました。

 

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 3曲目は『How Far I’ll Go』です。海のさざ波を彷彿とさせるような、きらきらしたポップなタッチの音から始まって、みんなが手を広げる姿が本当に綺麗で、センターのちさとちゃんの笑顔にいつも涙が出そうになります。この曲は、このメンバーじゃなきゃだめだな、というほどみんなのきらきらした若々しさ、希望に満ちあふれた笑顔が魅力だなと思います。あゆちゃんが、「もっと希望を持った目で」「これから自分たちが作っていく世界をイメージして」とみんなを指導していて、曲にあった気持ちでダンスを踊れば自ずと世界観が完成されてくるのだなと思いました。

 4曲目は『O Vai』です。この曲は、個人的に一番好きな演目です。メンバーの平均身長が高めで、白いシフォンの長スカートや、頭の冠から下がったアクセサリーがゆらゆら舞う姿が女神様のようで、古代の歴史ある風格を感じさせます。あけみちゃんはかっこよい女神様で、ゆりかちゃんは高貴な女神様、といったように、綺麗は綺麗でもひとえに綺麗というわけではなくて、それぞれの特徴があっての綺麗さが集結している曲だと思います。きっと誰もがこのような威厳と風格を持ち合わせているわけではなくて、様々な生い立ちで苦難を乗り越えてきたみんなだからこそ表現できる質なのだろうなと思いました。そんな、ベテランの余裕さえ感じさせるこの優美な曲とダンスが本当に美しくて好きです。

 

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 5曲目は新曲の『Tu’e Popo』です。今回の夏まつり作東のために、バンドメンバーのみんなが音取りをして、楽譜を作ってくれました。なのはなバンドの楽譜は、ほぼ全て自分たちで作っているそうです。その再現度の高さには、いつも驚かされます。どんな曲でも自分たちのお手のものにしてしまうバンドメンバーのみんなが、すごくかっこいいです。
 この曲は明るいアップテンポな曲調で、タヒチのビーチで遊んでいるかのような気分になります。いつもこの曲を聞いていると、思わず自分までリズムに乗ってしまうくらい楽しげな曲調で、踊っているみんなの笑顔がまぶしかったです。

 

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 6曲目はレディ・ガガの『Always Remember Us This Way』で、バンドメンバーのみによる演奏です。あゆちゃんの力強いボーカル、アリゾナの空を感じさせるような情緒たっぷりのMCにも感動しました。

 7曲目は『Bad Habits』です。みんなの振りが揃っていて、同じ人が分身しているように見えました。リハーサル後の打ち合わせで、衣裳の配色を変えることで、もっと華やかに見える、とお母さんが教えてくださいました。衣裳にもこだわって、なのはなのステージは作られているのだと実感しました。

 8曲目は『Natural』です。この曲は、なのはなのギタリストで、いつもはバンドにいるまえちゃんが振り付けをしてくれて、実際にセンターで踊っています。この曲は今回のラインナップの中でもっとも異色のダンスで、はじめと終わりのポーズが、シャツで顔に覆うポーズです。この、飛んでいるとも言える世界観が、気持ちよいほど固定観念を壊して非日常を感じさせるものでした。

 9曲目は『Too Much Love Will Kill You』です。あゆちゃんが歌うこの曲が、本当に好きで、何度聞いても感動していまいます。あゆちゃんと、仮面をかぶったなるちゃんが前に出てきて交差しながら進んでいくフォーメーションもとても綺麗です。

 最後は『White Flag』です。見るたびに鳥肌が立つ、この曲からは、どの曲にもない強さがにじみ出ているのを感じます。一人ひとりが真剣で、誰もが全力で立ち向かっている姿に、とても感動するし、前で踊っている、あけみちゃんの表情、指先まで精錬された姿から、あけみちゃん自身の「絶対にあきらめない」という意思が伝わってきて、涙がでてきます。みんなが全力で向かうからこそ、作れる感動あるステージなのだと思いました。

 

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 今日のリハーサルでのみんなの姿を見て、「もっと自分もがんばろう」と勇気と元気、活力をもらいました。本番までの時間は迫ってきていますが、みんなでベストを尽くして最善の形にできるように、これからの練習に励んでいきたいと思います。

(ほのか)

 

 

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〈畑では、ゴーヤの収穫が始まりました! とれたのは沖縄願寿という品種。これから、追肥も行ない、もっと立派な実を目指したい、と担当チームのリーダーが話してくれました。他にもこの日は、シーズン真っ盛りの桃の収穫、ナスの誘引などを皆で協力して進めました〉

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