「失敗しても」 みつき

6月8日

●楽しみながら自分を生きる

 お父さんお母さんの集合のお話が嬉しかったです。
 お父さんの、「ここ3日間で考えていたことなんだけど……」から始まったお話が、今のわたしに、すごく当てはまっていました。
 今までに、「きちんとしなさい」「こうしなさい」などと言われてきたことをずっと持ち続けて、人生のテーマにしてしまっているということです。最近、わたしはその気持ちが強く強くあって、それは自分だけでなくて、周りのひとのことも許せなくなってしまっていました。
 作業で上手く動けなかったり、手入れが行き届かなかったりするたびに、悔しくて情けなくて反省していて、「楽しむこと」を置いてきていました。
 自分はものすごく不真面目でだらしがなくて意地悪であるというイメージがずっと残り続けていて、それを払拭したい、直さなくてはいけない、と大きなプレッシャーになっていました。

 でも、お父さんの言葉のような「失敗してもいい、だめもとの人生」、そんな生き方がいいな、と感じました。
 失敗しても構わないと思って、おおらかにのびやかに、楽しみながら今を前向きに生きていきたいです。
 誰かのために生きるけれど、それは誰かの言葉に縛られるのではないんだと感じました。自分のために生きて良いんだ、ということが分かったような気がしました。

 なんだか重かった荷物を降ろしたように気持ちが楽になりました。
 まだ理解は不十分なところはあるけれど、明日からまたぐんと頑張れそうです。

 今日は新しい田んぼで、家族みんなで手植えをしてきました。
 手植えと言えばお母さんのカウントダウンですが、今年はたけちゃんも一緒にカウントをしてくれました。たけちゃんのカウントダウンがあまりにも速すぎて、それに慌ててしまうのも楽しかったです。

 稲の根はぎっちり固くて詰まっていて、ちぎるのは、かなり手の力がいりました。3~4本の細い茎葉から、あんなに分けつしていくつもの数に増えること、そして収穫された一粒一粒を集めると、あんなに美味しいご飯になること……本当にお米は宝物のようで、大切なものだなあと思います。

 また秋になって、今度は、黄金の国といわれた稲穂の景色が見られるのが楽しみです。