「温かい時間」 しなこ

5月28日

 午前に、藤井先生が開かれた『それぞれの景』の展覧会に行かせていただきました。
 会場に行くと、藤井先生の姿があって、藤井先生も、今日は雨だから(私たちが)来るんじゃないかと思っていたんだ、と嬉しそうにおしゃっていて、私もお会いできて嬉しかったです。

 藤井先生が解説をしてくださって、みんなと一緒に藤井先生の作品を見ていけたのも嬉しかったです。版画教室の時間に作品集は見させてもらっていたけれど、実際に本物を見ると、技術やディティールがすごいなと思って、素敵な作品を見させてもらえてありがたかったです。

 私は藤井先生のお孫さんがモデルの、逆光でシルエットになっている作品が好きだなと思いました。お孫さんが夏休みの宿題で習字をしているときの姿で、写真に撮るときも逆光で、これは題材にできるんじゃないかと思ったんだ、と、そのときのことを話してくださって、裏話を聞かせてもらえたのも嬉しかったです。

 版画教室のみんなの作品も、額縁に入るとアーティストの作品になっていて、素敵でした。見に来られていた女性の方からも、
「これは、みなさんの作品? すごいね」
 と声をかけていただいたりして、みんなの作品もお客さんたちに楽しんでもらっているんだなと感じました。

 津山テレビの方も来られていて、誰かインタビューへの回答をお願いします、と声をかけられて、ほのかちゃんがインタビューに答えていたのですが、ほのかちゃんもインタビューに慣れがあるというか、堂々と答えていて素敵だったなと思います。

 藤井先生もインタビューを受けられていて、展覧会の様子がテレビでも放映されるんだなと思いました。

 藤井先生が、展覧会初日のギター演奏があったとき、
「僕は泣いてしまったんだけど、それは、これまでみんなを見てきて、そのことを思うと涙が出てきたんだ、みんながすごいなと思って」
 と話してくださいました。話している藤井先生も笑顔で、藤井先生は、なのはなのことを、ずっと好きでいてくださっているのだと感じたし、ずっと、なのはなに来て下さることが、私も嬉しいなと思いました。
 私たちが帰るときも、ドアまで見送ってくださって、少しの時間でしたが温かい時間を過ごさせてもらえて嬉しかったです。
 ありがとうございました。