5月28日
午前に、藤井先生と3人の作家さん方の展覧会に、何人のみんなと行ってきました。
会場につくと、藤井先生がいらして、私たちが来たことを、すごく喜んでくださっていました。
藤井先生が、ご自身の作品について、ここはどういう風に制作したか、ということを、その都度、詳しく話して下さいました。
どの作品も、一点、一点、ずっと見ていたくなりました。
正面玄関を入って、右にすぐに飾られていた、藤井先生の『立葵』の作品も、黒と青緑で刷られていて、その色のメリハリのあるコントラストと、ひっそりとした光の加減が憂いの中にも美しさがあり、見入りました。
一番、今回印象に残ったのは、『三重搭』という大きめの作品で、グレーと黒で掘られており、搭の威厳や迫力が伝わってきました。
画面上の木々のこまやかさに見入り、藤井先生も、「ここは、成功したと思う」と笑顔で話して下さいました。
ユズやポピーを題材に制作されたものもあり、どちらの作品も3色ほどのベールトーンの色合いで、優しい加減の柔らかさや、その題材の温かみも感じて、心がほっこりとしました。
お孫さんを題材に制作されたものもあり、「この子は今、大学2年生」という風にも話して下さいました。
藤井先生の作品は、色味にも、彫りにも柔らかさがあったり、その題材の良さも凄く魅力的に伝わってきて大好きだな、と思いました。
なのはなのみんなで制作した作品も飾られていて、見ていて誇らしい気持ちになったのと、藤井先生に版画を教われることが、すごく嬉しくてありがたいことだな、と思いました。
他にも、写真家の方の、暗室で撮影されたというカラフルな写真や、ポートレート写真、陶芸家の方の作品などがあり、そちらも印象に残りました。
一輪刺しの作品があり、花の茎を刺すところが、地面が割れたようになっていて、藤井さんも、「ど根性の花じゃな」と話されていて、面白いな、と思いました。
2つの丸から芽が出て、『発芽』という作品があったり、ケーキ皿やマグカップなど、独特の言語が描かれたものがあったり、ユニークで魅力的な作品がありました。
陶芸でも、表現の幅は深くて、凄く面白くて、魅力的で、ずっと見ていたくなりました。
ポートレートの写真は、80代から90代の女性の方を取られていて、どの方の写真を見ても、写真からその方々の精神が伝わってきたりし、写真でこうして、その人の生きざまが残されていくことが、尊いことだな、と感じました。
写真って、すごく心が深いものなんだな、と感じました。
展覧会に来られていた女性の方が、なのはなのみんなの版画の前で、「これ、みなさんが彫られたんでしょ、凄いね」と声をかけてくださったりもしました。
私も、みんなの作品で初めて見るものがあり、特に、かにちゃんの瓦屋根の作品と、あんなちゃんの桃の蕾の作品が印象に残りました。
黒く凛とした画面の中に桃の蕾のピンク色がぱっとした存在感があって映えていたり、瓦屋根の黒の一色刷りで精密で整然とした画面がすごく素敵だな、と思いました。
津山テレビの方も来られていて、藤井先生が見どころのインタビューを受けられていたり、ほのかちゃんがインタビューを受けていたりもしました。
帰り際にも、藤井先生が、
「この間、みんながギターの演奏をしにきてくれて、その演奏を見てると涙ぐんだ。今までの10年、みんなの姿を見てきて、こみ上げてくるものがあった。また話しながら涙ぐんできた」
と、涙ぐみながら、話して下さりました。
藤井先生も喜んでくださっていたことが、嬉しかったです。
今日は、久しぶりにすごい雨が降っていて、野菜にとっては恵みの雨になってくれたらいいな、と思うのと、被害がなければいいな、と思いました。
展覧会に行く道中に、桃横のカボチャの畑を見ると、畝間に海のように水が溜まっていて、まんじゅうの畝がぷかぷかと島のように浮いているような様子が見えました。
カボチャに水が足りていない、と聞いていて、半面良かったな、と思いました。
車の中でみんなが「高畝は重要だね」と話していて、本当にそうだな、と思いました。
午後には、また台所に入らせてもらい、河上さんとまちこちゃんが柵どりしてくださったサーモンの刺身を切り身にしました。
サーモンの刺身も、頂けるのが貴重だな、と思いました。