「平家蟹」 ほし

7月13日

 今朝は、今年初めて、トウモロコシの収穫に行きました。
 かにちゃんと2人で300本穫る、と最初は聞いていて、意気込んでいきました。
 なつみちゃんが収穫基準を伝えてくれて、かにちゃんと穫っていて、ひげが枯れているものを、少し皮をめくって、中が黄色く熟れているか確認して、バキッと潔く穫っていくのが、楽しかったです。
 途中で、4人の人がヘルプに来てくれて、収穫も無事にみんなと300本穫ることができました。
 最近、トウモロコシを、毎日頂いていて、なのはなの甘いトウモロコシがあるだけで、その黄色い見た目から元気になれるし、噛んだ瞬間甘くて元気が出て、ありがたいな、と思います。

 今日は、盆踊りの練習を、みんなとしました。
 なるちゃんや、ゆりかちゃんが、細かに揃えるところを伝えてくれて、みんなと輪になって、踊っているときが、ああ、夏が来たな、という気持ちになって、みんなが着ていた、白と紺の浴衣を思い出しました。

 ずらっと、みんながその揃いの浴衣を着て、並んでいる様子が、凄く美しかったなと思ったのと、ゆりかちゃんが、
「お祭りで私たちが揃って踊ることで、こんな真面目にきれいに踊っているいる人がいるんだ、といい影響を与えられるような踊りにしよう」
 と話してくれていて、私も、その踊りやお祭りの美しさや文化を守れるように、みんなと踊りたいな、と思いました。

 今日の午後、集合の時に、あゆちゃんが、大洗の、お父さんのいとこさんから届いた平家蟹を見せてくれました。
 平家蟹は、間近で見るのも、食べるのも初めてしたが、その見た目は、両手に収まるくらいで、小さいサイズの可愛らしい蟹でした。
 届いた時は、まだ生きていて、動いていて、新鮮味を感じました。
 あゆちゃんが、「この蟹、目を押すと綺麗に収納されるよ」と見せてくれて、指で、飛びだしている目を押すと、平らに、ひゅっと収納されて行くのが面白かったです。

 午後に台所作業にはいらせてもらって、しなこちゃんが、その平家蟹を洗いながら、みんなで食べるに必要十分な数があったと教えてくれて、なのはなのみんなで頂けるようにその量を送っていただいたけたことが、ありがたいな、と思いました。

 夕方ごろには、あゆちゃんやお父さんが来てくださって、その平家蟹を、大鍋で茹でてくださいました。
 茹でる前は、黒っぽかった蟹も、湯に通すと赤く甲殻類らしい色になっていって、何より、大きな鍋にいっぱいに入った蟹を見ると、贅沢な気分になりました。

 茹で終わった後、お父さんが、
「この茹でた湯は、灰汁を取ったら、味噌汁の出汁に使える」
 ということを話して下さって、早速、あゆちゃんが、その出汁で今夜の味噌汁を作ってくれました。

 夕食の席についた時、お皿にのった蟹に一番に目が奪われました。
 お父さんが、平家蟹の食べ方講座をしてくださいました。
 まずは、蟹の腹の下のほうについている尻尾のような部分を取り、蟹の大きな甲羅を手でぱかっと外し、一見食べられそうなエラの部分(お父さんの地元ではバカと呼ばれていたそうです)を外し、そのエラが外れた状態のものを、2分割にして、蟹のはさみや脚を取って、その中の身を食べる、と教えてくださいました。

 私も、お父さんの講座を見よう見まねで真似て、食べられるところまで、どうにか行きつき、蟹を口につけた時、磯の香りと蟹の豊潤さが口いっぱいに広がって、幸せな気持ちになりました。

 蟹の出汁の味噌汁も、魚介の旨味のある豊かな香りをしていて、それもまた気持ちが満たされました。
 大洗で獲れる平家蟹にをこうしていただけたことが、すごく貴重でありがたかったです。

 魚介の磯の香りにしばらく包まれていて、包まれていると、ずっと前から、海に住んでいたかのような気分になりました。
 みんなで平家蟹を頂けたことが嬉しかったです。

 今日は台所では、初めて、たたきキュウリを作りました。
 棒で、キュウリを、味をしみ込ませるためひびをつけるように叩いていて、本当に“たたく”んだ、と思ったのと、普段はできないことをしているようで、新鮮で楽しいな、と思いました。
 シソやショウガも入って、爽やかなにおいがしたり、最近、キュウリの収量も増えて、一品でみんなとキュウリをいただけるのが嬉しいなと思いました。

 今日は、なつみちゃんのお誕生日で、なつみちゃんが昔、私が少し落ち込んでいた時に、「ほしちゃん、一緒にお風呂行こう」というメモを、可愛いイラストつきで渡してくれて、その優しさが凄く嬉しくて救われたことを思い出しました。

 お誕生日の黒板やイベントの時になつみちゃんが作ってくれる制作物も、みんなを喜ばせるアイデアと気持ちで溢れていて、そんななつみちゃんが凄く素敵だな、と思いました。