「全力で取り組んで」 ゆうな

5月26日

 今日、泥んこ運動会を行いました。自分は、田んぼに入るどころか、見たこともありませんでした。田んぼってどんな感じなんだろうと不安と疑問で頭がいっぱいになったうえ、着る服はもちろん下着まで泥染めになると聞いて、どんな激しい運動会をするのか想像もできませんでした。

 実際に、泥んこ運動会をする田んぼに行ってみたら、水が思ったよりも入っていなくて、ただ土がぬかるんだように見えて、意外と汚れないかも、と少しはじめは安心していました。しかし初めのチームの泥んこ相撲を見て、呆然としてしまいました。みんな全力で相手をぶん投げ、泥にまみれ、必死に相手にしがみつく姿が目の前にあって、不安と緊張で頭がいっぱいになりました。
 自分の出番になって、自分の相手がふみちゃんで、勝てないと思ってしまい、とりあえず少しでもいい試合ができたらいいなと思い、取り組みました。初めて泥に入って、足がとられるような感覚が慣れなくて、汚れるのも嫌で、全然本気を出せずに、1試合目が終わってしまいました。それがすごく悔しくて、次は絶対、役立ちたいと思い、2試合目に挑みました。

 2試合目は目隠しフラッグで、目隠ししながらペアの声を聴いてフラッグをとるのは、相手の声を聞き分けるのが重要だなと思いました。自分のペアはななほちゃんで、ななほちゃんの声はすごくわかりやすいなと思い、頑張って聞き分けようと思い、耳を澄ませて挑みました。自分は鼻と耳が敏感で良いのもあって、ななほちゃんの声がわかり、フラッグを取ることができました。初めて、みんなに貢献することができた気がして、すごくうれしかったです。ななほちゃんが、「ゆうなちゃん、左にまっすぐ」と必ず、名前を呼んでくれてわかりやすかったです。

 3試合目はタイヤひきで、その時ぐらいから、汚れてもいいからみんなの役に立ちたいという気持ちが強くなりました。タイヤ引きは自分とまことちゃんが1対1で引き合いになって、本当にまことちゃんの陣地に連れていかれそうになりました。でも、絶対あきらめたくなくてずっとしがみついて、必死にこらえていたら、周りから、「ゆうなちゃん、すごい! がんばれ!」という声が聞こえてきて本当にうれしかったし、だからこそ、絶対あきらめたくなくなりました。ずっと1対1で戦っていたら、2人くらいの助っ人が最後の最後で来てくれて、無事、そのゲームはぎりぎり勝つことができました。

 ゲームが終わった後に、みんなが、ゆうなちゃんが粘ってくれたおかげで勝てたんだよ、ありがとう、頑張ったね! と言ってくれて、本当にうれしかったです。
 2回戦目も、自分が1人で重いタイヤを運ぶことができて、自分が自分じゃないように感じられて、すごく成長したような気がしました。

 タイヤ引きをしたあとは、すごくボロボロで、耳や口の中に泥も入ったし、頭から泥をかぶったし、足に擦り傷がたくさんできたけど、全然後悔はなくて、むしろ全力で取り組むことができて本当にうれしかったです。

 最後の種目は、リレーで本当に全力で泥の中を走りました。自分は本当に走るのが苦手で、とても自信がなかったけど、全力で走ったら、ゆうなちゃん速かったよ! と言ってもらえて、本当にうれしかったです。泥の中での運動会だったので、運動神経とか関係なかったと思うけど、今まで生きてきた中で一番みんなに貢献することができた運動会でした。

 それが本当にうれしくて、全力で取り組んで本当に良かったと心から思いました。何より、みんながそばで応援してくれて、頑張ったね! とかすごかったよ、と声をかけてくれて、本当にうれしくて、みんながいたからこそ、人生で一番楽しい運動会ができたのだなと思います。体力が少しずつ回復していってるからこその、運動会だったと思うので、これからも日々の作業を大切にしていきたいです。ゆっくり自分のペースで少しずつ体力をつけて、もっとみんなに貢献し成長し続けたいです。