7月27日のなのはな
諾神社の厳かな境内にて、神様の存在を傍に感じながら、勇気を持ち、仲間と一つになって、フラダンスを踊ります。
諾神社の夏越祭に、7曲のフラダンスと演奏で出演させていただきました。新しいメンバーの編成でのフラダンス曲、4曲も加わった、多様なフラダンスの魅力が詰まった曲目でした。
諾神社での出演は、この夏、出演させていただく夏祭りイベントの、始まりの行事でもあります。
サマータイムで、暑さを避けて室内で過ごす日中の時間に、今日の本番へ向けて練習を重ねてきました。日々、畑作業に精を出す中でも、フラダンスで表現することに向かう時間があると、心持が更に充実していくことを感じました。
私は今回、2曲のダンスで出演しました。
そのうちの1曲『ハウ・ファー・アイル・ゴー』のメンバーで一緒に練習を行いました。今までにも踊り慣れてきた曲ですが、改めてメンバーのみんなと練習をしていくと、今までよりも良くしていけるところがたくさん見えていきました。
自分たちで揃えられるところなど、できる限りの練習をしてから、一度あゆちゃんに見てもらったことがありました。
あゆちゃんから、一緒に踊るみんなとどこまでも揃える意識を持つことが、一番大切だと教えてもらいました。個人個人が上手に踊るのではなく、視野を広く持ち、周りの気配を感じて、全ての動きのニュアンスまで、揃えること。
あゆちゃんの話を聞いて、全員が一つになったときに初めて、なのはならしい凄みのある、お客さんの胸を打つようなダンスに繋がるのだと感じました。
個性を消して全体に揃えることは、なのはなでずっと、大切なこととして教えてもらっているけれど、振付を間違いなく踊れるか、というようなことに気を取られてしまうと、私はすぐにおろそかになってしまっていました。
ダンスの振付は、できる限り揃えてきて、後は気持ちをどう持つか。今回の本番は、今まで積み重ねてきたことを信じて、何よりも揃えること、中心で踊るちさとちゃんに、気持ちも、表情も、動きも、一つに重ねて、踊ることを意識して向かいたいと、感じました。
常に全体を感じる意識を持つことは、日常の生活からも大切になってくることです。自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうと、忘れてしまいそうになるけれど、今回、『ハウファー・アイル・ゴー』に向かう中で、改めてその大切さを感じることができて、ありがたかったです。
本番を前にして、ゆっくりと夏の日が暮れていくことを感じつつ、舞台袖で控えていると、主催者の方から、かき氷の差し入れを頂きました。冷たくて甘いかき氷を、みんなで頂いて、温かいお心遣いが本当にありがたいなと思いました。
いよいよ、あゆちゃんのMCから本番が始まって、会場が演奏の空気感に包まれていきました。
諾神社の境内の前には、大きな茅の輪が設置されていました。『茅の輪くぐり』は、唱え詞を唱えながら、8の字に3回、茅の輪をくぐることで、心身を清め、無病息災を祈願するものです。
今回は、夏越祭を象徴する茅の輪を前にして、フラダンスを踊りました。
正面には地元から来られたお客さんが、常に肯定的な空気で、温かく観てくださっていることを感じました。また、上手側の近くに、応援組のみんなが涼やかな浴衣姿で観てくれていて、心強かったです。
1曲目は、はつらつとした若々しさ溢れる、初披露の『トゥエ・ポポ』。
続いて2曲目は、頭にパイナップルの飾りをつけた3人が踊る、軽快でチャーミングな『ドゥーザフラ』。
3曲目は、ゆったりとした穏やかな曲調と振付に、たっぷりの愛情が詰まった『メレアカ・プーヴァイ』。
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4曲目、『カワイプナヘレ』は、アップテンポな曲に合わせて3人が踊る、エネルギッシュで勇敢なダンスに、見るだけで力が湧いてきます。
5曲目は『オ・ヴァイ』。太古から生命の進化を見守ってきた存在を感じさせる、神秘的な曲です。
6曲目の『ハウ・ファー・アイル・ゴー』は、世間の常識にとらわれない志を立てて、どこまでも成長していきたい思い、希望のある曲。
最後の『ビューティフル・ピープル』は、今回出演した全員で踊りました。終わったとき、拍手と同時に、温かい「アンコール」の声を頂き、もう一度、『ビューティフル・ピープル』を、今度はさらに気持ちを外へ広げて、踊ることができました。
神様。
私は、まだ未熟すぎるほど未熟だけれど、あるべき姿を求めて、これからも人前で演じ続ける人生にして、成長していきます。良くなっていくことを決して、諦めません。
どうか、見守っていてください。
フラダンスを踊ることを通して、諾神社の神様にも、私たちの志を見ていただけたのではないかと思います。
諾神社の夏越祭、地元の方々に見守られ、神聖な場所で、貴重な経験をさせていただけて、本当にありがたかったです。
(りんね)