【7月号②】「四町六反の代満を迎えて」 まなか

 

 初夏の大イベント、田植え! 田んぼの枚数が増えて、今年は二十三枚、およそ四町六反の面積になりました。グラウンドにはいっぱいの元気な苗が育ち、植え付けの日を今か今かと待ちわびていました。

 私は今年初めて、機械植えの補助に入りました。
 石生の田んぼは本当に広々としていて、そこに立っているだけで気持ちがよかったです。
 水路を水が流れる音、蛙の鳴く声、お父さんの乗る田植え機が、かしゃんかしゃんかしゃん……という規則的な音を立てて近づいたり遠のいたり……。そんな中でトレイを洗っていると、それだけで満たされた豊かな気持ちになりました。

 お父さんが植えて下さっているところを写真に撮ったときに、水面に鏡のように映った空がとても綺麗で、写真も、写真をとった瞬間もずっと忘れられない綺麗さだったな、と心に残りました。

 あゆちゃんに動き方を教えてもらい、補助の役割を覚えていきました。
 いかに機械を止めること無く、スムーズにいくかは補助の人の役割が本当に大切なんだなと思います。
 別な事をしていても、意識はいつもお互いを気遣い合っていて、その空気が分かったときに、自分もいつもそんな作業が出来るようになりたいなと思いました。

 

 

■永禮さんチームの田植え

 諏訪神社方面の田んぼは、永禮さんが植えて下さいました。
 なるちゃんやかにちゃんと一緒に永禮さんの補助をさせてもらいます。
 永禮さんが毎回笑顔で優しい言葉と一緒に苗を受け手取ってくださることが嬉しくて、ずっと穏やかで明るい空気で作業が進みました。

 諏訪の田んぼは山に囲まれているところが気持ちよくて好きだなあと思いました。
 近くの方も、たびたび声をかけて教えて下さるなか、田んぼをできることが、有り難いです。

 

 

 田んぼにはオタマジャクシやカエル、アメンボがいたりして、ついつい可愛くてじっと見てしまいます。
 永禮さんの後を追うようにギンヤンマが飛んでいくのを見て、ほっこり気持ちで苗が植わっていくのを眺めました。

 お昼に池を眺めながらお弁当を食べたのも特別で、ピクニックのような気持ちになりました。
 たくさんお話ししながら外でご飯を食べるのが嬉しくて、しみじみと幸せだなあと何度も思います。

 最後に田んぼの横を通って帰るときに、まっすぐと並んだ苗が美しくて、ここから大きく育っていくのが楽しみになったなと思います。
 三か月後には稲刈りと思うと、お米ができるのは早いのだなあと思うのですが、その日まで元気に育つように、みんなで手入れを頑張りたいなと思います。