6月23日(日)「初めて触れる楽器たち & お味噌との再会 天地返し」

6月23日のなのはな

 待ちに待った、楽器練習の日! 私は、今まで楽器なんて全然触れてこなかったけれど、なのはなでは1人1つの担当楽器があるということで、楽器の体験をさせていただきました!

 今回、体験したのはトランペット、打楽器、フルート、大正琴、クラリネット、サックスの6つ。トロンボーンは定員いっぱいで、残念ながら体験はできませんでしたが、それ以外の楽器は一つの楽器につき約20分で、1人ずつ体験しました。

 

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 トランペットパートの体験では、管楽器は難しいというイメージがあったので不安が大きかったのですが、よしみちゃんが1から説明してくれて、最初はマウスピースだけで吹いてみたらびっくり。意外と吹けちゃいまして、トランペットをつけて吹いてみても、トランペット特有の大きくて明るい音色が響いて、私よりも周りのみんながすごく喜んでくれました。最後にみんなでロングトーンの練習をして、少し音が出なくて外してしまうところもあったけれど、みんなと練習ができてうれしかったです。

 打楽器では、かにちゃんが丁寧に教えてくれました。初めてドラムセットの前に座って、自分がとてもイケメンになったように感じられました。かにちゃんに教わりながら、歌に合わせてドラムを叩かせてもらって、足と手を同時に動かすのがすごく難しくて、頭が混乱しました。でもドラムの音は心がわくわくするような感覚があって、叩いていて、とても心が躍りました。

 

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 フルートでは、もう、ケースに入っている楽器を見ただけで、本当にキラキラしていて、その可愛さに、目が輝きました。持ってみると思ったよりも小さくて、でも重さはしっかりありました。
 吹くのはとても難しくて、空気を入れて吹くための口の微妙な位置や、フルートの傾き具合によって、音が全然出なくて苦戦しました。みつきちゃんとよしえちゃんが一生懸命に位置を正してくれて、音が出たとき、透き通ったようなきれいな音色で、フルートに惚れ惚れしました。

 

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 大正琴は、なのはなファミリーに来て知った楽器でした。右手は普通の琴のようだけど、左手はピアノのような感覚で、番号つきの鍵盤を押して弾きます。弾いていると色々な音が出るので、とても楽しかったです。弾き始めたら止まらまくて、まりのちゃんが普段弾いている曲を弾かせてくれて、曲の一部をみんなで弾くことができました。その時間がすごく嬉しくて、1曲を全部弾いてみたくなりました。

 

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 クラリネットとサックスでは、マウスピースが、なんだかリコーダーに似ており、懐かしく感じたのですが、リコーダーよりも、うんと複雑で、何より、重たくて持っているのもやっとで、このうえ指を動かすなんて!! と感じました。

 サックスで、私は高い音の倍音ばかり出てしまって、低い音がものすごく難しく感じました。
 クラリネットでは、音は出たけれど、指で穴をふさぐとき、穴の位置が複雑で、とても大変でした。でも、2つとも楽器が大きくて、吹いているみんなの姿を見ると、本当にかっこうよくて憧れました。

 

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 それぞれの楽器に難しさや良さがあって、自分に合った楽器を大まかに知ることができました。楽器体験をさせてもらって、音が出たらみんなが歓声を上げるほど喜んでくれたり、各パートのみんながすごく笑顔で歓迎してくれたり、そんな暖かい雰囲気に包まれて、本当に楽しくて嬉しい時間でした。

 あとは、自分が何の楽器にするか迷うだけ。どの楽器も素敵で、必死に頭をフル回転させて、明後日までに決めたいと思います。

(ゆうな)

 

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 廊下を歩けば、あれ? この看板、見たことあるぞ。なになに、6月23日、『ただいま糀中』だって? 2月に始まった、糀と味噌作り。そのお味噌の天地返しが、家庭科室で始まります。たくさんの人で集まった家庭科室は、なのはな味噌屋さん! と言いたくなるくらい、お味噌の甘い香りが広がっています。

 天地返しは、名前の通り、お味噌の上と下を入れ替えます。そうすることで、発酵が均一になって、さらに発酵が促進される効果があります。なるちゃんが中心となってしてくれた天地返しは、20人ほどが家庭科室にいて、雨の曇った空気を吹き飛ばすくらい、とても賑やかで、暖かい雰囲気に満ちあふれていました。

 

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 私が天地返しをした樽は、自分もメンバーになった『ホッコリーズ』の糀のパラ夫君(みんなでつけた糀の名前です!)を使ったお味噌でした。
(お久しぶり)
 そう思いながら、樽の蓋と開けて、重石をとると、香ばしい香りがフワッとしてきました。味噌玉作りのときのクリーム色をしたお味噌と違って、オレンジがかった白味噌のような色をしていて、お味噌の色の変化を面白く思いました。

 

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 お味噌の初めの2センチほどはカビ防止で塩がまかれてあって、そこはお味噌を入れ替えたあとに再びお味噌の上にのせるためにとっておきます。そして、もうひとつの樽の中に、お味噌を移し替えていきます。触ってみると水分を含んでいて、柔らかく、しっとり。手がすべすべになりそう。樽に移し替えて、平らにして空気を抜いてく。その繰り返しで、どんどんお味噌を移し替えていきました。

「知っている香りがするけど何だろう?」
 一緒に天地返しをしていたまみちゃんと話していて、この香ばしくて甘い香りは一体何だろう? と思っていたのですが、あとから、クッキーの香り! とりなちゃんから聞いて納得しました。お味噌の色もクッキー生地に似ていて、お味噌から、お菓子と思えてしまうような甘い香りがするのか、と、個人的には1つの発見でした。

 

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 移し替えるお味噌が最後の4分の1になると、下から湧き出るかのように、たまり醤油が出てきました。お味噌を掬い上げたら急に湧き出てきて、泉のようで面白く、近くにいた、まみちゃんとふうちゃんと笑ってしまいました。たまり醤油は、料理で醤油の代わりとして使うことができます。カラメルに見えるほど綺麗なたまり醤油やお味噌をみていると、なんだか気持ちが満たされて嬉しくなります。

 

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〈樽からとれた、たまり醤油をペットボトルに詰めました〉

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 家庭科室は、みんなの笑い声や楽しそうな笑顔で溢れていて、お餅つきのようにお味噌の天地返しを楽しんでいる子もいました。
「糀は耳があって、みんなの楽しい気持ちを聞いているんだ」
 『ほっこりーズ』チームで動いた糀作りのときに、ゆりかちゃんが教えてくれました。たくさん、たくさん、このお味噌はみんなの嬉しい気持ちを聞いているのだろうなと思うと、やっぱり嬉しかったです。

 

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 次は3か月後に、再び天地返しをします。お味噌がどんな変化をしているのか、また会える日が楽しみです。

(ゆきな)